レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「メガロポリス」(2024)です。

21世紀、アメリカ共和国ニューローマ市の人々は一部の富裕層を除いて、貧困と治安悪化の中で生活している。天才建築家カエサル(アダム・ドライヴァー)は、ノーベル賞を受賞した新素材メガロンを用いて、新しい都市計画"メガロポリス"を推進しようと考えていた。それはすべての人が平等に幸福に生活できるものだった…
フランシス・フォード・コッポラ監督は、ウィリアム・フリードキン、ピーター・ボグダノヴィッチとほぼ同じ時期に映画を作り始め、フリードキン、ボグダノヴィッチ両監督は、少し前他界しているのに対して、現役で監督しており同じように監督しているのは若干作風が違いますが、リドリー・スコット監督だけではないかと思います。いや、凄いことだと思います。
その彼が、今度はSF風映画を作っ訳ですから映画館に駆け付けました。世間様の評判は悪いですが、私の感想はいやもの凄い映画でした。こういう映画滅多に出会わないですね。それぐらい嬉しかった。
率直に言って、お話は荒唐無稽な処があるのであまり感心しませんが、でもその表現力というか映像は素晴らしいの一言。SF叙事詩的な映像で驚きの連続です。大体、映画監督も年を重ねると色々と緩くなってくるので、映画そのものの作りも緩くなってきます。
が、このコッポラ監督、物凄い情熱を懸けてイマジネーションの世界を構築してくれます。そこに妥協という言葉はなく、溢れんばかりの映像美の洪水と言うか、豊穣の世界というか絶句の一言。そういう世界感に浸れます。うーん、美しいです。
但し映画のスタイルとしてSF映画でもなく、普通のドラマでもなく監督の凄まじい情熱から出たSFチックな映像の連打なので、普通の方ではちょっと辛いかもしれません。
とても個人的な意見ですが、例えばあなたがあのフェリーニ監督「サテリコン」(1969)をご覧になっていて素晴らしい映画だと考えている方であれば、間違いなくこの映画はバッチリハマることでしょう。私、大好きなんです。
あくまでも私の直感ですが、コツポラ監督も多分大好きだと思います。画面からそういう雰囲気が漂っています。うーん、美しいです。
だから、この映画を見る前に「サテリコン」を鑑賞して見てください。映画を見てダメだと思ったら見ないほうがいいかもしれませんし、または苦行に耐えてみるかどちらかでしょう。
追記 当日午前の回で鑑賞しました。観客は私を含めて3名でした。素晴らしい映画なのに勿体ないなと私は感じましたが。カエサルが足にしてるシトロエンDSも又、美しいです。






この予告編を見て面白そうと思ったら鑑賞して下さい。但し入りが悪いので
劇場ではもう難しいかもしれませんが。その時はBD又はDVDで。
出来れば、コッポラ監督のこの力作劇場で見てほしいですが…