今年に入ってまだ1度も天体撮影していません。いつも庭で撮影しているにもかかわらず、寒さに怯んでいるわけなのですが、情けない話です。。冬は特にリモート撮影にあこがれてしまいます。ということで、今回はTASC on-リコリモで、最後にダウンロードした画像を処理してみました。
対象はNGC1365という銀河です。OSCカメラしか持っていない事もあり、メジャーな銀河以外はあまり撮影してきませんでしたので、不安だったのですが何とかなりました。
この銀河は、ろ座に位置し、ステラリウムによれば見た目の直径が5'25"ほどある大きな棒渦巻銀河です。日本だと南天低く、神奈川県では正中高度が18°ぐらいですから、我が家の庭からは到底無理な対象です。
下記が仕上げた写真です。

<諸元>
- 機材(リコリモ RA501):
Player One ZEUS 455M Pro, CDK20+レデューサー(D51cm,f=2259mm,F4.4),
Astrodon SII/Ha/OIIIフィルター,各波長2x2ビニング - 撮影地(リコリモ):
オーストラリア サイディング・スプリング - 撮影日時(リコリモ 現地日付,時刻省略):
RGB , Ha: 2025/12/15(月)
L:2025/12/18(木) - 撮影条件(リコリモ):
Gain125, センサー温度 -10℃
Ha:180sec x 10コマ(30分)
R:180sec x 10コマ(30分)
G:180sec x 10コマ(30分)
B:180sec x 10コマ(30分)
L:180sec x 11コマ(33分)
総露光時間 153分 - 編集:
PI:CHC/SPCC/SXT/BXT/MAS/LRGBC/HT/SCNR/CS/CURV/NXT 等
RGB各フィルター合計90分の露光なのですが、写り(見た目のS/N)の良さに圧倒されました。編集に使った画像は、スタック済みの画像です。おそらくPixinsightで全フィルターの撮って出し画像を一括でWBPPにかけていると思われるので、既に全画像位置合わせが終わっていました。
下記が仕上げた写真です。ChannelCombinationによるRGB画像、L画像、Ha画像各々をリニア段階で星を分離して、それぞれストレッチしてから、RGB画像にL画像合成->Ha画像を合成という手順で処理しました。星画像はRGB画像から分離したものを使用しています。
若干の勾配が有ったので、RGB画像、L画像についてはGraXpertで勾配補正しました。MultiscaleGradientCrrectionはまだこの領域には対応していないようです。Ha画像は見た目勾配が無かったので勾配補正はしていません。
私はモノクロカメラを持っていないので、LフィルターによるL画像とRGB画像を比較したことは無かったのですが、計90分のRGB画像に対し、計30分のL画像の方が細部構造の描写がすぐれていました。下記は、RGB各々のスタック画像をChannelCombinationで合成したRGB画像と、スタック後のL画像をstfオートストレッチ表示したものをです。
細部構造描写の違いが分かります。

Haの注入には、NBRGBCombinationスクリプトを使用しました。下記はアノテーション画像です。

見た目長手方向が、9'ほどもあるように見えます。2本の腕の先端部の淡い部分まで良く写っています。中心部が白飛びしてしまっているのがいまいちです。
※追記
スマホで、ブログの写真を見てみると、背景が黒過ぎる気が。。最近買い替えたモニター(iiyama)がやけに白っぽく見えるせいだと思い当たる。仕事のためには、こちらの方が良いのだが、天体写真編集ではまずい。印刷する時は気を付けていたけど、ブログに上げるときにも気にしないとだめかも。
■番外
だめもとで初めて星ナビに応募した写真が、3月号に掲載されました。載ったのは2024/11月と2025/12月に撮影した、かに星雲のSHO合成写真です。バラ星雲のSHO合成写真と2つ送付したのですが、こちらが採用されました。

最近SHO合成ばかりやっているので、結構嬉しいです。
そして下記が以前書いた記事です。