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「五輪」を感じてきました!

本日はお出掛けの記録です。16日、国立競技場にて行なわれた、東京五輪・パラリンピック1年後の節目を記念して開催された「Thank you Tokyo! Festival and Ceremony」のセレモニーに行ってまいりました。何か、ツキイチペースで「1周年を記念して…」というイベントに参加している気がしますが、お祝いは何度やってもいいものです。気にしない、気にしない。

↓やってまいりましたしょっちゅう来ている国立競技場!
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相変わらず僕が楽しく国立イベントに参加すると、会場の外では元気なデモのみなさんが集って拡声器で何やら叫んでいます。この日は午前中に、「東京レガシーハーフマラソン2022」が国立周辺で行なわれていましたが、そちらともいろいろ交錯していたりしたのでしょうか。まぁ、これもある意味では同窓会のような話ではあります。

この日は僕が参加するセレモニー以外にも会場周辺でフェスティバルが行なわれており、競技体験などができたとのこと。僕もチラリと体験ブースなどを横目に会場入りを目指します。通例だとたくさんのブースが出て、モノの配布などもあるところですが、あまりそういった動きは見受けられません。ちょっと寂しい感じ。

その思いは会場に入ってさらに加速します。「さーて、今日はどんなウチワをいただけますかね……」と入場するも、チラシも、配布物も、特になし。一応イベント中に使ってねというハリセン(になる厚紙)は配られていましたが、拍子抜けするような感じです。最後のロウソクを吹き消すときのような、そろそろこのパーティーが終わってしまうかのような、そんな気配を感じながらの参加となりました。

そして始まったセレモニー。冒頭の黙祷を経て、まずはIOCバッハ会長のビデオメッセージの上映から。バッハ会長も「何回もお礼のビデオを要求してくる連中だな…」と若干辟易しているのかもしれませんが、ツキイチペースでのアリガトウトウキョウのメッセージをいただきました。小池都知事からのごあいさつを聞き流すと、お楽しみプログラムが始まります。

東京五輪閉会式にも登場した和太鼓奏者の佐藤健作さんによるほら貝と和太鼓でプログラムの始まりを高らかに宣言すると、この日のために集ってくれた世界のアスリートたちが入場。この日エキシビションマッチをすることになっている7人制ラグビーの代表選手が和太鼓をバックにアップをつづける様子は、なかなかに雰囲気のあるものでした。応援団の太鼓も単なるリズムではなく、「演奏」の境地に至ると試合の緊迫感や盛り上がりを表現するBGMになったりするのかなと気づかされるようで、いっそ試合中もドンドコやっていただきたかったところ。





一旦入場してきた世界のアスリートは一回裏に引っ込み、このあとのプログラムで順番に登場してくる模様。まずは7人制ラグビーの日本代表とフィジー代表が試合を行ないます。フィジーは東京五輪で男子が金、女子が銅を獲得した強豪チーム。日本代表も胸を借りるつもりでぶつかっていきます。すると、女子の試合では日本代表が次々にトライを決めて快勝。男子はさすがにチカラの差は歴然という感じでしたが、試合終盤に意地の2トライを見せて日本代表が面目を保ちます。ナイスゲームでした。

試合後にはボールをプレゼントしてくれるとかで、フィジーの選手たちがスタンド目掛けてボールを投げ入れたり蹴り込んだりしてくれます。ときどき子どもを狙って渡してくれたり、とてもフレンドリーな感じ。退場する前のごあいさつでもフィジー代表と日本代表が交互に並んで、手をつないでお辞儀するなどとても温かい気持ちにさせられました。

次のプログラムまでの幕間の時間は、みんな大好きミライトワとソメイティが大活躍。ステージでふたりが「パプリカ」を踊り、会場全体を盛り上げてくれます。いやー、ミラソメと一緒に国立でダンスをする日が来ようとは…。いろいろと難しい部分もあるかもしれませんが、これからも東京で何かのスポーツをやるときには、ミラソメがみんなのマスコットとしてそこにいてほしい。そんなことを思います。

↓ミラソメが国立の主役になった瞬間!


会場の準備が整ったところで再びアスリートによるプログラムへ。オーストリアの体操選手エリザ・ヘメルレさんによる屋外での平均台デモンストレーション。東京五輪女子400メートルハードル金のシドニー・マクラフリンさんをスターターに起用して行なう、アスリート参加の障害物競争。東京五輪男子やり投げの金のニーラジ・チョプラさんと、日本の北口榛花さんによる「40メートル先の地面に置いた的にやりを当てる対決」と、一風変わった競技が実施されていきます。

内心では若干「?」な部分もありました。世界のアスリートに障害物競争をさせる無駄遣い感であるとか、一方で世界一ハードルを越えるのが上手い選手はスターターをやっているチグハグ感とか、「走り高跳びの選手をつかまえて、その跳躍力を活かしてコースに置いた幕を飛び越えてください!」という強引かつあまり意味のない設定であるとか、謎めいた部分の多いプログラムたち。

プログラムに出場予定であった戸邉直人さんと橋岡優輝さんが怪我で出場できなくなったため、急遽東京五輪には出場していないジェレミー・ドッドソンさんが出てくるというドタバタしたところもあり、表で元気にグールグルしているデモのみなさんに見られたら「何だこの無駄遣い、国葬どころじゃないぞ!」とか言われそうな気もしないではありませんでした。

ただ、思いましたよね。

あぁ、今日は観衆たちへのせめてもの慰めの日なんだと。

この1周年という機会・理由を活かして開催されたいくつかのイベントたち。開会式をやり直すように選手たちに拍手を送ったり、閉会式をやり直すようにボランティアの人たちを労ったり、パラリンピックの熱狂を思い出すように車いすバスケの試合を応援したりはしてきましたが、いわゆるオリンピックど真ん中みたいなことはしてこなかったなと思います。その点、この日は国立に観衆が集い、若干無理目な感じがありつつも「陸上」と「体操」と「球技」という五輪の骨格みたいなものを見ることができたのです(※水がないので水泳は断念説)。

甲子園での試合がなくなった球児たちに「土」を贈るみたいな、ただの慰めでしかないものかもしれませんが、「あぁ、今日はスタンドに集った人々のために五輪をやってくれているんだ」と思ったら何だか無性に泣けてきました。観衆を得られなかったアスリートはもちろん不憫ですし、慰めたいと思ってきましたが、観衆である自分が慰められる機会はそう言えばなかったなと。致し方ないものと諦めてはいますが、慰められると少しウルッとするくらいには無念を抱えているんだなと、今さらのように思います。

この日の午前に行なわれた東京レガシーハーフマラソンも「東京マラソンがあるんだから別にいいじゃない」なんて話ではなく、本来であればクジ運のない人やチケット代を捻出するのが難しい人も含めて、この街の誰でもが五輪という機会を体験できるはずだったマラソン種目が札幌での実施となってしまったことの、せめてもの慰めとしてひねり出されたもの(※表向きはそうは言わないが)。無念は永久に拭えないでしょうが、涙を拭うくらいの慰めならできる。そんな一日だったのかなと思います。規模や内容は比べるべくもありませんが、魂は「五輪」だったんだと。だからセレモニーのあいさつはIOCバッハ会長だけだし、パラアスリートの参加もなかったのかなと(※レガシーハーフマラソンには普通に参加していたが)。

そう思ったら、アスリートによる障害物競走の最後に、「自分たちがアンカーだ」と割り込んできたミライトワとソメイティが、手をつないで同時にゴールしたことがとても感動的な場面に思えてきました。割り込んできた瞬間には「これ絶対手をつないで一緒にゴールするやつ〜!」「もはや競争ですらない」「とんでもない茶番が始まりました」と思いましたが、世界一感動的な茶番でした。たくさんの障害を乗り越えて、東京五輪・パラリンピックが平和なゴールを迎えられたことを、こうして示してくれているのですから。

↓どう見てもミライトワが先にゴールしているので、同時じゃないし、何なら失格だね…(涙)



セレモニーはパリ五輪で採用されるブレイキン(※ブレイクダンス)の選手たちによるパフォーマンスを披露して終了しました。ボランティア枠で参加のみなさんはフィールドに降りて、改めて労いを受けつつ、記念撮影をする姿なども。僕も普段はしないのですが、自撮りの記念撮影などしまして「五輪」の記録を残しました。もしかしたらこういう大きな機会はコレが最後なのかなとも思いながら、「五輪に来ました」の気持ちで写真を撮りました。

ここでお願いしてもしょうがないことですが、できることなら2周年・3周年でも何か理由をひねり出して、東京2020の思い出を噛み締める機会を作っていただきたいものだなと思います。墓参りだって死んだ人が生き返るわけでもないのに毎年するのは、生きている人の気持ちのため。東京五輪・パラリンピックの大会自体は終わっても、東京2020はこの胸にこれからもずっと生きつづけていくのです。そういう気持ちを抱える人が集える機会、末永く持てるといいなと思います。

それに、ときどきミライトワやソメイティに会って、スポーツを感じる日があるのは東京にとってもいいことだろうと思います。文化的で健康的です。毎年10月10日に東京レガシーハーフマラソンをやり、そこにミライトワとソメイティが現れてスポーツの日をお祝いする、とかでもいいかもしれません。スポーツの日をお祝いする行事としてのハーフマラソンであれば、東京マラソンとはまた違う意味合いで実施できるでしょうから。来年は、ハーフだとまだちょっと長いので、もうちょっと短い部門も用意していただけたらぜひ参加したいなと思います。走るというよりは集うために。集う目的なんで、僕は5キロ(※1時間以内に完走条件)の部とかで大丈夫です!

↓国立競技場スタートっていうのがいいですよね!


関門閉まる時間が普通に厳しいのでね…!

ウォーキングの部門の設立も希望します…!



参加されたみなさん、またいつか「五輪」を感じる機会に会いましょう!