ブランキー・ジェット・シティ インタビュー集『ワイルド・ウィンター』(双葉文庫)を読んだ。なんと686頁もあるので、ものすごく読み応えがあった・・・かといえばそうでもなく、というのは、内容の大半がファンクラブの会報に載ったメンバーの日常エピソード集みたいなもんなので、ファンにとっては面白いだろうが、これをきっかけにブランキーについてじっくりと知りたいという人間にとっては正直退屈な話が多い。
それでもメンバーの人となりは十分に伝わってきて、読む前よりもずっと好感を持った。
なんせベースの照井利幸は冒頭のインタビューでいきなりカスタネダのドンファン・シリーズの話を始めるし、ドラムスの中村達也はインタビューの冒頭でいきなり「最近の俺は呼吸の仕方に気をつけるようになってさあ。ロンドンに行ってる間にもヨガとか瞑想をやってて、インド医学のアーユルヴェーダっていうやつに凝っとるんだけど」「家の近所にサイババのオーガニゼーションがあって、さらにアーユルヴェーダの研究所も俺ん家の近所にあるもんだから、これは偶然じゃないぞ!とか思って、完全にそのブームに巻き込まれてますけどね」と始まるのだ。
それでベンジー(浅井健一)は特にスピリチュアル志向ではないのだが、天然のスピリチュアリストみたいな人で、いかにもロックバンドといった感じのツアーの珍道中についての馬鹿話の合間に宇宙の話とか人類の未来の話とかをブッ込んできたり、「自然の素晴らしいところは、全く規則的じゃないところだと思うんだよね。たとえば、木の枝をたどっていくと、葉っぱが思いがけない方向に向かっとるじゃん。アリの進む方向だって全く予想できないしさあ。だから、音楽のコード進行だって予想できない方向にいくとカッコいいんだろうな」と説いたり、素晴らしいとしか言いようがない。
とりあえずブランキージェットシティ最高。