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先月、潮入りの池と東淡水池の間の法面の一部を、レンジャーで草刈りを行いました。
法面の大部分は造園業者さんに草刈りを委託していますが、一部はレンジャーで草刈りを実施します。
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【作業前の法面の様子】
法面の植生管理として、オギやススキの茅場の形成を目指し、オオヨシキリやホオジロなどの鳥類の利用を想定しています。しかしながら、現状はクズが侵入しており、オギやススキにつるを絡ませて押し倒してしまうなど、茅場の形成に支障をきたしています。

クズは在来の植物であり、クズを選好して利用する昆虫も多くいるほか、樹林ではマント群落を形成し林内の乾燥化を防ぐなど、生態系においてなくてはならない植物でもあります。
しかしながら、クズは多年草のため抜根しない限り枯れることはなく成長速度も速いです。そのため、法面のクズをこのまま放置しておくと茅場がクズ原へ置き換わるのみならず、干潟のヨシ原まで押しつぶしてしまう懸念があります。
場合によっては、ヒクイナやオオジュリンなど、ヨシ原を利用する鳥類に影響が出かねません。そのため、今回は草刈りにとどまらず、クズの抜根除去も行いました。
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【抜根中のクズの根】
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【作業前】
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【作業後】
法面左側の土が掘り返された箇所が、クズを抜根した跡です。抜根したのは5株程度で、まだまだ多くのクズが繁茂しているため継続的な駆除が必要です。引き続き作業を続け、茅場の創出を目指していきます。

また、法面の草刈り・クズ抜根に併せて、干潟側に水場を作りました。
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【作業前】
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【作業後】
草刈りと水場づくりの甲斐があってか、翌日以降、法面には多くのツグミが降り立ち、法面での採食や水場での水飲み、水浴びをしてくれました。
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【ツグミ】
他にもジョウビタキやモズ、アカハラやヒクイナも利用してくれており、また彼らを狙って、オオタカやハイタカの狩りも間近で観察できるようになりました。

引き続き、たくさんの生きものが使ってくれるような環境整備を行っていきます。
管理作業中はレンジャーの保護区への立ち入りや刈払機の機械音など、野鳥観察のご迷惑になりますが、何卒、ご理解賜りますようお願いいたします。

雨不足により、東淡水池はほぼ完全に渇水に陥りました。
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池底は写真のようにひび割れ、大部分が乾燥しています。
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辛うじて、ネイチャーセンター側や、2023年度に浚渫(泥上げ)をした箇所には水溜り程度の水が残っていますが、間もなく干上がると思われます。
このため、東淡水池ではカイツブリやカルガモなどの水鳥を観察することは難しい状況です。
この先もまとまった雨が降る予報ではないことから、しばらくの間、渇水が続きそうです。

一方で池底が干上がっているおかげで、トラクターを用いた浚渫を実施できる見通しです。
今回実施する場所としては、東淡水池の北西側(低茎草地とヤナギの木がある場所)周辺を予定しております。
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また東淡水池の島の裏側は写真のようにヨシなどの草本が池底に侵入してきています。この状況を放置しておくと、草本が枯死したのちに池底へ堆積し、今以上に東淡水池の貯水率が低くなります。
このため、浚渫に合わせてヨシ刈り・草刈りも実施する予定です。

以上のことから、レンジャーがトラクターや草刈機を用いた作業実施のため、平日に東淡水池に立ち入ることがあります。
ご来園の皆様には観察の支障となりご不便をおかけいたしますが、何卒、ご承知おきください。

前浜干潟(手前側)の杭が腐朽によりほぼ消失したため、新たに打設しました。

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【工事前】

工事の際はご迷惑をおかけしました。
野鳥たちの休息場所提供、および、皆さまの観察スポットとして役立つことを期待しております。

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【工事後】

潮入りの池・前浜干潟ともに、まだ消失前の本数に戻っておらず満潮時の休息場所が少ないため、今後も引き続き杭の打設や改良を行っていく予定です。
このような工事の際はご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

水辺の確保を目的に造設したネイチャーセンター隣の小池ですが、造設してから3ヶ月ほど経ちました。
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この池を造設する以前にも池があり、”カニ池”と呼ばれていたそうです。
以前の呼び名に倣い、この池も”カニ池”と呼ぶことにしました。

カニ池にいる生きものは度々ブログでも紹介していますが、経過報告として、改めてカニ池の生きものを紹介できればと思います。
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【アカテガニ】
アカテガニだけでなくベンケイガニも確認しています。
今までアカテガニとベンケイガニは雨天時や産卵期に園路や観察小屋で遭遇する程度だったので、定常的に観察できるようになったのは嬉しいです。
カニたちは奥の水際で採食していることが多いです。

トンボたちもよく確認されています。
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【アオイトトンボ】
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【アキアカネ】
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【シオカラトンボ】
アキアカネは産卵を、シオカラトンボは産卵とヤゴも確認しています。来年はこうしたトンボたちの羽化も期待できそうです。

また水中に網を入れると…。
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【ギンヤンマ/ヤゴ】
ギンヤンマのヤゴもいました。カニ池の造設時期を考えると、おそらく東調整池からフトイなどの抽水植物を移植した際に一緒にくっついて来たものと思われます。
さらにヤゴだけでなくこんな生きものもいます。
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【ハイイロゲンゴロウ】
1cmほどの昆虫で、水中を活発に泳いでいます。
ゲンゴロウと聞くと珍しいように思えますが、このハイイロゲンゴロウは都心でも見かけるたくましい種類です。

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【アズマヒキガエル】
たまにアズマヒキガエルも池にやってきています。
その他、写真はありませんがスズメが水飲みに訪れているのも見かけました。

このように池としては小さいですが、様々な生きものたちがカニ池を利用してくれています。
ネイチャーセンターにお越しの際には、ぜひカニ池を覗いてみて、どんな生きものがいるか探してみてください。

昨年度設置したアカミミガメ駆除の日光浴トラップですが、捕獲効率を上げるために、新たに4号観察小屋前の西淡水池に追加設置をいたしました。
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【日光浴トラップ】
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【4号観察小屋からの景観】
アカミミガメは在来生態系への負の影響が懸念されていることから、2023年6月1日より、条件付特定外来生物に指定されました。
当園におきましても、アカミミガメによるカイツブリの営巣妨害、ヨシやガマなどの抽水植物の食害など、在来種への影響が確認されています。
今回はお客様の目にも付くところの設置となりますが、環境保全のため、何卒、ご了承ください。



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