さて、『ブラック・ジャック創作秘話』です。
- 作者: 吉本浩二,宮崎 克
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: コミック
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- 藤子不二雄Aが『まんが道』で描いたような、人格者としての手塚
- 石ノ森章太郎や大友克洋に嫉妬していた、大人げのない手塚
- 殺人的な仕事量のため、仕事場から逃亡したり無理難題を言ったりして編集者を困らせる手塚
などの面がクローズアップされてきました。いずれも、「芸術家」としての性格が強く出ています。
しかし今回の漫画は、泥臭く垢抜けない吉本浩二の絵柄によって、リアリティを持った「労働者」としての手塚治虫を描いているのが新鮮です。

この絵を説明なしにいきなり見せられて、「手塚治虫だ」と思う人はおそらくいないでしょう。
『ブラック・ジャック』を連載していた当時、手塚治虫は四十代後半。加齢臭が漂う、コ汚いオッサンとしてのリアリティが充分に描かれていますね。
ただし、吉本浩二の似顔絵がさっぱり似ていないという絵柄上の欠点も考慮する必要はありますけどね。
だって、永井豪ちゃんなんてこんなだよ。

あんな似せやすい人なのに、この絵はねえわぁ。
まぁ、豪ちゃん先生自身も、自伝漫画『激マン!』では自分を似ても似つかないイケメンに描いてますけどね。
- 作者: 永井豪,ダイナミック・プロ
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: コミック
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今回の『ブラック・ジャック創作秘話』でとくに印象的だったのが、小学館の新人賞を受賞した西岸良平の『夢野平四郎の青春』を手塚が褒める場面。
- 作者: 西岸良平
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1975/10/28
- メディア: コミック
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