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やった!入場規制された!

連日のお出掛けとなりますが東京2025デフリンピックにいってまいりました。この日は満を持してというか遅ればせながらというか、今大会の中心地であり、日本スポーツの聖地のひとつでもある駒沢オリンピック公園へと出向きました。この日は、陸上競技に加えて大人気と評判のバレーボールが実施されておりますので、その人気ぶりを堪能したいと思ってのセレクトです。

最寄りの駒沢大学駅に降りると、さすが中心地というか「ようこそデフリンピックへ!」というお出迎えムードが駅の時点から満ちています。降り立った駅のホームにはリボンビジョンでデフリンピックのロゴが表示されていますし、駅構内にもポスター類があちらこちらに。これまでの観戦以上に盛り上がってる感がビシビシ伝わってきます。

↓駅のホームのリボンビジョンにデフリンピックのお知らせ!
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↓駅構内にも記念撮影が始まりそうなスポットが!
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移動の電車のなかから車中では手話が飛び交っており、駅構内にも観戦仲間と思しき人が多数見受けられます。その流れはそのままオリンピック公園につづいており、前の人についていくだけで迷いなく会場までつけるほど。公園に入ればたくさんの人が行き交っており、スタジアムからは盛り上がりが広がり、周辺の広場では企業ブースやらが多数出展しており、にぎやかなお祭りといった様相です。

ちょっと出遅れていたこともあって、お祭りの散策は後回しにしてまずは陸上競技場へ飛び込みます。観衆は5割ほどの入りでしょうか。バックスタンド側にはほとんど人がいませんが、メインスタンド側はほぼいっぱいになっています。陸上競技場でこれだけの人数が集まるとなかなか壮観です。フィールドを見渡せば、トラックの横に横長の電光掲示板に加えて縦型のモニターが置いてあります。どうやらここに手話実況の映像と、音声文字起こしの字幕が表示される模様。バックスタンド側にはこの装置の用意はなさそうでしたので、皆さまメインスタンドでご覧ください、ということなんだなと理解しました。

↓やってきました聖地・駒沢オリンピック公園総合運動場!
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↓手話と字幕を用意しております!
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入場した時間帯には棒高跳びの表彰式が行なわれており、日本の北谷宏人さんが3位銅メダルとなっておりました。北谷さんは前回大会の金メダリストということですが、今大会は直前の怪我を抱えつつの戦いだったとのこと。「金と同じと書いて銅」のダジャレではないですが、自国開催の大会でたくさんの人たちの前で銅を見せられたことは、金にも負けない喜びを周囲に広げたのではないかと思います。僕も「今来ました!」などとはおくびにも出さず「拍手」でその奮闘を讃えました。

↓2大会連続のメダル、おめでとうございます!
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スタンドでは「拍手」はもちろん、有志の応援団なのか音頭を取って応援行為なども広がっているよう。次の種目に向けて手話を用いた「サインエール」での応援練習も行なわれていました。そんな感じで見る側もいろいろ進化して迎える次の種目は4×100メートルリレーの予選。日本代表も予選1組に登場するということで、場内の盛り上がりも最高潮です。

メインスタンド前のストレートでは100メートルの銅メダリスト・佐々木琢磨さんがアップをしており、持ち前の熱男ぶりで観衆を盛り上げています。手を振り仰ぐようにして「もっと!もっと!」と煽り、選手側から観衆へと逆サインエールも飛び出しました。声であろうが身振りであろうがこの状況で伝えたい思いと受け取りたい思いに違いがあるはずもありません。こちらも「行け!」「勝て!」「おおおお!」の思いを込めて手をブン回します。

↓佐々木さんは「ホーム」の観衆を煽りまくる!
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↓日本のノア・ライルズみたいな感じだなと思いました!
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そして迎えたスタート。2レーンを走る日本ですが、ここで大変貴重なものを実際に見ることができました。デフリンピックでは号砲の音は選手に聞こえませんので、スタートはランプでやる…というのはニュースなどでもよく聞きますが、「ではフライングのときは?」と気になるじゃないですか。通常のレースだとピストルを追加でバンバン鳴らして知らせるのですが、デフリンピックではそれもランプでやるのだとか。

スタート時はスタート位置にあるランプの「赤⇒黄⇒緑」の点灯で「オン・ユア・マークス⇒セット⇒ゴー」を示し、フライングの際はレーン沿いに並んだランプがバチバチと光ってそれを知らせるのだそうです。スタートのほうは走りさえすれば見られますが、フライングのほうはフライングをしてくれないと使いませんので、必ず見られるとは限りません。それがこのレースでは見事に?フライングが起きまして、フライングのランプも見られたのです。フライング自体はないほうがいいんでしょうが、貴重な機会を得たなと、ちょっと得した気分になりましたよね。

↓陸上のスタートランプは信号機方式でした!
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↓フライングの際は眩しいランプがレーン端で光って知らせます!
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やり直して二度目のスタート。今度は揃って出ますと、日本チームは快調に飛ばします。お家芸のアンダーハンドパスもスムーズにつながり、トップでアンカーへとつないでいきます。アンカーの佐々木さんは内側レーンから他チームの動向を探るようにチラチラッと横目でライバルを見ながらの走り。全力で飛ばせば1組1位は取れそうでしたが、勝ち抜け余裕という状況を察したか、終盤は流して走る姿も見せました。余力を残して2位での決勝進出。これは決勝も期待できそうです。

↓横目でライバルの動向を確認!
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↓最後は流して余力残しのフィニッシュ!
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↓あまりの速さに音声文字起こしの字幕もついていけない!
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陸上競技観戦のあとはこの公園内で行なわれているスポーツフェスタなるイベントを散策します。デフスポーツに限らずさまざまなスポーツを体験したり、環境に配慮したエシカル消費を体験したり、キッチンカーでグルメを楽しんだり、ステージでトークショーやお笑いライブを楽しんだりと、なかなか楽しい集いとなっています。競技観戦も無料で、このイベントも無料でいろいろ楽しめるとなれば、なるほど人が集まるのも納得です。

僕もいろいろ巡りながらスタンプラリーなど達成しましたところ、最近ニュースで「小池都知事が1万ポイント配るらしい」と話題になっている東京アプリなる謎のアプリ所持者には200ポイントくれるなんて嬉しい振る舞いがあると言います。「その謎のアプリ誰が使ってるんですかねぇ!」「屋形船の券でも交換したいんですかねぇ!」「今この場で入れろって言われても誰もやんないですよねぇ!」などと悪態をつきつつ、「あ、僕はもう入れてますので200ポイントください」と爆速で200ポイントをいただきました。いやー、無料どころか電車賃まで出るとは。国と都の大盤振る舞い、ありがたいですね。

↓スポーツフェスタは24日も開催とのこと!
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↓東京・パリパラリンピック連覇の木村敬一さんのトークショーを見ました!
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↓公園の池でカヤック体験とかやってました!
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↓開閉会式やボランティアに落選した人への残念賞?のバッジを受け取りました!
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ひとしきり散策を楽しんだあとは、人気のバレーボール競技の観戦に向かいます。するとどうでしょう、何と!バレー会場の前には!行列ができており!入場規制をしているじゃないですか!時間帯的にすでに日本代表の試合は終わっており、これから始まるのはイタリアとトルコの試合ですが、入場規制されるほどの観衆が詰め掛けているのです。これが「嬉しい悲鳴」というヤツなんでしょうね。

僕もニコニコしながら行列に並び、待つこと15分ほど。試合終わりやセット終わりで移動する人はそれなりにいるようなので、ものすごく待つわけではありませんが、「待ち」が発生すること自体想像していなかったので、素晴らしい盛り上がりに胸が熱くなります。思えば、「絶対当たる」「応募が始まってることすら気づいていないだろう」「落ちるはずがない」と思って応募した開閉会式の観覧募集に落選したあたりから、この盛り上がりはすでに始まっていたのだろうと思います。東京はスポーツの街、もはやそう言っても過言ではないだろうと。ちょっと誇らしくなりますよね。

↓人気と評判のバレーボール競技に来ました!
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↓やった!入場規制に引っ掛かりました!
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↓どうですかこの長い入場待機列は!
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嬉しい悲鳴をあげつつ場内に導かれると、なかでは女子の準決勝イタリアVSトルコ戦の真っ最中。イタリアは組織的な守備で粘りのバレーを見せ、トルコは見た目に明らかに大きなミドルやら高い打点のエースアタッカーやらがいてブロックでもスパイクでも個のチカラを見せつけてきます。全体としてはトルコ優位ながら、イタリアも粘って第2セットを取り返すなど熱い展開です。

デフリンピックのつもりで来ているのですが、選手たちはあまりそんな感じは出さないというか、見ている限りはただただバレーを見ているという感じの試合で、デフリンピックであることを忘れてしまいそうになるほど。審判のハンドサインやフラッグでの判定は視覚でわかるサインを出しているんだなとは思いますが、ほかの大会でも身振りはしているので、意識しなければ違いがわからない程度の話です。ときどき抗議の場面で手話通訳が出てきたりするとデフリンピックだったなというのを思い出す、くらいの感じです。

まぁ、バレーなのでプレー前にはどのみちハンドサインで指示出しなどもしているでしょうし、とっさのプレーでは全員自ら判断して動かないと間に合いません。試合中は基本的に実況もなかったので、字幕的なものもセット間の状況説明や、試合前の選手紹介で使用されるくらい。そういう意味では選手も観衆も楽しみやすい競技性なのかなと思ったりしました。途中からはデフリンピックならではの光景を探すことも特にせず、ただただ試合を見て楽しみ、日本のライバルをチェックした、そんな観戦体験となりました。

↓この試合の勝者が25日に日本代表と金メダルをかけて戦うので、視察気分です!
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↓抗議など込み入ったやり取りでは国際手話通訳の方が出てきて、デフリンピックだなと思いました!
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↓字幕は幕間に使うくらいでしたが、表示されていました!
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試合は結局トルコが押し切って勝利。日本と金メダルをかけて決勝戦を戦うことになりました。女子バレーと、男女サッカー、女子バスケ…決勝進出ラッシュが止まらない日本勢にしてみれば、団体球技の決勝が平日の25日に集中しているのが日程面で惜しいなと思いますが、それもまた「嬉しい悲鳴」というヤツなのでしょう。ぜひ大観衆が集う会場で「東京で日本代表が金」を達成してくれたらいいなと思います。

決勝戦の試合前とか、ヘンなフラグ立てるみたいで嫌がられるかもしれませんが、サインエールの一環として日本の観衆が「君が代」を覚える時間とかあってもいいかもしれないなと思いました。前日に水泳の茨選手がやっているのを見ていたら何となく「これがさざれ石」「これが巌」「ここで苔」「で、むすまで」と想像できる感じの動きではあったので、手ほどきをうければそれなりに形になりそうな気がします。

同じ会場で行なわれていた男子のほうの試合では、試合前に選手たちが国歌を手話で奏でており、「国歌は歌に限らず、心の形なんだな」と思いました。皆が国旗のもとひとつになって団結しようという心の形が歌となって表れているだけで、たとえば同じ身振りをすることでもそれはできるんだなと。ハカとかも歌ではないですが、ものすごい一体感ですからね。そんな祝いの一体感、作る準備はあってもいいかなと思いました。まぁ、めいめい予習せよって話なんですが!

↓男子の試合ではイタリアとトルコがそれぞれ国歌を手話で奏でていました!
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どちらも終わったあとドーンと盛り上がってたんですよね!

それを見ながら、心を重ねてまとまる標が国歌なんだなと思いました!



試合の前とあとに皆で同じことをするのが大事なんだなと思いました!