前回は、PCに写したボケた星像を使って主鏡傾きを追い込んだところで雲により撤収したところまで記載しました。その後の効果確認では残念ながら星像に変化は有りませんでした。再度傾き調整やり直してみたのですが、結果は同じでした。
迷宮入り口でさ迷いながら、あいかわらずR200SSの光軸調整を続けています。星像の改善作業だけでは気持ちが持たないので、M16とかM20の撮影もやってみました。
今回行ったのは下記の通りです。晴天の夜が少なく、星の確認が終わったところで雲により撤収という日が続き、きびしい状態が続いています。
- ひどかった主鏡取り付け端の筒歪みを、体重をかけながら少しずつ矯正し、主鏡取り付けネジ6か所のうち1か所だけかなり固かったネジもスムーズに取り付けられるようにした。
- 当然1により主鏡の傾きが変わったので、調整量を減らすために鏡の端にフェルトでスペーサーを入れた。
→これは大失敗で、片ボケが発生し縦の光条だけがきれいに2本出現してしまった。このスペーサーを取り去ってやり直した。 - 前回同様、コリメーションアイピースで覗きながら、昼間に斜鏡と主鏡傾きの調整を交互に繰り返しながら光軸調整
- 晴天の夜に、庭先で赤道儀の極軸調整後星像の確認および、PC上でぼかした星像を使った主鏡傾き再調整
4までやって撮影したアルタイルが下記です。

前回ボケた星像による追い込み前のアルタイルは下記の記事参照。
同じ60秒の撮って出しをfitsビューワーでオートストレッチしたものですが、今回の方が空の状態が良かったためアルタイルが大きく写っています。でも星の形は直っていません。なんか前回の方がむしろ良いかも。。
ひょっとしたら星のぼけ画像で主鏡傾きを追い込まない方がかえって良かったりして。追い込む前は写真を撮っていませんでした。追い込んだ後昼間にコリメーションアイピースで確認すると当然センターマークがずれてるんですよねえ。。昼間また傾き調整してセンターマークに一致させたので次回は星のぼけ画像での追い込みはやらないで撮影してみます。
この時点で、鏡筒の歪みや主鏡圧迫が原因では無い気がしてきました。コリメーションアイピースを回しても十字ワイヤー中心位置は移動しないので、十字ワイヤー交点位置精度の問題でも無さそう。
となるとドローチューブの歪みが原因なのかもしれません。最近のR200SSは、筒内部のドローチューブ取り付け部分に補強版が付いているそうです。
とりあえず今後やれるのは「斜鏡の中心マーク位置確認」ぐらいでしょうか。

<諸元>
- 機材:
ASI294MCPro , R200SS(D=200mm,f=800mm)+コマコレクター,
IRCutフィルター,CBPフィルター ,
AM5赤道儀 ,QHY5L-IIM+3cm 130mmガイド鏡 - 支援ソフトウェア:
ステラリウムによる自動導入 ,
APTによるピント調整支援、PlateSolving、ディザリング撮影 ,
PHD2による2軸オードガイド , ASI Mount Serverによる赤道儀連携 - 撮影地:
神奈川県茅ヶ崎市自宅庭 - 撮影日時:
2024/06/08(土)00:38 ~ 02:43 - 撮影条件:
Gain200 , センサー温度 -5℃
240sec x 26コマ(露光時間104分) - 編集:
PixInsightで選別した写真をWBPP後、GraXpertでムラ補正、SPCCで色合わせ後DeepSNRでデノイズ。BXTや彩度増加等の編集後、トリミング(フルサイズ換算焦点距離3900mm相当)
創造の柱の解像感が出てていい感じなのですが、やはり星の形と色が悪い。本当は時間をかけてもっと青く若い星の色を出せば良いのですが、星像が悪いのでこれ以上時間かける気になりませんでした。
50%ぐらいにトリミングしているのですが、左下の星はBXTによる補正後「星割れ」が発生してしまっています。左右方向の「おにぎり型」とコマ収差の影響によるものです。