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ウサオジという男、『トロン:アレス』を観る

『トロン:アレス』を観てまいりました。

観てまいりましたのですけれども、これ実はインフルエンザでぶっ倒れる直前に観ていたわけでして、感想を書く前にぶっ倒れてしまいましたので、結構前のあやふやな記憶をたどりながらなんとなく書いていこうと思いますよ。

さて、この映画の主題としては、ハイテク企業同士の争いでございました。

あるハイテク企業がレーザープリンターでデジタル世界のものをなんでも現実世界に印刷できるようにするのですけれども、しかしその印刷した物質には制限時間(確か29分だったと思います)があり、それを超えると崩壊してしまうという欠陥があったのでございます。

そしてその競合企業にあたる主人公がトップを務める企業が、その欠陥を解決するためのソースコードを見つけるのですけれども、それを強奪すべく敵対企業がデジタル世界から召喚した刺客を差し向けてくるって感じですねえ。

しかし、その刺客の一人が主人公の考え方に共感して召喚した主であるその敵対企業のトップを裏切って主人公の味方に付くことで、展開が忙しくなるのでございますよ。

そもそも発想が面白いですねえ。

デジタル世界からレーザープリンターを通じてものを召喚するっていう発想が。

人間から兵器までなんでも召喚ですよ。

そしてその召喚された人間を完全に使い捨てのモノとして扱うという考え方に反発して裏切る、という展開もなんかお約束って感じがして安心感のある設定でございました。

召喚された兵器の中で一番面白かったのは、最後に出てくる門構えみたいな形のやつですねえ。

これが荒唐無稽すぎて笑ってしまった。

部首の「門構え」みたいな形の超巨大な物体がぶわぶわ浮遊しながら主人公を追ってくるのですけれども、ビジュアルが実にコメディでしたよ。

完全にギャグの展開かと思っていた。

シリアスな展開にも関わらず、クライマックスでいきなりサイバーな門構えを飛ばしてくるんですから本当に面白い。

ふざけているのか。

さて、それでこの「フライング門構え」ですけれども、何が面白いかと言ったら、別にその形状である意味があんまりないことですねえ。

本当になんの脈絡もなく門構え。

敵としては時間制限もあるなか主人公から一刻も早くソースコードを奪わないといけないはずなのですけれども、そんな状況で作り出したのがぶわーんと浮遊する門構え。

もっと速度出せる乗り物出した方が良かったんじゃないですかねえ。

そんなゆっくり浮遊するやつで大丈夫か、とずっと思っておりました。

そしてその形状に一切の理由を見いだせないところも面白ポイントでございました。

中からドローンを射出したりしていましたが、別に射出するだけならもっと普通のUFOみたいな円盤型のやつでも良いわけで。

『インデペンデンス・デイ』でもバカでかいUFOからドローン大量に出してましたからねえ。

いや、あれはドローンというよりは宇宙人の乗っている戦闘機でしたか。

話が脱線しましたが、ともあれやっぱりあの形状は荒唐無稽すぎる。

あるいはもしかしたらアメリカ人の感性だと超巨大な門構え状の物体が飛翔したら恐怖を感じるのかもしれませんけれども、私は日本生まれ日本育ちの漢字に慣れ親しんだ日本人ですので、普通に面白く思ってしまいました。

そしてさらに言うならば、満を持して登場した割に別にあんまり強くないんですよねえ、あの「フライング門構え」。

どちらかと言えば、強いのは中から出てくるドローンでして、迎撃しに来た戦闘機を撃墜したのもドローンでございます。

そしてその撃墜されて炎上する戦闘機の残骸が「フライング門構え」に突っ込んだせいで自業自得的なノリで「フライング門構え」も墜落するという、なんともお間抜けな結末でございましたよ。

あれあんなバカでかいサイズしといて戦闘機1機突っ込んだだけで墜落するのか、という驚きがありました。

あの様子だと、戦闘機にトム・クルーズが乗ってたら間違いなく普通に破壊されてましたねえ。

多分、オープニングシーンで5分くらいでトム・クルーズにぱぱっと倒されるくらいの位置づけですよ。

あるいはもしかしたら生身のトム・クルーズでもあれを破壊できたのではないかという説が私の中で出てきております。

ともあれ、そんな具合でシリアスな映画かと思いきやクライマックスでいきなり訳の分からん巨大なオブジェクトが出てきて謎の盛り上がりを見せた作品でございました。

制作側の意図とは全く違うと思いますけれども、楽しめたので良しとしましょう。

本当にもう、記憶に残っているがあの「フライング門構え」しかない。

なんで門構え飛ばしたんだあの映画。

おしまい。




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