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「海底軍艦」結構イケる東宝製大アジア主義味の冒険SF映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「海底軍艦」(1963)です。

日本各地で異常なことが多発していた。土木技師が行方不明になったり、グラビア写真を撮影していた処、タクシーが突進して海の中に消えたとか。銀色の怪人が出没とか。そんな時、光国海運の秘書神宮寺真琴が誘拐されそうになり、グラビア写真家旗中(高島忠夫)が助けた。誘拐犯達はムウ帝国の工作員と名のった。そんな時、警視庁にムウ帝国から脅迫フィルムが届く。そこには海底軍艦の建造を中止せよと。そこには帝國海軍伊403号潜水艦が映っていた。真琴の上司楠見はそれを見、ある出来事を思い出すのだった。真琴の父神宮寺大佐はあの終戦時反乱を起こして伊403号と共に消息をくらましたことを…

映画は、押川春浪「海底軍艦」を基にフォーマットだけを借りたオリジナル、その昔図書館に有ったのを読んだことがあります。

原作は仏国から日本へ回航中、行方不明になった防備巡洋艦「畝傍」の事件を基にしたもので、小説では畝傍は南海の孤島に漂着した後、そこで秘密組織「東洋団結」によって改造された「畝傍」、今でいう潜水艦、海底軍艦「電光艇」が武装海賊等と戦うストーリーだつたと記憶しています。

前述した様に映画は完全な東宝オリジナルで、海底軍艦「轟天号」の造形が意外に素晴らしいと思います。加えて、空中高速飛行時には司令塔が船内に収容されるアイデアがとても良い。うーん、美しいです。

映画としては、轟天号ドックがムウ帝国工作員に破壊されるが、神宮寺大佐率いる轟天建武隊が搭乗口にある壊れた鉄塔を取り除くや否や日本に向かって進撃、東京湾に浮かぶMU潜水艇を追跡、怪竜マンダ、ムウ帝国の心臓部動力室を破壊するまでを一気に見せ、なかなかよろしいかと。

最後に、この押川春浪、フィリピンの独立運動に共感をよせており、思想的に大アジア主義と言って良いようなところがあり、この映画でも「この海底軍艦で、もう一度世界を変えてみます」なるセリフも飛び出し、うーん、美しいです。    八点鐘

 

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