レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ドラキュラ/デメテル号最後の航海」(2023)です。

1897年ブルガリア、ヴァルナ港から一隻の商船デメテル号が英国ロンドンに向けて出港した。積み荷はロンドンへの木箱で五十個ばかり、デメテル号に搭載する時にもトラブルが有り、船長の孫トビーが荷物に潰されそうになり、偶々居合わせた医師クレメンス(コーリー・ホーキンス)の活躍により助けることが出来た。そのお陰で彼はデメテル号の医師として雇われるのだった。航海中、船倉で積み荷が落ちて壊れ、その中に若い女性がいることが判った。彼女はアンナといった。不吉な出来事だった。そんな時、船内の家畜が全て殺される出来事が起こるのだった…
ドラキュラ映画です。この作品の面白いのは、ブラム・ストーカー原作「吸血鬼ドラキュラ」を映画化する時、真っ先にカットされる部分を丁寧に映画化している事です。あのコッポラ監督作「ドラキュラ」でも、ジョン・バダム監督作「ドラキュラ」でもカットされており、全体のプロットに影響を及ぼさない部分なのでそれは正しいと思います。そういう意味では、アンドレ・ウーヴシダルとても面白い監督だと思いました。
映画は、全体に熟成されムードでホラー映画としてなかなか良く出来ていますが、同様のシュチエーションホラー、リドリー・スコット監督「エイリアン」と比較すると、やはり何と言うかショック演出がいま一つで、そこが残念な作品だと思います。デメテル号内部のドロリとした描写はなかなか良いのですが。
加えて、欧米では分かりませんが、アジアマーケットではこのキャスティングが弱いのも頂けないと思います。とは書きましたが、この映画のムードはなかなか良いので、このアンドレ・ウーヴシダル監督、次作が楽しみだと私は考えていますが。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘





