レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「Farang/ファラン」(2022)です。

仏国、出所したサム(ナシム・リエス)は正業に使うとしたが、昔の仲間が執拗に追い駆
けて来る。やも得ず反撃したら、階下に落ち男は死亡する。サムはタイへ逃亡。
五年後、サムは高級ホテルのポーターとして働き非番はムエタイの賭け試合に出場して金を稼いでいた。妻も娘もおり、稼いだ金でビーチに小さなレストランを開こうとしていた。その土地を購入する為に所有者に話を付けようとするが、土地の有力者ナロンは金額を吹っ掛ける。但し、薬物の密輸に力を貸して欲しいと言われ、仕方なく引き受けるが、それは罠で警官隊に追跡される。何とか振り切って、家に戻るとナロン達が待っていた。仕事に失敗したので責任を取って貰おうと、妻は殺され彼も重傷を負う。何とか脱出したサムは復讐を誓うのだった…
お話は何処にでも転がっている様な物ですが、主人公を演じるナシム・エリスが素晴らしい。そのムエタイで鍛えた身体が素晴らしい。傷を癒し復讐の鬼と化した男が、一人また一人復讐を果たして、最後は敵のアジトに殴り込みを掛けるというもので、まあ定番映画です。
この手の映画は、日本の任侠物、ペキンパー監督「ワイルドバンチ」、ポラック監督「ザ・ヤクザ」、ウー監督「男たちの挽歌Ⅱ」、渋い処では「ローリングサンダー」、「オンリー・ゴッド」等ありますが、このザヴィエ・ジャン監督、あの「ヒットマン」の頃とは違い著しく進化を遂げ、地に足がついた感じでアクションたっぷりで、観客を楽しませてくれます。少し描写がキツイですがなかなか見せてくれます。
特に、敵のアジト、長い廊下で来るは来るはと血に飢えた男達との対決、大型貨物エレベータでの死闘が見物です。主人公がムエタイと言う格闘術のエキスパートなので、銃は殆ど登場しませんが、タイ独特の小刀と、その肉体と肉体が叩き合う感じが良い。ガキッ、ドザッ、バギッ、ガツンとこんな感じで、うーん、美しいです。
こういう感じの映画です。殴り込み映画なので女性の方はちょっと、と言う感じですが、その手の映画が好きと言うのであれば、満足されることと思います。お楽しみください。私は楽しめました。 八点鐘




