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ウサオジという男、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』を観る

炭治郎がインドへ行ったというわけではありませんが、ちょうど時間があったので数日前に観てまいりましたよ、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。

鑑賞前に『鬼滅の刃』について私が知っていたのは「炭治郎が鬼と戦う」、「黒幕は無惨」という程度の知識でございますから、そのつもりでこの記事は読んでください。

ともあれ、そんななのでもはやタイトルの「猗窩座」すら読めないレベルの知識だったのですけれども、観てきました。

何ですか、この漢検準1級の難読漢字みたいなのは!?

クイズ番組で当てられたひな壇芸人が「なんやろなあー?」とか言っているのが聞こえてくるようですよ。

とりあえず、綴りがなんか禍々しいので多分、鬼の名前でしょう。

だってほら、クライマックスで「猗窩座」が「炭治郎!!大丈夫かァ!?」とか言って助太刀に来たらなんか違う感じするじゃないですか。

やっぱこれ敵の名前ですよ、敵の。

「ふははははは!この圧倒的な力の前にひれ伏すが良い、炭治郎!」とか言っている方の名前ですよ「猗窩座」は、絶対に。

そして禍々しい闇の力を放ってくる。

しかもほら、「猗窩座」の後ろに「再来」とありますから、わざわざ味方に対して「再来」というのはおかしいですから、やっぱりどう考えても絶対に敵ですよ、「猗窩座」は。

「猗窩座」って何者なんでしょうかねえ!!

いやあ、本当に何も知らないのでタイトルだけで楽しめてしまう!

さあ、もはやタイトルだけでもうワクワクドキドキが止まらないわけですけれども、そんな感じで観てきましたよ。

話の前後の経緯が全く分からんのでアレなのですけれども、とりあえず炭治郎たちがなんか複雑怪奇な鬼の城を落下するところから始まりまして、なぜ落下しているのかは分かりませんが、とにかく落下しているのでございます。

そして炭治郎が落下する寸前になんか物凄く悪そうなやつが出てきまして、どうやらこいつが噂の無惨らしいのですけれども、この無惨が炭治郎たちがこの複雑怪奇な鬼の城こと無限城をさまよっている間に体力を回復させようとしているらしくて、炭治郎たちは早く無惨を探して体力を回復されるまえにぶちのめそうとしているってところまでは分かりました。

それでその無限城での戦いが本作のメインなのですけれども、さすがに鬼の本拠地というだけあって「猗窩座」以外にも手強い敵がわらわら出てきましまして、見どころ満点でございました。

圧倒的な力を誇る強敵たちと炭治郎たち人間が戦いまくる、激しいアクションの連続でございまして、気を抜ける瞬間が全く無い。

本作で出てきた強敵は主に3人いたのですけれども、どれも個性的で印象に残るキャラクターだったし戦闘シーンもそれぞれにそれぞれの面白さがあって良かったですねえ。

まず序盤ではなんか人当たりの良いサイコパスみたいな敵が出てきたのですけれども、こいつとの戦いが序盤にも関わらず壮絶に熾烈で、序盤からこんなクライマックスみたいなの出してくるのかと度肝を抜かれました。

このサイコパスは童磨という名前で、その相手をしたのがしのぶという女性なのですけれども、このしのぶという人は体格に恵まれず鬼の首を斬り落として止めを刺すことができないので代わりに毒を使うという戦い方をする人でして、しかもこの童磨はしのぶの姉を殺した仇でございます。

さらにこの童磨は、毒を盛ってもすぐに解毒して回復するという厄介な強敵でして、こんなんどうやって勝つんだというような状況でございます。

「敵討ち」、「圧倒的に不利な戦い」という盛り上がる要素が重なってまいりました。

と、そんなこんなでまだ序盤なのに初っ端からいきなりクライマックスの戦いみたいな感じになってきまして「面白いぞこれは!」と思っていたところ、ここからがもう怒濤の展開で、あっと言う間にしのぶが致命傷を喰らってまさかの展開に「!?」となるのですけれども、童磨に殺された姉の声に励まされたしのぶが再び立ち上がって渾身の一撃を童磨にぶちかますのでして、「おぉ!!童磨に勝ったぞ!すげえ!!!」と思いきや、瞬く間のうちに童磨が回復してしのぶを倒してそのまま吸収してしまうのでございます。

いやはや、もうこれは展開が早すぎて感情おかしくなる。

感情がおかしくなってしまいますよ、こんなん。

感情をどこに持っていったら良いか分からんくらい早い展開。

まだ序盤なのに圧倒されてしまいました。

それで、この童磨のシーンは最後にしのぶの弟子らしき人が現れたところで終わるのでして、多分これの続きが次回作で描かれるのでしょうが、続きがどうなるのか今から楽しみでございます。

あいつは毒が効きませんから、やっぱり首を斬り落とすしかありませんねえ。

頑張れ、しのぶの弟子の人!

さて、しかしまだこのシーンは序盤なのでして、序盤で力出しすぎてここから失速しないかこの作品と思ったのですけれども、そんなことはなかった!

童磨戦のショックが消えぬままそのまま次の強敵が出てくるのでして、今度は同じ師のもとで修業した兄弟弟子間の戦いでございました。

強くなるために鬼になってしまった兄弟子と対峙する同門対決。

また因縁の対決みたいなのが始まりましたよ。

ここで印象的だったのは鬼になった獪岳という男でしたねえ。

こいつがどうにもプライドの高い男で、師匠から弟弟子と同列に扱われることに物凄く腹を立てたりして、挙句の果てには鬼にひれ伏して鬼になってしまうというとんでもないやつだったのでございます。

ただ、話の内容から察するに、ただプライドが高いだけではなく実力もそれなりにあって努力家だったりする一面もあったり、鬼になったのはたまたま物凄く強い鬼に出会って生き残るために鬼になったみたいなところもあり、なんというか憎むに憎み切れない妙に人間臭いやつでしたねえ。

決して善良な人間ではないのですけれども、もしかするとこいつが今回の登場人物の中で一番人間らしかったかもしれない、鬼なのに。

そして結局は自分が見下していた弟弟子に斬り捨てられ敗北し、嫉妬したまま死んでいったというのがなんとも無念な最期でございました。

そしていよいよ3人目、本作最後の敵がタイトルにもある「猗窩座」でございますよ、「猗窩座」!

遂に出たぜ、「猗窩座」!

ここに来てようやっと「猗窩座」は「アカザ」と読むということが分かりました。

ずっと気になってたんですよなんて読むか!

そして、この猗窩座の相手をするのは炭治郎と義勇という男。

さあ、遂にようやっと我らが炭治郎のお出ましでございます!

それでは炭治郎のお手並み拝見、と思っていたところ、奇襲攻撃をしてきた猗窩座の攻撃を華麗に躱しそのまま腕を斬り飛ばしました。

恐るべし、炭治郎、恐るべし。

さすが主人公。

しかしながら、猗窩座は一瞬で腕を再生して反撃に出てくるのでして、そこに義勇が助太刀したりと激しい戦闘が始まりました。

というか猗窩座、お前素手かよ。

素手で戦うのかよ。

まず思ったのはそこですねえ。

鬼の童磨も獪岳も武器を持っておりましたし、人間側も全員刀を持って戦っている。

なのにこいつだけ素手、身一つで戦うというのですから、実に大したものでございます。

まさかここに来て刀に素手で挑んでくる敵が出てくるとは驚きでございます。

しかも驚くのが、別に体が超硬くて刀の刃が通らないとかではないということでございまして、最初の炭治郎の一撃もですけど、普通に何度も手足を斬り飛ばされているんですよ。

鬼は首を斬られるまでは不死身らしいので、回復してしまうというわけでございます。

しかし、ということは首に刀で斬りかかられても守る術がないのでは、と疑問に思っていたのですけれども、そこがこの猗窩座の恐ろしいところでして、何事もなかったかのように刀を指でつまんで受け止めているし、挙句の果てには刀身を横から拳で弾いて折るような芸当までしてくる。

首を斬られたときに守る術がないというのを格闘術の技量で克服してくるとは驚いた。

しかも、さらに物凄かったのは、猗窩座に至っては首を斬り落としても死なないというところでございました。

本作を観ていてどうやら鬼は首を斬り落とすと死ぬらしいという知識を得たのですけれども、猗窩座はそれを克服してくる。

首を斬り落とさないと死なない鬼が首を斬り落としても死なない、これはもはや不死身では?

もはやドラゴンボールの魔人ブウやセルみたいに強力なビームを撃ちこんで体ごとすべて消滅させる他ないのではなかろうか。

しかし鬼滅の刃の世界観でそんな技があるのか?

これはさすがの炭治郎でも倒せないのではと思っていたら、なんと猗窩座は過去を思い出してこれ以上戦うことに意味を見いだせなくなり自壊して終わるという、想像を超えた衝撃的な終わり方をしました。

しかもその猗窩座の過去がなかなか壮絶でして、これには劇場内にすすり泣きの声が聞こえてくるほどでしたよ。

というかまさに私の隣に座っていた人がすすり泣いてました。

まさかここに来て鬼の過去がここまで詳細に描かれると思っていなかった私はびっくり仰天でしたねえ。

しかもその内容が内容だけに、こりゃあもう誰が鬼かわかんねえや、って感じでしたよ。

そして猗窩座が素手で戦う理由も分かりまして、納得の理由でございました。

というわけでして、前半の2名の鬼の戦いだけでも映画1本作れるくらいには濃い内容だったのにも関わらず、それをさらに上回ってくる猗窩座。

なんてったって弱点克服してきますから、驚いたものですよ。

こんなのを1本の映画にまとめてしまって良いのか、というくらいの充実の内容でございました。

強力な敵との戦い3本立てですから、とにかく内容がミチミチに詰まっていて面白い。

無駄なシーンが一瞬もない凄まじい作品でございました。

しかもこれ、本作で生き残った童磨以外にも、今回ほとんど出番のなかった目がいっぱいあるやつや無惨なんかもまだ残っておりますから、続編が今からもう楽しみでございます。

多分これは、この残りの鬼が今回あまり見せ場の無かった人間サイドのメンツと戦うのでしょうねえ。

しかし、首の弱点を克服して不死身になった猗窩座以上に凄いやつがこの先出てくるのか、実に気になるところでございます。

一方で、人間側も今回出番があまりなかったメンツには目つきの物凄く悪いヤンキーみたいなやつやトゲトゲ付きの鉄球ぶん投げてる怪力のやつとか癖の強いのがいろいろいましたから、多分こいつらが出てくるのでしょう。

あと、なんか最後にショットガンぶちかましてるやつもいましたが、この世界観で銃器ってありなんですか?

さすがに飛び道具は反則だったりとかしませんか?

猗窩座は刀に素手で挑むという点で目立っておりましたが、刀を使うやつに交じって銃器を使うのもなかなかですよ。

なかなか思い切ったことをしますねえ。

もしかして、こいつもしのぶが毒を使うみたいに鬼の首を斬ることができないから代わりに銃器を使っているとかそういうのでしょうか?

あと、今作の最後で炭治郎が疲労困憊でぶっ倒れてましたが、これ炭治郎まだ戦えますかねえ?

無惨と戦う前に倒れちゃってますが、これもしかして無惨倒すの炭治郎ではなかったりしますか?

どうもこの無限城編3部作っぽいのですが、1作目で炭治郎退場ですか?

まさか!?

気になる、実に気になる。

気になりますねえ!

いやあ、ここから先の展開が気になって仕方がない!!

というわけでして、想像以上に想像以上の1本でした。

『鬼滅の刃』、これは意外と面白い作品かもしれません。

どうもこれ原作がもう完結しているっぽいので、この連休中にちょいと原作を読んでみようかと思って読み始めた次第でございます。

読み終わったらまた観に行ってみるのも良いかもしれませんねえ。

おしまい。




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