11月最初の3連休は3日とも撮影可能日でした。この記事を書き始めた時は、庭では準備を終えた機材によりカリフォルニア星雲が隣家の樹木を越えて2本の電線上に出てくるのを待っています。
今日の茅ヶ崎は午後1:30過ぎに雨が降ってきました。日没頃には止んで急激に晴れ、夜には撮影可能状態になりました。YAHOO雨雲レーダーでは15時頃から降る予報だったのですが、庭の望遠鏡を午前中に撤収しておいてよかったです。
今日紹介するのは11/1 , 2に撮影した、ハッブルパレットによるライオン星雲(SH2-132)です。
11/1にはこの星雲の撮影前に、西のLemon彗星に望遠鏡を向けると、隣家の屋根に沈む前ぎりぎり15分程度撮影チャンスがある事が分かったのですが、この日は望遠鏡を移動したため、極軸合わせからやり直す必要があったので間に合いませんでした。
当然次の日11/2は極軸を合わせた状態で設置しっぱなしだったので準備万端です。さっそく日没直後Lemon彗星を導入してみると。。何と既に隣家の屋根に沈んでいました。彗星の動きが速いことをあらためて実感。
さて、初撮影のこの星雲は北天のケフェウス座ととかげ座の星座境界に位置しています。
ネットの写真を見てもライオンに見えなかったのですが、編集してみると左向きのライオンでした。下記が仕上げた写真です。

<諸元>
- 機材:
ASI294MCPro ,
BLC-70EDT(D=70mm,f=420mm)+KASAI ED屈折用0.8xReduserII ,
AM5赤道儀 , ZWO Off-Axis Guider + ASI 220MM-Mini ,IRCUTフィルター ,
①Askar D1(OIII,Ha) ②Askar D2(OIII,SII) - 支援ソフトウェア:
SharpCapによるアライメント , ステラリウムから座標取得 , APTで自動導入 ,
APTによるピント調整支援、GOTO++、ディザリング撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド , ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影地:
神奈川県茅ヶ崎市自宅庭先 - 撮影日時:
①2025/11/1(土)18:38 ~ 2025/11/1(土)22:29
②2025/11/2(日)19:24 ~ 2025/11/2(日)22:19 - 撮影条件:
Gain200 , Offset5 , センサー温度 -5℃
①120sec x81コマ (162分)
②180sec x54コマ (162分)
総露光時間 324分 - 編集(PixInsight):
FBPP/MGC/GXP/STNET2/BXT/SCNR/CS/CURV/LRGBC/GHS/NXT等
トリミング
D2(OS)は2時間40分露光ではだめなようです。疑似抽出したSII画像のS/Nが見た感じ明らかに低く、これが原因で赤~黄色が荒くなってしまいました。また足先の青も細部表現がいまいちです。時期が早ければもう少し低い位置から撮影できるので露光時間がもっと稼げたとは思います。
それと月明かりによるカブリも影響していました。MGCでも若干ムラが残ってしまいました。
それでも、ストレッチ後の星雲画像に対し、一旦PSPで色調補正を行う大技を使って、何とか、たてがみと尻尾のオレンジ、胴体の青、顔の緑が出せたのでまあまあ満足です。D2フィルターの露光時間をもっと稼げればお腹の下の青領域が増したでしょう。でもそうするとあまりライオンに見えなくなる気がします。
長焦点で顔だけアップにしても面白そうです。
下記はアノテーションです。

顔の先端から尻まで1°30'ぐらい有るでしょうか。大きい星雲です。足は星座境界線を跨いで、とかげ座に入ってますね。
HOO合成もしてみました。HはD1から、OはD1とD2から取得しました。SHOと対比するとおもしろいですね。たてがみから前足まで、HOOでは赤に埋もれているところがSHOでは色分けされています。

最後にこの星雲の場所です。南天に向いてそっくり返って見上げた空です。
