最近似たようなタイトルばかりですが、「RS200SS撮影実験」というタイトルはこれで最後にします。
前回M16中心部の写真では、星の形が悪いのが気になったので、斜鏡、主鏡ともに昼間にコリメーションアイピースを使って再々調整しました。今回は星像による主鏡傾き調整は行わずに、そのまま撮影してみました。おとめ座周囲の銀河は既に電線カブリで狙えないので、最初に天頂付近のM101,M94、次に南天のM20の3つの天体を撮影しました。
結果としては、北天の2天体の方が星像が悪いという結果でした。天頂付近に望遠鏡を向けると斜鏡保持機構へのストレスが変化するのでしょうか。鏡筒を横にして調整した時の状態とは微妙に変わるのだと思います。
おおぐま座の回転花火銀河(M101)

<諸元>
- 機材:
ASI294MCPro , R200SS(D=200mm,f=800mm)+コマコレクター,
IRCutフィルター,CBPフィルター ,
AM5赤道儀 ,QHY5L-IIM+3cm 130mmガイド鏡 - 支援ソフトウェア:
ステラリウムによる自動導入 ,
APTによるピント調整支援、PlateSolving、ディザリング撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド , ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影地:
神奈川県茅ヶ崎市自宅庭先 - 撮影日時:
2024/06/13(木)20:36 ~ 22:01 - 撮影条件:
Gain200 , センサー温度 -5℃
240sec x 20コマ(露光時間80分) - 編集(PixInsight):
WBPP/GraXpert/SPCC/Starnet2/BXT/GHS/ScreenStars等
露光不足により、銀河内のHII領域の色が出ていません。また、M94もそうですが星像が左右に膨らんでしまっています。
りょうけん座のM94

<諸元>
- 機材:
ASI294MCPro , R200SS(D=200mm,f=800mm)+コマコレクター,
IRCutフィルター,CBPフィルター ,
AM5赤道儀 ,QHY5L-IIM+3cm 130mmガイド鏡 - 支援ソフトウェア:
ステラリウムによる自動導入 ,
APTによるピント調整支援、PlateSolving、ディザリング撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド , ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影地:
神奈川県茅ヶ崎市自宅庭先 - 撮影日時:
2024/06/13(木)22:17 ~ 2024/06/14(金) 00:22 - 撮影条件:
Gain200 , センサー温度 -5℃
240sec x 17コマ(露光時間68分) - 編集(PixInsight):
WBPP/GraXpert/SPCC/DeepSNR/BXT/GHS等
かろうじて渦構造がわかりますが、あきらかに露光不足ですね。星の数も少なすぎます。。
いて座の三裂星雲(M20)

<諸元>
- 機材:
ASI294MCPro , R200SS(D=200mm,f=800mm)+コマコレクター,
IRCutフィルター,CBPフィルター ,
AM5赤道儀 ,QHY5L-IIM+3cm 130mmガイド鏡 - 支援ソフトウェア:
ステラリウムによる自動導入 ,
APTによるピント調整支援、PlateSolving、ディザリング撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド , ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影地:
神奈川県茅ヶ崎市自宅庭先 - 撮影日時:
2024/06/14(金)00:50 ~ 02:14 - 撮影条件:
Gain200 , センサー温度 -5℃
240sec x 20コマ(露光時間80分) - 編集(PixInsight):
WBPP/GraXpert/SPCC/DeepSNR/Starnet2/BXT/GHS/ScreenStars等
三裂星雲の星像も完璧では無かったのですが北天よりはずいぶんましでした。そしてBXTのCorrectOnlyでかなり改善しました。露光不足により北側の青い反射星雲があまり描写できていません。
また、本来光軸調整をやるたびにフラット撮影をやり直す必要があると思うのですが、最近フラット補正が合わないし、GraXPertによるムラ補正が強力なので、いずれの写真もフラット補正はやりませんでした。
今後R200SSはだましだまし、まめに調整を繰り返しながら使って行こうと思います。この3枚撮影後、昼間にコリメーションアイピースで確認すると、やはり少しずれていましたので、斜鏡の角度調整ネジと主鏡の角度調整ネジを少し硬めにやり直しました。この作業かなり慣れました。
この状態で次の日の6/14、R200SSで初めて上弦の月を130倍に相当するアイピースで眼視観望しました。クレーターが圧巻で大変すばらしいものでした。遅い時間に上がって来た土星も眼視観望しましたが、環がほぼ真横に一直線になっている様子が良く観察できました。
次回は、今まで全く使っていなかったFMA135を使って6/14に撮影した星野写真を紹介します。