突然の訃報 託された課題 250218

1月のことである。
ボランティア仲間3人が集まった。
(自分はその日、参加していない)
「おかしいね、〇〇さんは結局来なかったね」と、作業後に解散。
1時間後、〇〇さんの一番近くに住むメンバーのところへ、
奥さんと娘さんが来られた。
「今日お昼、主人が亡くなりました。
主人がつくっていた鳥の巣箱のキットをお持ちしました」と。
巣箱は、地域行事で子どもたちと一緒に仕上げるためのもの。
それまでコツコツとキットを作成されていたのだ。

メンバーの話では、
12時頃のラインには「既読」がついていたという話だった。
突然の事故死である。
そしてボランティア仲間で「偲ぶ会」を開いた。
献杯の前に一言。
「会場に来る前に、
〇〇さんが関わっていた地域ボランティアをメモしてみました。
雪かき、草刈り剪定、地域花壇、地域清掃、自主防災、夏祭りの電気工事 … 。
思いつくだけで8つありました。
〇〇さんは言葉少ない人でした。
何ごともしっかり支えてくれる本格的なサポーターでした」と。
彼を悪く言う人は誰もいない。
メンバーには、彼と同じ姓の人がいた。
声が大きく、身体の大きい、またあくが強いので、「悪い〇〇さん」
亡くなられたのは「いい○○さん」とみんなが言っていた。
「私は20年前にこの団地に引っ越してきました。
そのとき道路わきの雑草を一人で抜き、花を植えていたのが○○さんでした。
それが初めての出会いです」
「バス停への階段に、張り出していた萩。
〇〇さんは一人でそれを蔓でしばっていました。
しずくが歩行者にかからないようにするためです」
「夏祭り実行委員会で、サポーターを募集したら、
〇〇さんが最初に名乗りを上げてくれました。
〇〇さんが亡くなった今、電気関係のことをやってくれる人がいません。
今年の夏祭りが不安です」
20人近い参加者が、それぞれの思いを語った。
俳優の世界には「主役」「脇役」がいる。
○○さんに失礼な言い方かもしれないが、
彼は地域ボランティアの中で、いわば「名脇役」だったのである。
世の中には、こういう人がいるものだといつも感心していた。
八十過ぎには、とても見えなかった。
最近、自分はこれ以上、
地域ボランティアを増やしたくないと思ってきた。
そしてセーブするのに努力している。
しかし、彼が亡くなる直前まで関わっていた課題。
それを何とか解決したいと思う。