『リボルバー』という映画を観てまいりました。
これ凄いですよ、登場人物に悪いやつしかいない。
主人公は警察のスヨンという女。
彼女の恋人も同じく警察でスヨンの同僚なのですけれども、こいつがいわゆる汚職警官というやつでして、悪事を見逃す代わりに見返りを受け取っていたのですけれども、ある時それがバレて大事になりまして、しかし何故かスヨンが巻き込まれてしまうことになるわけで、その上、突然現れた謎の男に大金と引き換えに一人で罪を被るよう半ば脅すような感じで頼まれるのでございます。
それでスヨンは一人で罪を被って刑務所送りになり、その数年後にシャバに出たまでは良かったけれども、結局受け取れるはずの見返りは受け取れませんでした。
そんなこんなでスヨンは見返りを受け取るべく、見返りを約束した謎の男を探すわけですけれども、その裏にはとにかく悪いやつがいっぱいたくさんいて「あら大変」ってな具合の内容でございました。
とにかく登場人物が悪人。
悪人しか出てこない。
汚職警官はもちろんのこと、約束を反故にしたやつも悪ければそいつに関わっている連中も犯罪者。
とにかく全員悪い。
そして何より、連中の人間関係がひどく入り組んでいて分かりづらい。
結局、なんか最後には約束を反故にしたやつを主人公がぶちのめして大金せしめる、ということくらいしか分かりませんでしたねえ。
約束を反故にしたやつの裏に何らかの組織がいるのですけれども、結局こいつらがどういう関係なのか分からんまま上映が終わってしまいました。
ダークな雰囲気の内容、というのは分かりましたけれどもまあそれくらいですねえ。
こういう小難しい映画は1度観て内容を分かったうえで2度、3度と観ると良く分かって面白いのですけれども、そもそも正直に言ってあまり好みの映画ではありませんでしたので、何度も観るのはしんどい。
雰囲気は良かったのですけれども、なんか全体的に煮え切らないようなボヤーッとした印象でした。
とは言え、主人公との約束を反故にするやつが物凄い黒幕かと思いきや、ところがどっこい間抜けの阿呆みたいに描かれているところは面白かったですねえ。
これがまた強敵でもなんでもなく、ただ権力者が仲間にいるだけで本人はそのおこぼれに与っているだけの小物。
とにかく大したことのない口だけは立派なクソガキみたいなやつで、こんなのが敵かと思えると笑えてきてしまう。
ひたすらにダークな雰囲気の映画にも関わらず、その阿呆さ加減によって映画に彩りを与えてくれる貴重なキャラクターでございました。
と、まあ、そんな具合の映画でございました。
おしまい。
