レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「グラン・プリ」(1966)です。

F1開幕戦モナコグランプリで、BRMチーム所属ピート・アロン(ジェームズ・ガーナー)はチームメイトのマシンと接触事故を起こして解雇された。仕方なくレポーターとして働くことになったが、日本矢村チームのオーナー矢村以蔵(三船敏郎)からオファーを受けてヤムラから再びグランプリレースに参戦することになりワールドチャンピョンを狙うのだが…
当時、三船敏郎が本田技研社長、本田宗一郎を彷彿させる人物を演じて話題になったシネラマ大作です。監督はこの手のアクションものが得意なジョン・フランケンハイマーとても良い仕事をしています。特にシネラマ大作として準備され、フォードGT40をカメラカーとして改造し、実際に主演者達をF3カーを改造したF1カーに乗り込ませて撮影しているのでその臨場感は素晴らしいの一言。うーん、美しいです。というか本当に素晴らしいです。
特に、冒頭モナコグランプリはコースを舐める様なローアングルで物凄い迫力です。本当に素晴らしい。
でも、もっと凄いのはラストのモンツァのバンクシーンでしょう。特にスターティングに失敗したサルティ(イヴ・モンタン)が鬼神の如く車を運転し猛ダッシュするシーン、路面が良くないのにも拘らずアクセルを踏み続けマシンのフロントサスペンションがアップダウンし、それがモンタンの顔が一緒に収まっているシーン等感涙というよりもう信じられないショットです。凄過ぎて涙が止まりません。
又、今回再見して、女性を描くのが不得意なフランケンハイマー監督としてはとても良く描けているのに驚きました。美しいけど魅力に乏しいと感じるエヴァ・マリー・セイントが何かとても魅力的で…
観客は魅力的なレーシングドライバー、サルティの視点からこの映画を見ると思います。ラスト、色々とアクシデントが起こったワールドチャンピョンシップでしたが、矢村チームで事なきを得たピートがサーキットをゆっくりと前進するシーンはなかなか思い入れのあるとても良いシーンだと思います。
最後に、私はこの作品一つ問題があるといつも感じます。ピートを演じたジェームズ・ガーナーが少し弱いように感じます。勿論彼はとても良くやっていますが、この役をスティーブ・マックウイーンかポール・ニューマンあたりが演じれば、もっと観客にアピールしたのではと思います。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾
追記 もう一度できればシネラマ方式で劇場鑑賞したい映画ですね。





