ルソー「エミール上・中・下」(岩波文庫)一気読み。
さすがに疲れた。
初めて読むつもりだったが、昔一度読んだときの線がいっぱい引いてあった。読んだ記憶は全くない。
第5編の、ソフィーとエミールの出会いのくだりは読みながらボロ泣きしてしまう。
悲しい話で泣くことは滅多にないが、琴線に触れると涙が止まらなくなってしまう。
こんなに美しい文章があるのか、と感嘆。フランス語が読めたら・・・一応大学の第二外国語はフランス語だったんだが、まったく読めない。芳賀徹というわりと有名な教授に教わった記憶がある。ルソーも確かテキストに使われていた。
もう一人のフランス語の教師はいけ好かない印象だったが、芳賀先生はテストに問題とまったく関係のない滅茶苦茶な文章を書いたのに単位をくれたので感謝している。
調べたら「エミール」には続編があるようで、エグい話っぽいので読むべきかどうか躊躇っている。
それは白水社の「ルソー全集」第8巻に収録されている「エミールとソフィー」という未完成の書簡形式(エミールから師に宛てた2通の手紙)の作品だが、ルソーの死後、1780年に発表された。19世紀までは「エミール」と一緒に収録されていたというが、今は別の作品として、岩波文庫でも取り上げていない。それは正しいと思う。
ルソーは被害妄想に陥ると精神錯乱した文章を書くが、この「エミールとソフィー」はルソーのそうした側面が出ている。「エミール」本編のような魂の輝きがない。