全国的に雨模様のクリスマスイブです。そして寒いですね。私のクリスマスイブ的なイベントは、コンビニで買ったショートケーキを一人で食べるだけですけどね。
雨の夜は画像編集が進みます。TASC on-リコリモ第3弾としてDLしたのは、イータカリーナ星雲中心部のSHOデータとRGBデータです。モノクロカメラなのでスタック済みで各々3ファイルが存在します。アーカイブの中には、合成してbxt(精鋭化処理)とspcc(色合わせ)までかけたリニアファイルも有るのですが、いつものようにSHOはスタック後の3ファイルを使い、RGBは今まではリニアファイルを使っていたのですが、ピンクスター(色合わせ後のリニアファイルの星画像において飽和している星)が多いのでこちらもスタック後の3ファイルを使ってみました。
結構時間をかけて処理したのが下記です。


<諸元>
- 機材(リコリモ RA501):
Player One ZEUS 455M Pro, CDK20+レデューサー(D51cm,f=2259mm,F4.4),
Astrodon SII/Ha/OIIIフィルター,各波長2x2ビニング - 撮影地(リコリモ):
オーストラリア サイディング・スプリング - 撮影日時(リコリモ 現地日付,時刻省略):
SHO,RGBともに 2025/12/14(日) - 撮影条件(リコリモ):
Gain125, センサー温度 -10℃
SII:180sec x 16コマ(48分)
OII:180sec x 16コマ(48分)
Ha:180sec x 20コマ(60分)
R:60sec x 5コマ(5分)
G:60sec x 5コマ(5分)
B:60sec x 5コマ(5分)
総露光時間 171分 - 編集:
PI:STNET2/SXT/BXT/SCNR/CS/CURV/LRGBC/NXT/SPCC/STARALIG 等
Affinity:レイヤーおよび調整レイヤーを使用した各種処理
地平線に近い左側から右側にかけて若干明るさの傾斜があったので、MGCで補正したかったのですが、フィルター特性が良くわからないので、ABEを使って補正したのですが若干残っていますね。
でもS/Nが大変良く、NXTがほとんど要らないぐらいでした。こんなにノイズが少ない画像を処理したのは初めてで、ほんと楽に調整できるという感覚でした。庭での撮影でこれほどのS/Nを得るには何コマ撮影すれば良いのやら。。
今回は、SHOの星雲処理には初めてカラーマッピングの手法を使ってみました。以前少し紹介したのですが、PixInsightでもNB Clour Mapperというスクリプトが有ります。でもこれが使いにくく苦手なので、affinityを使ってみました。
S,H,Oの各画像にBXTをかけてから星雲だけを抽出して、ストレッチしたファイルをaffinity上でスクリーンモードにした3つの画像レイヤーに配置します。リカラーの調整という調整レイヤーを各画像レイヤーに適用してから、リカラーの調整ツール画面上でS,H,Oに対応したR,G,Bをマッピングします。後はこれらマッピングを調整したり、色々な調整レイヤーを配置して仕上げていくというイメージです。
affinity自体が大変使いやすいですし、マッピングという概念が分かりやすいので、編集がやり易かったです。少なくともSHOについては今後の私のスタンダードにします。
例によって、星雲の一部が飽和してしまうことについては最新の注意が必要でした。具体的には、各画像レイヤー毎に輝度マスクを使いました。
星画像はいつものようにRGBデータから抽出しましたが、RGB合成してからspccをかけた時点で、やはりピンクスターが大量発生。そのままストレッチしてしまうと色情報が劣る星が大量に発生したので、Repaired HSV Separationスクリプトを使用してリペアしてからストレッチしました。
最後に星を小さくする処理を行っていますが、もう少し小さくしても良かったか。。この辺の加減が分かりません。
せっかくなので単純にトリミングして中心部を拡大してみました。


下記はイータカリーナ星雲NGC3372の場所を示す星座絵です。オーストラリアサイディングスプリングで、撮影時刻の2025/12/14 01:30頃南天を見上げた空です。南の地平線をかすめた南十字星の中心とほぼ同じ赤緯上にある事が分かります。日本からは沖縄や小笠原諸島からしか観測できません。
