先日遅ればせながら登録させていただいた、TASC on-リコリモで最初にDLしたのは、タランチュラ星雲南側 NGC2080(Ghost Head Nebula)周辺のデータです。このデータを選んだ理由は、SHO以外に、星画像用のRGB撮影データも用意されている点と、アンバサダーである著名な荒井俊也氏が編集した、星ナビ1月号に掲載されたお手本があるからです。
荒井氏の画像は、北側と南側の2パネルモザイクですが、私は南側だけ編集してみました。
私が編集に用いた画像ファイルは、スタック済みのSII,Ha,OIIIの3ファイルと、R,G,B各撮影ファイルを合成してBXT-SPCCをかけてある画像1ファイル。これらを使って編集したのが下記です。登録者が編集した画像はSNS等への掲載OKとのことなのでここに掲載させていただきます。

<諸元>
- 機材(リコリモ RA501):
Player One ZEUS 455M Pro, CDK20+レデューサー(D51cm,f=2259mm,F4.4),
Astrodon SII/Ha/OIIIフィルター,各波長2x2ビニング - 撮影地(リコリモ):
オーストラリア サイディング・スプリング - 撮影日時(リコリモ 現地時刻):
※2025/12/16修正
SII:2025/10/11(土)19:05 ~ 19:48
SII:2025/10/24(金)16:39 ~ 17:01
Ha:2025/10/11(土)04:40 ~ 05:06
Ha:2025/10/24(金)00:03 ~ 00:32
OIII:2025/10/11(土)03:49 ~ 04:36
R:2025/10/24(金)23:47 ~ 23:51
G:2025/10/24(金)23:52 ~ 23:56
B:2025/10/24(金)00:00 ~ 23:51 , 23:58 ~ 23:59 - 撮影条件(リコリモ):
Gain125, センサー温度 -10℃
SII:180sec x 14コマ(42分)
OII:180sec x 14コマ(42分)
Ha:180sec x 14コマ(42分)
R:60sec x 4コマ(4分)
G:60sec x 4コマ(4分)
B:60sec x 4コマ(4分)
総露光時間 138分 - 編集:
PI:ABE/STNET2/BXT/SCNR/CS/CURV/LRGBC/GHS/NXT/ 等
Affinity:調整レイヤーを使用した各種処理
当然ですが星ナビ1月号のお手本とは比べ物にならない結果となりました。特に真ん中あたりの強調が甘いです。
色合いも結構違いますが、これはこれで色分け効果により迫力が出ていて実は気に入っています。一般的にはやり過ぎなのでしょうか。。
データが良いので編集はかなり楽しく、勉強になりました。操作した結果がすぐに出るというか、敏感といういか。。何と言って良いのか難しいのですが、ついつい時間を忘れてしまいます。
今回はAffinityを初めて使ってみました。このソフトウェアが無償とは驚きです。PhotoShopの代替というだけあってかなり高機能で、しかも調整レイヤーとマスクの操作がPaintShopProより分かりやすく覚えやすいと思いました。別のソフトで作ったマスク画像が適用できればさらに良いと思います(私が知らないだけで実はできるのかもしれません)。
SHO合成は、PixcelMathを使ってR,G,Bに各波長画像を重み無しで割りつけました。
合成後は、starnet2で星雲だけ分離後BXTをかけてからストレッチ。今回はMaskedStretchを使いました。理由はNGC2080中心部やNGC2074中心部の星雲のBがすぐに飽和してしまうからです。その後Affinityに渡して非線形データの編集を行いました。
Affinityの編集後は、再度PI上で色々いじりました。途中HDRMTも使って最後にNXTをかけています。
星はRGB画像から取り出したものを使っています。
下記はアノテーションです。

タランチュラ星雲や、今回のNGC2080周囲の星雲は、天の川銀河の伴銀河である大マゼラン雲の中の端の方に存在しています。画面の右下方向が大マゼラン雲の中心部方向です。画面上方向(北)にタランチュラ星雲が有ります。タランチュラ星雲の南のこの部分にも、NGC採番された、活発な星形成領域や輝線星雲、散開星団が多く存在しているのがわかります。
下記はオーストラリア サイディング・スプリングで、2025/10/23 20:30頃南天を見上げた空です。大小マゼラン雲とNGC2070(タランチュラ星雲)、NGC2080の位置を示してあります。

南十字星(の一部)が沈みかけています。伴銀河とはいえ、天の川からは離れた位置に有る事が分かります。