
買いました。
5手詰めもろくに解けない自分がなぜか知らぬが詰将棋の魅力にハマり、有名作家の作品集を集めていた時期があった。
「観る将」という言葉があるが、こっちは「観る詰将」といったところか。
若島正氏はナボコフなどの研究が本業の英文学者で、チェスプロブレムの日本の第一人者でもあり、現代詰将棋作家として誰もが認める最高の天才の一人である。
去年河出文庫で文庫化された『盤上のパラダイス』は純粋な読み物で、これも名著。

今回の本は、詰将棋史上に燦然と輝く二大棋書、伊藤宗看『将棋無双』と伊藤看寿『将棋図巧』を読み解くという内容で、とにかく買わないわけにいかない。
読んで理解できるかどうかは二の次、というか理解などできるわけがないのだが。
詰将棋の世界は、とんでもなく奥が深い。
人間を超えた物の怪のような人たちが沢山いる。

『近代将棋』1998年8月号より