長いインターバルの後、連日の投稿となりますが、撮影した天体が溜まるとこうなります。定期性が無くてすいません。今回は、初めて撮影したカシオペア座にある小バラ星雲(sh2-170)です。この星雲もHII領域に有り主にHa線が地球に届いています。
このバラは、冬の星座であるいっかく獣座のバラ星雲と比べると、かなり小さくしかも淡い天体です。下記は今年の元旦に撮影したいっかく獣座のバラ星雲(sh2-275)の記事です。
sh2-170は小さい天体なのでGS-200RCを使って、デュアルナローバンド撮影をしました。
下記が仕上げた写真です。

<諸元>
- 機材:
ASI294MCPro ,
GS-200RC(D=203mm,f=1624mm),KASAI ED屈折用0.8XレデューサーⅡ ,
L-extremeフィルター ,IR-Cutフィルター ,
AM5赤道儀 ,QHY5L-IIM+3cm 130mmガイド鏡 - 支援ソフトウェア:
ステラリウムによる自動導入 , SharpCapによるアライメント,
APTによるピント調整支援、GOTO++、ディザリング撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド , ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影地:
神奈川県茅ヶ崎市自宅庭 - 撮影日時:
①2024/10/15(水)19:55~ 2024/10/16(金)00:13 - 撮影条件:
Gain200 , Offset5 , センサー温度 -5℃
①120sec x 69コマ
総露光時間 138分 - 編集(PixInsight):
FBP/GXP/BXT/SXT/GHS/NXT等
フルサイズ換算焦点距離2,750mmにトリミング
星雲は疑似AOO合成です。デュアルナローのおかげで詳細構造もまあまあ表現できているものの、迫力にかけますねえ。ほんと淡いんですこの天体。いっかく獣座のバラとは全く違います。下方にあるグロビュールがさらに濃く表現できるようになれば迫力が増すでしょう。最後は軒下に入ったことに気づかずに数枚撮ってました。もっと撮りたかったのに。あと1時間以上撮り増ししたいところです。
それにしてもこの鏡筒、星像が周辺まで良く、Xの光条もきれいです。ED屈折用の0.8xレデューサーを使うとF6.4の明るさ。これだとBLANCA-70EDTと同様の明るさで、口径が約3倍なので集光力が約3倍になっているわけです。淡い星雲撮影にも充分使える鏡筒だと思っています。今回ディザリング撮影によるズレ領域の除去のためだけに周囲をトリミングでカットしています。
この天体を選んだ理由の一つは、例の「L-extremeを使用すると赤いゴーストのようなものをFLAT補正できない」現象を単露光2分にしたことにより、この鏡筒でも撲滅できるか試す目的も有ったためです。結果は見事にFLATが決まり綺麗に除去できました。というか短露光2分では、このゴースト自体ほとんど出ていないようです。(FMA135では短露光2分でも若干出ていました。)
ちなみに、下記は2分1枚撮って出し画像(fitsビューワーでオートストレッチ)です。星雲がまったく写っていないのでどうなることかと思っていましたが、Integrationすると浮かび上がって来たので安心した次第です。

アノテーション画像も作ってみました。

直径が18' ぐらいでしょうか。90' ぐらいあった、いっかく獣座のバラと比べて1/5の視直径ということになります。
最後に、場所を示す星座絵です。
