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「アウトロー」イーストウッド監督作はこの作品から何か変化が起きたようです…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アウトロー」(1976)です。

 

南北戦争末期、北軍の準軍事組織レッドレックスに農夫ジョージー・ウェールズ(クリント・イーストウッド)は襲われ、妻子を殺されてしまう。ジョージーは復讐に燃え、南軍の同様な準軍事組織ブッシュワッカーに加わり戦い始める。やがて、南北戦争は終わりブッシュワッカーは北軍に投降するが犯罪者として殺害されてしまう。投降しなかったジョージーはインディアン居住区に向けて逃走するのだった…

イタリアで"用心棒"シリーズを製作し成功したイーストウッドはハリウッドへ凱旋し、「マンハッタン無宿」「荒鷲の要塞」に主演し、又サスペンス映画「恐怖のメロディ」「アイガーサンクション」を監督し始めるのだった。

そして次の監督作がこの映画だった。前作2作は娯楽サスペンスですが、この映画は明らかにある主張を持った作品だった。当時ベトナム戦争の影響か良く知りませんが、西部劇はぱっとしない作品が多かった。そんな時登場したのがこの作品で、当時劇場で鑑賞しているのですが殆ど記憶になく再見して驚きました。

何か異色の西部劇で、敗残兵として厳しい環境を潜り抜け、追手を一人又一人と倒していく。何と言うかニューシネマ西部劇より棘っぽく泥臭さもあり、ある意味政治的なメッセージを含有している様な感じで、これが良いんですよね。脚本をフィリップ・カウフマンが書いているためかどうか知りませんがとても味のある西部劇になっています。

例えば、「許されざる者(1960)」、ディック・リチャーズ監督「男の出発」、マイケル・ウィナー監督「追跡者」等を巧く組み込んだ様な味わいで、又寡黙なイーストウッドが良く似合うんだ。うーん、美しいです。

あまり知られていないと思いますが、機会が有ったら是非ご覧ください。約140分の長編ですが、西部で生活する厳しさ、インディアン以上に北軍、官警の追跡の厳しさが良く表現された西部劇になっています。                  八点鐘

 

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