『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観てまいりましたのですけれども、パソコンのクリーンインストールなんかをやっているうちに、観てから結構時間が経ってしまいました。
とりあえず記録に残しておくために、簡単にでも書いておきましょう。
さて、本作の一応内容を軽く説明しておきますと、太陽のエネルギーを食らう未知の生命体が太陽系内に大量発生しまして、それで地球の存続が危ういってんで、その解決策を調査するためになりゆきで一人の元科学者で現在は中学校の科学の教員をやっている主人公が宇宙に送り込まれることになるって内容でございました。
それで調査に行ったまでは良いのですけれども、一緒に行った他のクルーは移動時の休眠中に亡くなってしまうわ、目的地に着いたら着いたで同じ目的を持った宇宙人に出くわすわでえらいこっちゃという感じでございました。
元々小説版の方を読んでいたのでネタは知っていたのですけれども、やはり映像で見ると迫力があって良い。
特に、中盤の宇宙船の外に出て惑星の大気を集めるシーンは圧巻でした。
あとはテンポ良く軽快に展開が進んでいくっていうのも面白かった。
2時間半というインド映画並みの上映時間にもかかわらず、上映時間の長さを一切感じさせることなくシュッと進んでクライマックスを迎える。
実に素晴らしい。
つまらん映画だったら、1時間半でも長すぎるくらいですからねえ。
さてともあれ、映画という点にこだわらずに本作の一番好きなところを言いますと、数十億人の人類のために命を投げうって片道切符のプロジェクトに参加することは全力で拒んだくせに、たった一人の宇宙人を助けるためにせっかく手にした地球へ帰還する機会を自ら進んでふいにするところですねえ。
主人公は、「地球を救えるのは君しかいない」と調査プロジェクトへの参加を打診されるもそれを断ったせいで結局薬で眠らされた挙句強制的に宇宙に送り出されてしまうというようなちょいと小難しい人物なのですけれども、終盤で幸運にも地球へ帰還する方法を見つけたと思いきや、直後に地球に帰るか相棒の宇宙人の命を救うかの2択を迫られた結果、潔く地球に帰ることを捨てて相棒を救いに行くのですよ。
いやあ、愛ですねえ。
実に愛でございます。
今まで観てきた映画では、ほとんどの作品に大なり小なりの男女の愛が描かれておりましたけれども本作ではそういった形の愛は一切登場せず、しかしまさかこんな形で種族を超えてくるとは思いもしませんでしたよ。
恋愛というよりは、友情という形の愛。
本当に、この一点においてだけでも本作の個性が際立っているような展開かと思いました。
いやあ、良いものを観ました。
そろそろまた小説の方を再読するのも良い頃合いかもしれませんねえ。
おしまい。
