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放蕩の果て

福田和也 自叙伝的批評集 放蕩の果て』(静思社、2023年)という本を読む。

タイトルと自叙伝というのに惹かれて、2023年の福田和也について知りたくて読んだのだが、2013年から2022年にかけて『新潮』などに書いた評論文を集めたもので、期待していたようなものではなかった。

江藤淳石原慎太郎に師事し、主に『新潮45』を発表の場にしている福田は、基本的に自分の関心の範囲にはない人物である。

この前読んだ『皆殺し文芸批評』や『批評空間』シンポジウムなどの発言の印象が僅かにあるのみで、彼の本は過去に一冊も読んだことがない。450頁の大著といえるこの本に、思わず引用したくなるようなキラリと光る文章は見られなかった。

自分はやはり日本の批評の本流は小林、吉本、柄谷、東だと思っていて、正宗白鳥江藤淳、そして福田和也は傍流という気がする。これはどちらが優れているという問題ではない。

放蕩の果てというタイトルの割には、何が放蕩なのかはよくわからなかった。まあまあ恵まれた境遇に育ったお坊ちゃんだったんだなというくらいのもので。

「エンタクシー」で福田が一緒に仕事していた坪内祐三が評価していた私小説作家・西村賢太への言及は全くなかった。それくらいは読みたかったなと思う。

 




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