自慢じゃないけど、僕は、2014年8月8日のこのブログに、
「たぶん能年は日本芸能史上(今の芸能界のことだけじゃなく)特筆すべき才能の持ち主なのだが、それが何の才能なのかが分からないというくらい規格外の存在」と書いた。
2018年1月20日に、この雑誌(「SWITCH」2月号)が出た時点で、先の僕の言葉を否定できる人がいたらしてごらんなさい、と声を大にして言いたい。
別にこれは自慢じゃなく、当時の能年玲奈ファンの多くは、同じことを感じ取っていたに違いないのだ。 しかし、正直、ここまで「規格外の存在」になるとは思っていなかった。しかも、こんなに早く。
「のん」は、従来の「芸能人」のいかなるカテゴリーでも捉えきれない、とてつもない存在なのだ。そのことをもう、誰も否定できない。 「のん」のパワーは、100年来の因習に染まった芸能界の仕組みすら変えようとしている。
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そして、彼女の偉大なところは、別に彼女自身が変わったわけではなくて、むしろどんどん自然体の、ありのままの自分自身に近づいて行っているように思われることだ。
中学時代から書いている彼女のブログを読み続けていた人なら(僕も後になってから読んだクチだが)、ギターを弾いたり、絵を描いたり、お笑いが好きだったり、といった「のん」の資質が、芸能界に入る前から一切ブレることなく、むしろその純度と強度が上がり続けていることが分かるだろう。 のん自身インタビューでこう語る。
「迷いなくやりたいことをやりたいだけ突っ走って、それを楽しんでもらえるような人になっていたいと思います。どれだけ歳を重ねても新しいことに挑戦したりとか、頭を柔らかく、何かに固執したり考えを固めたりせずに、楽しんで生きていられたらなって。 “のん”というものがもっと確立されて、純度もかなり上がっているのが理想です」
「迷いなくやりたいことをやりたいだけ突っ走る」には、大きな犠牲も伴う。 それは誰にでもできることではない。 つくづく「のん」と同時代に生きていることの幸せを噛みしめた貴重な一日だった。