帆船「日本丸」ペーパーモデルアート(紙模型)を製作中です

今回は帆船における各セイルの名称を紹介しましょう
ぶっちゃけ
ややこしい
ので、メンドい人はまとめに飛んでくださいww
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はじめに
現代の我々が、たーくさんマストやセイルがある帆船を見てると
それらの名称は
1st マスト 2ndマスト 3rdマスト・・・
1stセイル 2ndセイル 3rdセイル・・・
でいいじゃないか、と思う訳ですよ
ただ、それはあくまで現代の視点なんですよね
初期の帆船
帆船の発展史を見てみるとなんとなくそうじゃない理由が分かります
まずは大航海時代初期の帆船をみてみましょう
マストもセイルも多くありません
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例えばアニメ「ワンピース」の「ゴーイングメリー号」
(「大航海時代」じゃなくて「大海賊時代(架空)」じゃねーか、というツッコミは一旦置いといて・・・)
最も単純化された帆船を端的に表していると思います
作中ではキャラベル船と表現されていましたが・・・

第328話より引用
これだと2本マスト2枚セイルなので、とりあえず直感的に名前を付けるとすると
メインマスト、サブマスト
メインセイル、サブセイル
だけで済みそうなものです
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帆船の大型化
やがて造船技術の発展に伴って船は大型化していきます
マストは2本→3本に、セイルは2枚→3枚以上に
つまり一番大きなマストはメインマスト(Main-mast)
メインマスト基準でその前方に立てるマストはフォアマスト(Fore-mast)
うしろでバランスを取るマストはミズンマスト(Mizzen-mast)
と名付けられました
ここでいうミズン(Mizzen)の語源は諸説ありますが
ラテン語で「中央」を意味するmedianusから派生した、という説や
アラビア語で「バランス」を意味するmizenから、という説があるそうです
次にセイルですがメインセイル(Main-sail)の上にもう一枚セイルを展開しましょう
マストのてっぺんに新たに追加するセイルです
試しに名付けてみてください・・・
・・・
・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・
はい、そうです、皆様のイメージの通りトップセイル(Top-sail)です
当時の造船技師は、よもやこの上に何層ものセイルが追加されていく、などとは夢にも思わなかったことでしょうw
一般的には(マストの名前)+(セイルの名前)で呼ばれることが多いので
纏めるとこんな感じになります
以前作った紙バンド製のキャラック船が役に立ちますww

舳先の棒(バウスプリット)から吊り下げられているセイルはスプリットセイル
また最後尾のセイルは縦帆が多く、セイル形状の名前が付く場合が多いです
当時の古典的な縦帆(三角帆)はラテンセイルと呼ばれていました
マスト最下部の大きなセイルは基本的にマストの名前をそのまま付けるのが通例です(フォアセイル、メインセイル)
かなりややこしくなってきましたが
まぁここまでは何とか理解は追いつきますね
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さらなる帆船の大型化
問題はここからです
造船技術は格段に進歩し、帆船も恐竜的な進化を遂げて行きます
現在製作中の帆船「日本丸」4本マスト
まずはマストの一般的な名称からです

先ほどのミズンマストの後方に、やや小さめのマストが設置され
ジガーマストと呼ばれています
これに関しては語源が分かりませんでしたww
次にセイルの名称に移りましょう
4本マストのうち前3本のマストには各6枚のセイルが張られています
まずは昔の人がうっかり名付けちゃったトップセイルですが
さてこの上に展開するセイルはなんと名付けましょうか
トップセイルのさらに上で勇壮に翻るセイル・・・
昭和生まれの車好きの方はご存知かもしれませんが
人気刑事ドラマ「太陽にほえろ!」にも登場した三菱ギャランΣ
このネーミングの語源はフランス語のgalantから来ているらしいです
つまり
gallant:勇敢な、雄々しい、洗練された、華麗な
いわゆる「海の男」あるいは「船(女性名詞)」を連想するポジティブイメージに満ちておりますね
というわけでトップセイルの上部に翻るセイルは
Topgallant-sail (または t'gallant-sail)
と名付けられました
で、ここで問題になるのが日本語表記 特にカタカナ表記
大航海時代当時はスペイン、ポルトガル、イギリス、フランス、オランダなど諸々のヨーロッパ諸国、その他オスマントルコ、アラブの商人などが関与しており、それら各言語、方言、訛り、省略が絡まり合っていろんな呼び名がゴッチャになっています
このセイルの名称
丁寧にカタカナ表記をすると トップギャラントセイル
ですがこんな呼び名はありません悪しからず
各サイトや資料によって異なりますが
トゲルンセイル
さらに略して
トガンセイル
この2つが一般的なカタカナ表記のようです
当ブログではトガンセイルで統一しようと思います
ちなみに英語のセイル(sail)が訛ってスル(sail)とカタカナ表記されることがありますが
当記事では セイル(sail)で統一しています
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さらに上に伸びて行くマストとセイル
さて帆船の進化はこの程度では止まりません
トガンセイルのさらに上方に展開するセイルを取り付ける際
さぁ果たして何という名前を付けるべきか
このあたり、王室が乱立していたヨーロッパならではのネーミングセンスを感じますね
そうです ロイヤルセイル(Royal-sail)
マストの最上位に君臨するセイルの名称はコレしかないでしょJK
じゃその上のセイルは?
造船技師「・・・」
航海士「・・・」
船長「・・・」
英王室広報官「・・・」
水夫「もう 空 でいいんじゃないスか?」
って言ったかどうかは定かではありませんが
ロイヤルセイルの上はスカイセイル(Sky-sail)
さらにその上はムーンセイル(Moon-sail)
と名付けられています
もうね、ネタ切れ感がハンパないですww
んじゃ何か?もしその上にセイルを付けるとしたら
スターセイル → ギャラクシーセイル → ビッグバンセイル かーい!!
と中二病を炸裂してみる
(注:そんなセイルはありません)
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セイルの細分化
しかもこれだけでは終わりません
船舶の大型化に伴ってマスト下方の大型セイルはその巨大さによって取り扱いが困難になってきます
端的に言うと重い
ポパイ・ザ・セーラーマンみたいな屈強な船乗りばかりなら良いのですが
新人の船乗りではその重いセイルを手繰り上げることが出来ません
そこでトップセイルとトガンセイルを上下に分割してしまいます
アッパートップセイル(upper-Topsail)
ローワートップセイル(lower-Topsail)
アッパートガンセイル(upper-Topgallant-sail)
ローワートガンセイル(lower-Topgallant-sail)
これでセイル1枚当たりの面積(特に縦幅)が小さくなって取り扱いが楽になります
帆船「日本丸」のような実習船で考えると
船員は経験不足 だけど 頭数だけは多い
うむ、最適ですねセイルの分割
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まとめ
では製作中の帆船「日本丸」をもとに整理してみましょう
上から
ムーンセイル(ありません)
スカイセイル(ありません)
ロイヤルセイル
アッパートガンセイル
ローワートガンセイル
アッパートップセイル
ローワートップセイル
メインセイル
とこうなります
最後に今回のまとめをGIFで示してみましょう

なんか場末のラーメン屋の電光看板みたいになっちゃったww
実際にはこの作業×3+ジガーマスト(最後尾)の縦帆を作製しました







これらのセイルがそれぞれマストの名前を冠するので・・・
図説なしで単語を羅列するとこうなります
(マストの下→上、船体の前→後の順で)
フォアセイルフォアローワートップセイルフォアアッパートップセイルフォアローワートガンセイルフォアアッパートガンセイルフォアロイヤルセイルメインセイルメインローワートップセイルメインアッパートップセイルメインローワートガンセイルメインアッパートガンセイルメインロイヤルセイルミズンセイルミズンローワートップセイルミズンアッパートップセイルミズンローワートガンセイルミズンアッパートガンセイルミズンロイヤルセイルジガーガフセイルジガートップセイル
・・・激烈最強最終魔法の呪文詠唱のようですね
マジメに読まなくてもOKです(自分でも合ってるかどうか確認してない)
これらにステイセイルという別のセイルが加わりますが、それはもうちょっと作業が進んでからのお楽しみ
次はいよいよこのマスト群を船体に設置していきますよー
当然のことながら次の記事はタイトルが決定しています
「男なら〇〇〇を立てろ!!」
問1. 〇の中に入る言葉を答えよ(25点 部分点あり)
次の記事はこちら
お知らせとお詫び
前回の記事で「なすなすTV」の動画をUPする告知をしましたが
↑この動画の第二弾
大人の事情
により延期することになりました
いずれ理由も含めて、後日報告出来ると思いますので
楽しみにしていた方申し訳ありません
しばらくお待ちください

