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変身

先日カフカの『変身』を通読したが、やはりダウンタウンのコント『トカゲのおっさん』を思い出してしまった。

youtu.be

少年:あれどこ行っちゃったんだろう? おじさーん おじさーん

トカゲのおっさん登場

少年:ごめんね遅くなっちゃって。あ、これ食べて

おっさん:何それ?

少年:コロッケ。食べて。お腹すいちゃったでしょ

おっさん:あ、まあそうでもないけどな。・・・これ、つけるもんとかないの?

少年:あ、忘れちゃった

おっさん:ま、まあええけどな。

少年:大丈夫? ごめんね

おっさん:あの、ソース漬ける奴と醤油漬ける奴おるやろ。まあどっちゃでもええんやけどな・・・で、言うたんか?

少年:それが・・・まだ言ってないんだよね・・・この間さあ 犬を飼ってもらったんだよ それでちょっと・・・

おっさん:あのな、あれから俺もちょっと考えたんやけど、言うてないなら言うてないで、逆に俺は幸いやと思うてる

少年:どういうこと?

おっさん:だからやっぱりあの お母さんな、納得せえへんと思う

少年:何を?

おっさん:せやからその、急に、こんなん飼うてくれ言うてもな

少年:あ、おじさんのことを?  いやそんなん関係ないじゃない僕は飼いたいんだから

おっさん:いやだからお前が、 ごめんなお前って言うよ、結局な、その犬を飼うたからどうたらこうたらっていうところでな、ああ、やっぱりかっていう感じがあるわけよ

少年:どういうこと?

おっさん:残念というかね、残念っていう言い方はアレだけども、 うーん、ああ、この子もかって

少年:だってそれはさ・・・

おっさん:まあ聞きいな。結局犬を飼ったから俺を買われへんっていうその時点で、あっ、まあそういう次元かというところなわけやんか。だから結局・・・

少年:意味がよくわかんない

おっさん:だから結局、おっさんと見てるかトカゲと見ているかっていうところなんよ。 結局お前は俺をトカゲとして見てるからそういう発想・・・

少年:いやそんなことないよ。ママには説明したから

おっさん:それはまぁまぁそうかもしれんけども、とりあえず俺が言いたいのは、あの、なんちゅうのかなぁ、そんな気持ちではずっと、無理やと思うねん。うまいことやっていかれへん

少年:そんなことないよ

おっさん:いやだから、あのー、やっぱり飽きると思うねんな

少年:何を?おじさんを?何でだよ

おっさん:最初は物珍しいからああトカゲのおっさんや、いうわいな。でも夏休み終わった、学校行った、でうちトカゲのおっさんおんねん、そこまではとんとん拍子や。俺もそれは見えるもん。俺でもちょっと嬉しいもん、家帰ってトカゲのおっさんおったら。

少年:でしょ?

おっさん:わかるもんその辺は、おっさんとしてもわかるもん

少年:だから言ってんじゃん

おっさん:でもそれは結局1日2日のことで、それがずっと・・・

少年:そんなことないって

おっさん:いやいや

少年:嫌なの?

おっさん:・・・それはね、 いやもうこれ言わしてもらうと、俺としてもラストチャンスやと思てる

少年:言ってる意味がわからないんだけど

おっさん:ここらで俺も落ち着きたいというか、ちゃんとした生活したいというのはもちろんあるよ

少年:じゃあうちに来ればいいじゃない

おっさん: だからお前の母さんがそれをどう捉えるかっていうところやんか

少年:うちのママは関係ないじゃない、それとぼく、パパがいないんだよねー

おっさん:・・・それとこれがどういう関係があんねん

少年:だからおじさんのことを・・・

おっさん:はよ言えや、なんやねんなんかすごい変な感じやんけ、俺がなんかすごい言わせたがってるみたいな感じやんか。いやもう正直言ったら、何かはもうわかってるけど、なんか変な感じやんか、はよ言えや

少年:だからおじさんのことを・・・パパ・・・

おっさん:うん、それならやっぱりなぁ、俺の口からこんなこと言うのもおかしいけど、やっぱり住みだしたら、どうしてもそうなると思うわ。どっちにしてもやっぱりいいおやじになってまう、幸か不幸か

少年: そうなの?じゃあいいじゃない

おっさん:でもなかなかそうもいかんやろ

少年:そんなことないよ、もう一度ぼくがママに言ってみるからさ

おっさん:・・・それとな俺やっぱ一つ気になるのは、逆にお前に親父がおれへんっていうことがどうなんやろうと。いかがなもんかなと

少年:それはどういうこと?

おっさん:結局あの、お前にこういうこと言うのもどうなんかなと・・・お前足踏んでるやん

少年:ああ

おっさん:俺はそういうのは言うで。気ぃついたときは俺は言うていくから。あの、こういうことを子供の前で言うのはどうかなと思うけど、でもこれはもうはっきりしておいた方がいいと思う。だからおっさんはもう何でも言うぞ。おっさんはな、あの、結局、お前とこのお母さんと、やっぱり、そういった関係になると思う。

少年:あんまり意味がわからないんだけど、そういった関係って言われても・・・まあ仲よくなってくれればそれでいいんだけどね

おっさん:そういうことじゃないねん。あのな、結局な、長いこと男じゃないわけや

少年:?

おっさん:ああ、おかしい、これはおかしい、これは違うな。結局おっさんはおっさんとしての機能を果たしてないわけや、最近はな。いやまぁあの大人の遊びみたいな所へは行くけども、な、でもやっぱお前の母さん見たときに、あっこれなら、みたいな、やっぱあるわけよ。まあ言うわ、まだもう一つ分かってないみたいやから、性欲がな、

少年:性欲?

おっさん:性欲が強いねん

少年:ふーん、いやまあ仲良くなれるわけでしょ僕のママと

おっさん:うん

少年:じゃあいいじゃない

おっさん:ホンマ俺、完璧に言うていい?お前、あんまり人に言うなよ。おっさんはな、ドスケベなんや。まーくんも女子のスカートめくったりするやろ?おっさんはそんな限度ではないぞ。だからお前のお母さんを見たときに、お前が何時に寝るか知らんけども、お前が寝た後にやっぱおっさんはゴソゴソする。それはもう、する。そのゴソゴソが前に耐えれるかどうかや。

少年:それはいいよ、おじさんと一緒に住めるんだったらそれは構わないよ

おっさん:ほんまやな? お母さん取られたとか言うなよ。おっさん取るぞ。夜になったらお母さんを取るぞお前のお母さんを。それでもええんかどうかって今訊いとんねん。これは男と男の話や。しっかり聞け。お前のお母さんはもうお前だけのもんやなくなんねんぞ。

少年:そんなことないよ、何言ってんだよ

おっさん:お前わかってない。それではやっぱ無理や。おっさんはそうやねん。

少年: いやまぁおじさんががどうなのか知らないけど、とりあえず飼ってもらわないと話進まないじゃない

おっさん:その飼うっていう言い方も、さていかがなもんやろ

少年:うーんまあこれは僕が間違ってたかな

おっさん:ほんなら聞かせてもらうけど、お前は何やと思っとんねん。

少年:おじさんだよ

おっさん:そう思ってくれてるんやったら、もうおっさんは小遣いやりたいほどや。うん、それぐらいおっさんはやっぱ嬉しい。これを、トカゲやん、それどう思う?そんなん言うてる奴? あっトカゲや、みたいなことをな、オッサン指さして言う奴がおる。

少年:まあでもそれは仕方ないかもわからないなぁ

おっさん:仕方ない? それやったらやめとこ。この話嬉しいけどやめとこ。いや確かにトカゲみたいなとこはある。お前らと生活のサイクルは違う。確かに。冬は動けへんようになる。言うとくで。もうおっさんの悪いこと100%全部吐き出すで。冬になったらおっさんもうずーっとこのまんまやからな。もう動けへんから。ファミコン踏んだままかもわからへんで。ファミコンでけへんかもわからへん。まあそれは冗談やけども。

少年:なんだよ

おっさん:なんだよ、ってなんやねん

少年:ごめん

おっさん:ちゃんと聞け人の話

少年:聞いてるよ。じゃあうちのママに会ってくれればいいじゃない。それからでしょ 話は

おっさん:うん、まあ、ただおっさんはこう見えても口が達者やから、お母さんにうまいこと言うことはできるよ。

少年:うちのママはキレイだよ

おっさん:まあキレイとかかそんなんは関係ないけどやな・・・あんな一つ聞かして。お母さんな、お父さん亡くなってどのくらい経つ?

少年:もう3年かな

おっさん:まあ3年間、そのなんていうのかな、男の人がまったくなかったって言うことは、ないよな

少年:どういうこと?

おっさん:ボーイフレンドとかね、

少年:お友達?ぼくはちょっとわかんないな

おっさん:わかんないのね、そういう感じじゃないんや。あるんやったら言えよ、ほんまに

少年:ないよ

おっさん: ちょっと笑ってるやん

少年: わかんないんだもの言ってること

おっさん:だからそういう男友達みたいな・・・

少年:知らないよ僕は!

おっさん:怒るな!そんなことで! 俺は・・・オヤジになるつもりや! なあ、 おっさん、ほんまに、手ぇ出るぞ、そんな時は。手ぇ出されてええか? でも悪い時はおっさんは手ぇでるからな。それでもええか?

少年:うんいいよ

おっさん:泣いてんのか?

少年:泣いてないよ

おっさん:な? ボーイフレンドもなし。うん? 何がおかしい? 何もおかしいことなんかあらへんがな。頼むぞ。それから、コロッケは食べへん、おっさんは。

少年:え?

おっさん:今やから言うけど。もっといっぱい虫とか取ってこい。コロッケいう存在は俺は知ってるけど、それはないねん。それはないことやねん。

少年:いや一つ食べてよ、おいしいよ、ママが作ったんだもの

おっさん:いやいやいや、もうええねん。ほんまにおっさんは虫しか食べへん。そこだけはちょっと普通のおっさんとはちがう。それは分かれ。それが分からんようではあかん

少年:うん

おっさん:そんならな、お母さんにはお前の方からできるだけ言うて、おっさんもちょっと言うと。おっさんがあんまりな、自分の事を飼え飼えっていうのもおかしな話やんか。せやろ? 何やねん? 何がおかしいねん?

少年:だって今飼うって言ったから。さっきぼく怒ったじゃん・・・ちょっと、こそばゆいよ、触らないでよ・・・

おっさん:あの、おっさんあれやぞ、そんなに楽しないぞ、それは分かれよ。最初会ったとき陽気にしてたけども。トカゲダンスしたったやろ。あんなんもうそんなせえへんぞ。最初やからしたんやぞ。あれがおっさんの全てやと思うなよ。

少年:たまにはやってよね

おっさん:うん、じゃあ、まあ、たまにはやろう。・・・な、おっさんをあまり買いかぶるなよ。ただ見くびるな。分かるな? これがおっさん。これ以上でもこれ以下でもない。それはわかっといてくれ。

少年:わかった

おっさん:よっしゃ、そしたら・・・何してんねん、何触っとんねん! お前、やっぱりなんか、ちょっとおっさんのことを違うもんやと思ってるやろ!

少年:思ってないよ

おっさん:思ってるからそうやって触るんやないか!・・・でも、今のは、おっさんほんまはそんなに怒ってないねん

少年:はははは!

おっさん:そんなんは別にええねん

少年:びっくりしたよ~

(おっさんの肌を調子に乗って触りまくる)

少年:ちょっと気持ち悪いな・・・

おっさん:なあ、お父さん背中広かったか? オッサンの背中も広いぞ。おっさんまだ大きなるからな。

少年:どのくらい?

おっさん:いや~かなりなるんちゃう? ああ!そのことも言うとかなあかんねん。だから家もな、また増築せないかん

少年:それはママに言ってくれたら

おっさん:その辺は皆で考えよ

少年:じゃあママに話してみるよ

(お母さん登場)

ママ:まさく~ん

少年:ああ、ママ! これトカゲのおじさん

ママ:どうもはじめまして

おっさん:なんかどうも、ややこしいことになってすみません

少年:ねえ、あのおじさん飼っていいかな

まま:だってあなた、この間犬飼ったところじゃないの

少年:いやわかるんだけどさぁ

ママ:トカゲ?

少年:飼ってよ。ひとりぼっちなんだよ。

ママ:でもあなたが犬欲しいって言うからお母さん買ってあげたのに、どうすんのよ

少年:でもいいじゃない、お願いだよ・・・ねえおじさん、あれだよね、水槽さえあればいいんだよね?

おっさん:お前、ちょっとこっち来い・・・だからその考え方やめろって言ってるやろ! 水槽とかそういうもんちゃうって言うねん、だからおっさんとして見ろや。

少年:ママ困ってたからさ、場所とかさ

おっさん: あのな、お前お母さんに言う時に、そういうペット的なニュアンスをできるだけ伝えへん方が得やんけここは・・・いやお前わかってへんわ絶対。あのな、水槽とか土がいるとか、木がどうしたとか鎖がどうとか、絶対ナシやねんってそこは。おい、ちゃんと聞けや。それを言うてしまうと、動物を飼わされるとお母さん思うわけ。だからそれは

少年:わかった。 ママ、あのおじさん、コロッケとか食べないんだよ。虫があれば

おっさん:お前なあ、お前わざと言ってるやろ、悪い方向にもっていこうとしてるやろ

少年:なんでだよ僕は飼いたいんだから

おっさん: ちゃんと言えや。虫うんぬんはどうでもええやろ。そんなん今言わんでええやん。お母さんちょっとびびってるやん。分かるもん。

少年:じゃあ、おじさん喋ってよ

おっさん:・・・あの、あれなんですよ、こないだ・・・あれ一週間くらい前か? まさくんが野球してまして、ライト守ってたと。でまああの、ボールそれてね、まあ僕がそこにいたんですよね。

少年:ボールを拾ってもらったんだ

おっさん:そこでまあ、相手子供だから、あの、あの何かその、トカゲのダンスていうのがあるんですよ、な?

ママ:マサがですか?

おっさん:いや僕が、僕がパパッとね。ああそれでまぁ、何か意気投合というか。

少年:ママも見ればいいよ、楽しいから

ママ:そこで仲良くなったのね?

おっさん:それで、まあ、あの家に来てくれみたいななこと言うから、まさくんがね。

ママ:うちのマサがですか?

おっさん:ええ、で、ずっと、ずっと、なぁ、なんやいいこと言うたぞ、ずっと僕と一緒だねみたいなことを、ね。なあ?

ママ:そんなこと言ったの?

少年:でも、飼いたいんだもの

おっさん:こう言われたもんで、僕も、飼われる気なんて全く無かったから、これはえらいことやぞと思ってね、僕は僕で行くとこちゃんとあるんでね。

少年:ひとりぼっちって言ったじゃん

おっさん:(小声で)お前ほんまどつくぞ。ここはごっつええ感じのとこやないか。

で、僕はまあいろいろ、やれあっちの講演会やらあって、それもして、でまあ、あの、ずっといてほしいって言うから、僕が怒ったんですよ。そんなばかな話はないと

ママ:そうですよね

おっさん:えっ? ああ、もちろんそうです、何言うとんねんと、ね、お前はそんなにおっさんのことを好きでも、お母さんがさてどういうんやと。お母さんさえね、あの、結局お母さんさえ、ああええわよと一言言えばね、これ全部済む話やけども。うん、でもね、それはないやろうと。

ママ:思ってらっしゃるんですよね

おっさん:僕は思ったんですよね。思ったんですけども、うーんまあね、そのすごくいい理解者である立場には正直、自分で言ってもいれる人間、いやトカゲやなと思って

ママ:マサが無理言うているということですね

少年: いやでも、おじさんはね、お母さんとも仲良くなれるって言ってたんだよ。夜は俺のものだとかって

ママ:夜は何ですって?

おっさん:いや、この子はちょっとおかしいです。

ママ:おかしい?

おっさん:いや、おかしくはないですが、ちょっとね。

(小声でマサに)それはもうええやないか。それはおっさんに任せや。おっさんの迫り方があるがなそれは。

フレンドリーな関係になれるとは私言いました。それはすいません、僕が勝手に言ったことで、お母さんがどう思ってらっしゃるかはわからないです。・・・(マサに)まあそんなことやな。

少年:飼ってもいいかな?

ママ:犬飼ったでしょう?

少年:何もしないよ、おじさんは

ママ:でもねえ、うち犬がいますんでねぇ

少年:何もしないよね、ペロに

おっさん:あのねお母さん、すいません、僕、すごく、それはダメですね、犬と僕をすごく一緒にされるのは・・・

ママ:そういう意味じゃなくてね、あの、やっぱり犬は吠えますしね

おっさん:僕にですか?

ママ:ええ、怖がると思うんですよね。やっぱり嫌な思いされるのもあれですしね。

おっさん:(マサに)犬は僕を怖がりますか? どうですか?

少年:いや怖がらないよ。

おっさん:(ママに)それはないです。それは大丈夫です。これは僕あの、ずーっといろんなとこ歩いてますけども、犬に吠えられたことないです。

ママ:そうですか

おっさん:ないです。これはないですね。逆に、犬はもっと吠えないといけないんじゃないかと思うくらいです

少年:おじさん冬はじっとしてるんだって

おっさん:じっとして動かないんですね。動かないというか動けない

少年:そんなにウロウロしないよ、おじさんは

ママ:そうですか・・・でも、二人で暮らしてますもんでねえ

少年:ただねえ、大きくなるんだって。倍くらい・・・

おっさん:いやいやそれはないって。それはないって。大きくなるっていうのはそれほんまにないわ。だから大きくなるっていうのはもちろん、そのなんていうか、ああこれ下ネタじゃないですからね。心的にね。男としてまだまだ僕は完成された男ではないな、もっと大人になれるんじゃないかなって。これはもう誰でもそうですけどね。失礼ですけどお母さんもやっぱりまだまだ成長していくわけじゃないですか。そういう意味で僕はいったんで。彼はすごく、僕のいうことを素直にとりすぎるところがあって、これがまた親父代わりになれるかなっていう・・・

少年:どう?実物どう?

おっさん:うん、まあ・・・(マサを脇につれていく)ありはありやな

少年:ありはあり?どういうこと?

おっさん:じゃあ、あとはもう・・・

少年:ママ、飼おうよ

ママ:おじさんもあなたがワガママ言うから・・・

少年:そんなことないよ。ひとりぼっちなんだよ。かわいそうじゃない

ママ:あんたがワガママ言うから、おじさんもああいうこと言うてくれてるだけよ

少年:そう?じゃあほんとは嫌がってるのかな

ママ:そうよ。もう時間ないから。サカキのおじさん待ってるから

(サカキのおじさん登場)

サカキ:おい、何しとんねん

ママ:マサが飼いたい言うて・・・私も犬おるから駄目よって言うたんやけど・・・

(おっさん、マサを脇に連れて行く)

おっさん:あれ誰やねん? お母さんのお兄さんか何かか?

少年:いやお母さんの友達

おっさん:うそーん。全然ちゃうやん。お前、おれへんて言うてたやんけ

少年:お友達だよ

おっさん:おれへん言うてたやないか!!

(ママとサカキが怪訝な表情をする)

おっさん:うわー、俺メチャメチャカッコ悪いやん。ちょっとバレてるやん、俺のそんなんが! 俺の感じがバレてるやんけ!

少年:お友達になればいいじゃない。おじさん、このおじさんがお友達になりたいって言ってるんだけど

おっさん:いやホンマキツいて

サカキ:誰が? ちょっと! おたく誰ですの?

おっさん:いや、誰っていうか・・・いやあの、ちょっと仲良くさせてもらってる者やねんけどね

サカキ:いやいや、子どもとややこしい話して、どないしたん

少年:夜はお母さんのお友達だって・・・いたたた、痛い!

おっさん:何ですか?

サカキ:何や、子どもとわけのわからん話して

おっさん:いや、わけのわからん話じゃないですよ。いや、もういいです。はい。

サカキ:何や聞いたけど、家に来るとか来えへんとか

おっさん:いや、っていうか、おたくは何なんですか

サカキ:いや、おたくは何?

おっさん:いや、僕は、これだけのもんですよ

サカキ:いやいやいや

おっさん:僕は、こういう風にしてます。それはいいですわ。それで、どういうことなんですか? 僕は分からないです。あの・・・

サカキ:何でおたくに言わなあかんの?

おっさん:いやそれは言うてくれな話が分からへんからね

サカキ:あんた関係ないやろが

おっさん:あんたも関係ないんとちゃうの?

サカキ:関係あるから来とんねやろが!

おっさん:そんなガンガンガンガン言われたらね、その・・・

サカキ:ハッキリ言えや! ややこしい話を子どもとすな!

おっさん:何がやねん! ややこしい話なんかしてへんやないか!

サカキ:何やこら!

おっさん:何やねん!

(お互いの顔にビンタしあう)

ママ:やめて! やめてください!

少年:おじさん大丈夫? やっちゃってよ!

サカキ:何やねんコラ!

おっさん:いやもう、話がややこしすぎて!

サカキ:ややこしいのはおのれちゃうんかい!

少年:おじさんは僕の家に来るんだよ!

サカキ:なんで来るんや!

少年:ねえおじさん?

おっさん:・・・時計壊れた・・・もうよろしいわ。もう行けや、お前。わけわからんわ

サカキ:おい、なんかうまいもん食いに行こ。ゲン悪いわ

少年:ほんと?じゃあ、おじさん、また明日。

おっさん:なんやねんお前・・・

ママ:大丈夫ですか?すみませんでしたねぇ。あの、うちの人、気が短いというか何と言うかほんまに・・・

おっさん:いやいやいや、大丈夫です

ママ:カッとなるとこがありますんで・・・えーと(財布から札を出す)すみません、これでどうか・・・

おっさん:いやいやいや、ほんまにそれは

ママ:そんなんじゃなくてね、時計大丈夫ですかこれ

おっさん:いや、僕そんなつもりで言ったんじゃないですから。時計なんて元々あんまり見ませんから。ほんまやめてください・・・すみません

ママ:どうも

(ママ立ち去る)

ボールを追いかけてきた少年(今田)が入ってくる

おっさんがトカゲダンスを踊って見せる

少年の笑顔




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