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ウサオジという男、『ハヌ・マン』を観る

今回は『ハヌ・マン』を観てまいりました。

hanu-man.jp

内容をかなりいい加減に説明いたしますと、まあ要するに山奥の村に住んでいる良く言えば遊び人、悪く言えばニートの青年ハヌマントゥがひょんなことからハヌマーンのスーパーパワーを手に入れて悪いやつと戦うってな具合でございます。

ハヌマントゥは仕事もせず遊んでばっかりいる上に人の物を盗む癖のあるロクでもないやつだったのですが、あるとき村の悪徳村長に雇われた盗賊に襲われ海に転落したところ、偶然ハヌマーンのスーパーパワーを秘めた石を見つけたことをきっかけに村長をぶちのめして村のスーパーヒーローになっていくのでございますよ。

そして悪役は、アメコミのスーパーヒーローオタクのサイコパス。

「スーパーヒーローになりたい」という夢を認めなかった両親を子供の頃に殺したりとなかなかのキチガイっぷりを序盤から発揮するのでございます。

しかも両親を殺すときに言うセリフが「スパイダーマンもバットマンも活躍するのは親が死んでからだ」ですから、実にクレイジー。

そして大人になってもスーパーヒーローになりたいという夢は変わらず、パワースーツに身を包みハイテク装備を引っさげて街の悪党をぶちのめす活動をひっそり行うようになるのですけれども、しかしそれでは飽き足らず、スーパーヒーローみたいなスーパーパワーを得たいと思っていたところ、偶然にもハヌマントゥがスーパーパワーを発揮しているところを発見してしまうところからスーパーニート対アメコミサイコパスの戦いが勃発するのでございます。

さあ、実にとんでもない面子が揃いました。

それで本作の面白かったところはと言えば、アメコミスーパーヒーロー映画×インド神話という斬新な組み合わせですねえ。

アメコミ映画のようなド迫力のアクションとインド神話が出会ってしまいました。

アメリカのスーパーヒーローはテクノロジーの力を借りてだったり生まれつき物凄いパワーを持っていたりしますが、インドのスーパーヒーローは神話の世界から力を得て戦うのですよ。

本作はテクノロジーを駆使して侵略してくる悪党をハヌマーンの力を借りてぶちのめすスーパーヒーローの映画でございました。

インド映画を観ていると何かと引用されることの多いインド神話ネタですけれども、本作ではインド神話をモロに引用してその力を得た主人公が活躍するというところに面白さを感じましたねえ。

また、何気に面白かったのは村の近くに住むイタズラ猿にアフレコで声を当てていたことですねえ。

猿がオッサンの声で「おやおや、ハヌマントゥのやつめ、変なやつに絡まれておるではないか」みたいにしゃべるのですよ、オッサンの声で。

しかも、序盤で村のマンゴーを食べようとしたところをハヌマントゥに追っ払われたのを根に持って最初はハヌマントゥを敵視していたのに、クライマックスでは「ハヌマーン万歳」と叫びながら窮地に陥った主人公に味方するなどきっちり見せ場を作ってくるところがいかしていますねえ。

ちなみに、パンフレットのキャラクター紹介のところにもしっかり「猿」と名前も載っているわけでして、彼も立派に主要登場人物なのでございます。

ともあれ、ニート対サイコパスというとんでもない対戦カードの戦いとインド神話をモチーフにしたお話の斬新さがなかなか面白い作品でございました。

エンドロールに出ていたのですが、どうもこれの続編がインド本国では来年出るそうですので、日本でもまた上映してほしいところでございます。

楽しみですねえ。

おしまい。




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