このあいだの馬頭星雲をA4に印刷してみると、カラーバランスが気持ち悪いのなんの。それとアルニタクの輝星ハロが大変目立ので、我慢できなくなって再編集してみました。
今回行ったのは、下記の2つです。
- カラーバランス再調整
PaintShopProによる色相/彩度/明度の補正/ガンマ補正 - アルニタク輝星ハロの除去
PixInsightによるマスクワーク
特に2に付いては完全に自己流ですが以外とうまくいったので備忘録として記録しておきます。
カラーバランスの再調整結果
下記左は再調整前、右が再調整後です。トリミングと回転前の写真です。
ScreenStars Scriptで合成前の星雲画像について、一旦PaintShopProにファイルを渡して処理しました。どぎついピンクを赤に寄せ、気持ち悪い青の彩度を少し下げ、ガンマ補正を行って整えてファイルを作り直し、PIのScreenStars Scriptで星画像と合成しました。

色バランスがだいぶ落ち着いたと思っています。これらにはまだ、アルニタクの輝星ハロが残っています。
輝星ハロの除去
L-eXtremeフィルターを使うと輝星ハロが出ることがあるのは知っていましたが、今まで幸いにも出たことは有りませんでした。最近総露光時間を増やしているので目立つようになっただけかもしれません。
今回の私の写真では、SXTで分離した星画像の方に出ていました。ハロが出現した輝星は、オリオン座2等星のアルニタクです。これを何とか除去できないものかと悩んだ末、下記の手順で一応の成果が有ったので記録しておきます。あくまで自己流です。
- 星画像のアルニタクに出ているハロ円より少しだけ大きい円をGAME Scriptで設定

- 1の円で、lumnanceとbinaryを指定してGAME実行
luminanceマスク(A)とハロ円マスク(B)が生成される。 - アルニタクの見た感じの中心部ぎりぎりの小さい円を設定

- 3の円で、binayを指定してGAME実行 -> C
- Aは大変暗いので、range selectionプロセスでFuzzinessとSmoothnessを指定して強調とエッジぼかし -> D

- pix mathプロセスで
E(ドーナツ状のバイナリマスク)=B-C

- Eに対してrange selectionプロセスでSmoothnessを指定してエッジぼかし->F

- pix mathプロセスで
G=F-D

- Gのマスクを星画像に適用して、HistgramTransFormationプロセスで減光

左:減光前 右:減光後
下記は、ScreenStarsで星雲画像と合成した後の比較です。

Luminanceマスクも使うのがポイントです。これにより、中心部から周囲への淡い部分はあまり減光せず、ハロ円と中心部から周りに伸びた複数の光条を暗くできるので、全体的にそれっぽくなった気がしています。
最終的に仕上がった写真は下記です。

何回も言いますが、あくまで自己流です。
番外
Halo-B-GonというScriptがあります。これは、フリーハンドマスクScript(FAME)を提供してくれている、seti astro が作った、その名の通りハロ除去Scriptです。これを試してみた結果が下記(設定はデフォルトのまま)

ハロ円だけ除去できていますが、淡い部分が荒くなっています。設定を振れば改善するのかもしれませんが、試してません。個人的には私の方法の方が、今のところ自然に思えています。
それと、対象星にマスクをかけないでやってしまうと、ハロが出ていない星の大きさが小さくなってしまう現象が起きました。やりませんでしたがGAMEで対象星だけのマスクを作れば問題無いとは思います。
→2024/2/16訂正:Halo-B-Gon Scriptはマスクかけられないようです。後日マスクをかけて実行したら、強制的に外れて全体に実行されてしまいました。
ちなみに、seti astro のレポジトリは下記です。
https://raw.githubusercontent.com/setiastro/pixinsight-updates/main/
これをPIに追加してインストールすると、Scritpメニューに「SetiAstro」というサブメニューが出来て、その中に複数のScript群が現れます。