新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
さて、レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画はあの巨匠黒澤明監督の異色作「夢」(1990)です。

映画はオムニバスになっており第一話「日照りの雨」第二話「桃畑」第三話「雪あらし」第四話「トンネル」第五話「鴉」第六話「赤富士」第七話「鬼哭」第八話「水車のある村」いう構成になっています。
主人公は"私(寺尾聰)"が幼少期から青年期を経て壮年期までを描いた作品になっており、時代劇、社会派ドラマの黒澤監督としては異色の映画となっています。「赤富士」と「鬼哭」がSFタッチのドラマになっています。
特に「鬼哭」は、現代の視点から見ても異色のエピソードで当時としてはかなりグロいシーンでした。但し巨匠黒澤監督なので抑制された描写はとても良いと思います。
全体にとても丁寧に製作された映画なのでとても魅力的な映画ですが、例えば、あの「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「天国と地獄」等で描かれた黒澤映画に見られる迫力ある映像に見られる映像的な魅力に乏しいのが難点です。
全体に今までの人生に於ける贖罪のような味わいもあるし、「赤富士」では現政権が行おうとしている政治課題に対する不満の様な物も感じられ、全体にドーンと重いタッチで…
但し、第五話「鴉」特に第八話「水車のある村」はその手の重々しさが無く、とても素晴らしいと思います。少しばかりあのタルコフスキー監督「惑星ソラリス」のような雰囲気で。うーん、美しいです。
と言う映画です。巨匠黒澤明監督の異色オムニバス映画で、黒澤映画を語るには外せない映画であることに間違いはありません。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾
追記 お正月なのでドロドロのアクション映画は馴染まないと思い、この映画を取り上げました。次回からは何でもありの映画になります。ご期待ください。






