『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』という香港の映画を観てまいりました。
これは、九龍城砦という香港のバカでかいスラム街を舞台にし、作中では「黒社会」と呼ばれているならず者たちの抗争を取り扱ったカンフー映画でございます。
主人公である陳洛軍という不法移民の男が黒社会に追われたまたま流れ着いたのがこの九龍城砦でして、なりゆきでそこに居つくことになるのですけれども、そこで思いがけず出自の真実を知ったり、仲間たちと共に九龍城砦の支配を狙う黒社会の連中と争うことになるというのが主な流れでございます。
やはりこういうカンフー映画の面白いところは、アクションシーンたびに周りの小道具、大道具がとにかくぶっ壊れるしっちゃかめっちゃかな演出ですねえ。
とにかく派手に壊して回る。
普段こんなに物がぶっ壊される場面に出くわすことなんてありませんから、人が飛んで物が壊れてまた人が飛んで物が壊れるというような、とにかくけたたましくて派手なシーンが見られて面白かった。
あとは、いきなりネタバレですけれども、ラスボス的な立ち位置のやつがバカみたいに強かった。
「気功」ってことにしとけばなんでも許されるのか、というレベルでやりたい放題している。
刃物による攻撃を無効化したり、北斗の拳よろしく指による刺突で人間を攻撃する。
そして挙句の果てには熱した石炭を素手で握って口に放り込み、ぼりぼり喰う。
頭がいかれているとしか思えない。
今思えば、あれだけやっといて空を飛んだり衝撃波を放ったりしなかったのが不思議なくらいでございます。
そしてさらに風貌もなかなかインパクトがある派手目の恰好でして、派手派手のシャツにサングラス、そしてロン毛という、大きめの駅にたまにいる目立つ派手なオッサンのようでございました。
ついでに言えば、極め付きに品の無い小汚い笑い方をする。
ウヒャッヒャッヒャッ!みたいなキチガイじみた声を出して笑いますから、とんでもないことでございます。
最初は観たときは、あまりにもあからさまな様子にこれは主人公にあっけなく吹っ飛ばされるタイプの敵だろうと思っていたのですけれども、しかしラスボスで、しかもめちゃくちゃ強かった。
なんてったって、刃物は無効化するし北斗神拳みたいな刺突ですから、主人公と仲間が4人がかりで挑んでも軽々と蹴散らしてくるわけですよ。
あんな化け物相手したら、並大抵の打撃ではダメージを与えられない。
こんな超人的な怪物をいったいどうやって倒すのかとハラハラしながら観ておりましたが、まさかの方法で倒しておりましたよ。
あれには自分の力を頼みにしすぎてやられた感が満載でございました。
逆に言えば、あれだけやらないと死なないというのが物凄い圧倒的な存在でしたねえ。
ともあれ、生身の人間であれだけ強いキャラクターはなかなか見たことがありませんよ。
頭のネジがぶっ飛んだような作品が多いインド映画でも、さすがにあんなに強い生身の人間は観たことがない。
だって刃物を無効化する防御力ですからねえ。
インド人でも生身の人間が刃物を無効化するようなトンチキはやりませんよ。
もはやこれ以上をやろうと思ったら、次は銃弾無効化以上のことをするしかありませんが、もはや生身の人間に許される防御力ではない。
いやあ、なんとも物凄いキャラクターを作り上げたものでございます。
というわけでして、とんでもないものを観てしまいました。
おしまい。
