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4コマ「大村湾サイクリング」(2/4)~ハウステンボス……?

ハウステンボス、外から見ただけでした~。

だって、入場料高いんだもん。朝から夜まで居られる日じゃなきゃ元取れないね。

 

ハウステンボス入り口に至るまで、、歩くだけでもワクワク気分が盛り上がります。

からしてハイカラ(死語?)ですし、ハウステンボス入り口までの道も綺麗に整えられている。建ってるホテルもオシャレ。お土産屋さんもたくさんあって覗いて回るだけでも楽しい! で、園の中もちょっと見られたし、これで「ハウステンボスに行ってきた」って思ってくれないかな~って思ったけど、駄目でした。

パンちゃんも簡単には誤魔化されてくれないお年頃になってしまいました。

 

駅からハウステンボスへ行く途中に、大きな橋が架かっています(1コマ目のカブトガニの看板の向こうのが橋の欄干)。その時は、川の上を渡っているつもりでしたが、実はそこは川ではなく「瀬戸」、つまり小さな海峡だったようです。早岐瀬戸という瀬戸です。

上図の矢印(←)とハウステンボスの(〇)の間がそれです。

前前回、大村湾は「超閉鎖性海域」だと書きました。周囲を陸地に囲まれ、湾の規模の割の割に湾口が狭く海水の交換がしにくいのが閉鎖性海域。その中でも、大村湾は同じ閉鎖性海域の佐世保湾にしか繋がっていないので「超」が付きます。

大村湾の出入り口は佐世保湾に繋がる幅170mと10mの2箇所だけです。

その10mの方が早岐瀬戸です。

ここは干潮時には干潟が現れるらしく、カブトガニがいるそうです。

残念ながら、橋の上から眺めただけでは見つけられませんでした。是非、野生のカブトガニに出会ってみたいものです。

 

 

 

∞∞∞

ところで、大村湾って「湖」のように見えませんか?
「湾」と「湖」って何が違うのでしょう。

 

「湾は海が陸地に入り込んだところ」「湖は周囲を陸地に囲まれた窪地に水が溜まったところ」というのが一般論なようです。

しかし、世の中には海に繋がった湖があります。開口部があるだけでは「陸地に囲まれた」が適応されるのでしょうか? 形状だけならば「湾」と同じように感じます。

 

1.「閉鎖性海域のリストには
日本には88箇所の閉鎖性海域があるようです。一番有名な閉鎖性海域は瀬戸内海でしょうか。

閉鎖性海域レベルが分かる閉鎖度指数という数値を出すための計算式まであります。なぜ、計算式があるかというと、一定数以上の閉鎖性がある海域は水質汚濁や富栄養化が起こりやすいので、水質汚濁防止法によって排水規制など対象になるからです。「(なんとなく)ここ閉鎖性海域でいいじゃん?」ではなく、数字で基準が決まっているのですね。因みに、瀬戸内海の指数は1.13です。

(参照:国際エメックスセンター「閉鎖性海域情報」、環境省「閉鎖性海域ネット」)

 

その日本の閉鎖性海域のリストを見ていると、「サロマ湖」や「能取湖」、「厚岸湖」など「湖」という文字がちらほら現れます。88のうち7箇所に「湖」とついていました。

「湖」と言いながら、海域のリストに載っている。「湾」との違いはなんなのでしょう。

 

 

2.「大村湾サロマ湖

①海のような湖

閉鎖度指数が54.29の「大村湾」と、割と数値が近い42.97の「サロマ湖」で考えてみました。

大村湾サロマ湖も水路を通して海と繋がっています。
なんなら、サロマ湖の方が海に直に繋がってます。水路というか海に口が開いてるって感じです。

サロマ湖は「汽水湖」となっていますが、塩分濃度は海とほぼ同じ。湖面の高さもほぼ海と同じ。漁業法上では海面です。ホタテや牡蠣などの海産物の養殖も盛んです。益々湾との違いが分からりません。

 

②成り立ちを比較

大村湾はリアス海岸です。つまり、深い渓谷に海が入り込んでできたということです。これは「湾」の一般論に当てはまりますね。

 

一方、サロマ湖は潟湖です。潟湖とは海跡湖の一種。もと湾など海だった場所が、堆積物などで海と区切られ湖となったものです。
現在海に開いている湖口は、融雪期に起きる洪水を防ぐために人為的に開削されたものです。

湾だったサロマ湖が海と分離したのは縄文後期(3,000年ぐらい前?)のようです。

そして、海への通路を作る開削は、今の湖口とは違う場所で、明治頃から毎年行われていました。ところが、大正の終わり頃うまく開削できないことが続きます。それで、昭和初期に別の所に通路を作りました。そうしたところ、あれよあれよという間に湖から水があふれ出し、開口部が広がって、永久湖口となってしまいました。
その後、1970年代に水質改善や漁船の出入りために、二つ目の開口部が作られます。

つまり、サロマ湖が海と常時繋がるようになったのは割と最近のこと。湖であった期間の方が長かったのです。アイヌ語でも「トー(湖)」と呼ばれていたようです。

 

「湾」なのか「湖」なのか。呼び名の違いは、今の姿だけではなく成り立ちが関係しているのかもしれません。

 

3.「何事にも例外が」

……と、成り立ちの違いと言うことで納得しそうになりましたが、何と言うことでしょう。当てはまらない事例が早速みつかりました。

 

それは、日本の閉鎖性海域の中でもダントツ一位の「久美浜湾」! 
京都にあります。
閉鎖度指標526.5! 2位の北海道コムケ湖203.54を大きく突き放しております。なお、閉鎖度数が10以下のところが74箇所なのですから、その閉鎖性の高さは一目瞭然です。

成り立ちを見ると潟湖。・・・・・・サロマ湖と一緒。
大正時代に人工的に開削されて日本海と繋がる。・・・・・・サロマ湖と一緒。

塩分濃度は不明ですが、川からの流入により淡水化方向に進んでいるという話もあるらしい。

 

えー! 湖でいいべさ! なして湾なのさ!

 

久美浜湾がいつから「湾」と呼ばれていたのかは分かりませんでした。その美しさを詠んだ和歌でも見つかれば分かるんですけど・・・。無いんですか?
開削されてから「湾」と呼ばれたのでしょうか? その前から呼ばれていたのでしょうか?

 

何事にも例外はありますが、こうすぐ見つかると「例外だらけ」なのではないかと思ってしまいます。

 

 

4.「結論」

結論って言っても・・・。

どうも、国土地理院は、「湾」や「湖」の定義を決めていないっぽいです。

あえて結論を出すなら、「昔っから慣用的に呼んでいた」といたからということでしょうか。近所の人が「湾」って呼んでたんなら「湾」。「湖」って呼んでたんなら「湖」っていうことですよ。

 

湖で思い出しましたが、日本の場合、湖の数は東高西低。
と、言うことは、湖が普通にある地域に住んでいる人は巨大な水たまりを見ると「湖だな」って感じるけど、湖に馴染みの無い地域の人は「海に繋がってるから湾やね」と思うとか?

 

なお、閉鎖性海域の「久美浜湾」ですが、検索すると日本の湖にも載ってました。

 

湾のような湖、湖のような湾。
人がどう呼ぼうと関係ない。
水のまにまに。

 

 

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