レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「第17捕虜収容所」(1953)です。

1944年12月、オーストリアにある第17捕虜収容所は630人の軍曹ばかり収容していた。その第4兵舎では二人の捕虜を脱走させるが警備兵に発見され射殺される。そんな中セフトン軍曹(ウィリアム・ホールデン)は"調達屋"として色々な物を調達し、仲間相手に売り付けて稼ぎまくっていた。そんな中、クリスマス近くに独軍軍用列車を爆破したと勘ぐられているダンバー中尉が第4兵舎へ連れてこられ、独軍側は彼が軍用列車爆破の首謀者だと睨んでその証拠を見つけようと色々と画策するのだが…
ブロードウェイ舞台劇を原作とした映画です。あのスティーブ・マックウィーンの「大脱走」のような映画ではなく、こちらは収容所内の色々な出来事を中心に描いており、アクションは少なくその殆どが、軍曹達の収容所内の小さな出来事を丁寧に描いた映画です。前述した様に一室に野郎ばかり40名程収容されてた状態なので、そのドロドロ感は容易に想像が付くと思います。その描写が中々のもので、ユーモアとペーソス一杯で笑えますと言うか笑うしかないという感じで。ワイルダー監督なかなかの手腕を見せてくれます。
でも、ダンパー中尉が連れてこられてからは、第4兵舎にいるスパイ"もぐら"探しが始まり、じわりじわりとサスペンスが効いてきて、特にチェスのクィーンの駒を使った独軍との連絡法とか、タバコとマッチを利用した起爆方法等なかなか勉強になります。
勿論、ラストは疑惑を掛けられたセフトン軍曹がその疑いを晴らして、ダンパー中尉を助けて脱走、フリードリッヒスハーフェンを目指すことになるのですが。
前半が若干長く、エンジンが掛かり始めるまでが長いのですが、とても良く出来た脱走映画だと思います。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾






