今度はインドの映画、『ジガルタンダ・ダブルX』を観てまいりました。
主人公のキルバイは警官の内定を得たものの、実は血を見ただけで失神するほどの小心者でして、ふとした拍子に殺人事件に出くわした際に失神して倒れていたら、その間に犯人にされてしまい逮捕される。
そしたら悪徳警官に脅されて、釈放と引き換えにシーザーという地元のギャングの親玉の暗殺を命じられるのでして、折しも重度の西部劇マニアのシーザーが自分の映画を撮る映画監督を募集していたので、映画監督のふりをして名乗りを上げたところ採用されるところとなり、そのまま映画監督としてシーザーの映画を撮ることになるのでございます。
というわけで、果たして小心者キルバイは暗殺は成功させることができるのか、といったところでまさかまさかの陰謀に巻き込まれるところとなってしまい、話は予想外の方向に突き進んでいってしまうといった内容でございました。
西部劇マニアのギャングの映画を撮るという要素が作品の重要な部分を占めるということで、インド映画のなのに西部劇風という、なかなか斬新で奇抜なアイデアの作品でございました。
いきなりガンマン風のシーザーが現れリボルバー拳銃を目にもとまらぬ早撃ちでぶっ放したりなど、ちょくちょく西部劇っぽい演出がありますし、音楽もインドのような西部劇のような、そんな異色の出来。
そして序盤には想像もできなかったような方向へと転がり落ちて行くような怒涛のストーリーもなかなかスリリングでして、とにかく圧倒的な3時間でございました。
一番面白かったシーンはと言えば、キルバイがシーザーの映画監督採用面接に臨むシーンでして、映画監督の経験は一切ないにも関わらずあたかも熟練の名監督のような体で偉そうに講釈を垂れるところですねえ。
それまでは血を見ただけで失神して痙攣をおこすような小心者だったキルバイがいきなり、威風堂々たる態度でギャングのボスに説教を始める、こんなに面白いものはないですよ。
人が変わったように偉そうになりますから、この演技力には脱帽でございます。
またキャッチコピーにもなっている作中のせりふ、「お前がシネマを選ぶのではない、シネマがお前を選ぶのだ、マイボーイ」というのもなかなかインパクトがあってよろしい。
なんかこのせりふ「シネマ」のところを置き換えたら何にでも応用が効きそうで良さげですねえ。
積極的に使っていきたい。
というわけでして、とにかく飽きる間もないくらいの勢いで3時間があっという間に過ぎて行く、驚くべき映画でございました。
お前がウサオジのブログを選ぶのではない、ウサオジのブログがお前を選ぶのだ、マイボーイ!
おしまい。
