【個人の見解】 親子で楽しめる・・・・・・☆☆☆☆☆
暴力・残酷描写がない・・・☆☆☆☆☆
性的・刺激的な描写がない・☆☆☆☆☆
娯楽性・・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
満足度・・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
学習・教訓的要素・・・・・☆☆☆☆☆
今日は、『うらみちお兄さん』をご紹介いたします。この作品は、現在dアニメストアで視聴することができます。
よろしければこの機会に是非とも会員になってご視聴いただければと存じます。

TV放送中の最新作からなつかしの作品まで、あなたが見たいアニメが
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さて、それではこの作品について見て行こうと思います。
登場メンバーは、素敵な体操や歌のお兄さんやお姉さん。そのメンバーたちが出演している番組は、教育番組の『ママンとトゥギャザー』。
©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
出演者たちは、子どもたちと一緒に楽しく遊んだり、交通安全や手洗いなどの衛生の教宣を行ったりと、教育番組を地で行く構成内容になっています。

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
そのような番組のなかで、ひときわ異色を放っているのが、『うらみちお兄さん』こと、表田裏道。

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
有名体育大学を卒業後、体操のお兄さんとして、番組に出演しています。
子供たちへは誠心誠意接するのですが、気を抜くと疲れ切った顔を見せ、後ろ向きな発言を連発してしまいます。
爽やかな笑顔の裏にある大人の悲哀・・・・

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
この教育番組『ママンとトゥギャザー』って、NHKでやっている「おかあさんといっしょ」をもじっています。
昔ちらっと見たとき、この番組に出ているお兄さんやお姉さんは、どのようなキャリアの人なのかな?と思ったことがあります。
そして、お兄さんやお姉さん、と言われなくなるくらいの年齢になったら、どうするんだろう・・・
自分も未来が見えないくせに、人のことながら妙に気になったものです。
このアニメを見ていると、出演者の労働環境ってすごく厳しい感じがします。

↑真冬に真夏の撮影。©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
NHKの社員でしたらかなり安定した給与体系・報酬が約束されていますが、彼らにはキチンとした報酬や福利厚生ってあるのでしょうか?
最近よく思うのですが、今の日本は、仕事の中でも一番頑張っている人の報酬が低いのが、大きな問題の様に思えてなりません。
アニメ業界もそうですが、好きなことが出来るのだから報酬は低くてもいい。このような考え方は、すぐにでも改めるべきことの様に思えます。

↑真夏に真冬の撮影。©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
委託報酬のような体系で、依頼主側が極端に有利で、払われている報酬の大半を搾取する。
業務委託や中抜き、ひょっとしたら、このアニメは、そような問題点を是正するために作られたのかもしれません。
まあ私の妄想でしょうけど・・・

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
NHKや民放も含めて局の人の恵まれた立場はとてもうらやましいものがあります。

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
でも、彼らも競争は激しく、報酬はたくさんもらっても、精神や健康を削って仕事をしている面もあり、子供向けの楽しいはずの番組が、悲しい・むなしい労働の上に成り立っている・・・・
そんなことを感じずはいられないのです。
今問題になっているテレビ局。
実は個人的にも昔お付き合いがあって、局に遊びに行くと見学コースが2パターンあるのです。
表のコースと、裏のコース。まさにこのアニメの主人公の表田裏道の名前みたいに『表』と『裏』。

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
私も保険会社で営業の数字が人格だ~とか狂った役員に殺されかけたことがありますが、裏のコースを見学すると、いきなり廊下に番組ごとの視聴率の数字がグラフになって貼ってあります。

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
保険会社の営業グラフと一緒ですね。数字が命。その先に進むと報道番組の準備社員がばたばたと控えています。私が、皆さんとっても忙しそうですね。秒単位で追い詰められているように見えますね!
そう尋ねると、案内役の人からは、『ええ、だからうちの会社の平均寿命は短いんですよ。管理部門の人間なんか60台半ばで・・・』
まあ、正義感を振りかざす気はないのですが。このアニメはなんとなく現代社会の会社組織の歪んだ構造・日本の仕事の進め方の負の側面を突いているのは、確かだと思います。
未来の見えない仕事に働く、若者から中年にさしかかる微妙な時期にさしかかっている出演者たち。

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
主な登場人物は、それぞれ個性的です。各人どこかに地雷や問題点を抱えていて、見ていてとても面白いのですが、すこし物悲しく見える時も。
そしてイケメン、美人なのですが、どこかとても残念なところがあります。その残念さ加減が、見ていてとても心地よいのかもしれません。

©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
そう感じる私自身、病んでいるのかもしれませんが、つかのまの間でも、この番組が忘れさせてくれる時間が、とてもありがたいと思っています。
なおこの番組では、流れるお歌も、残念な歌が多いです。でもなぜか共感してしまいます。
うらみちお兄さんは、子供たちに僕たちの悲しい生き様を見て、人生は必ずしも自分の夢や希望や理想の通りになるものではないのだよ。
つまずいたときにも、くだらないことだと腹が立つようなことがあったとしても・・・
生きていくためにはどうにが自分で解決策を考えて、我慢したり、自分と折り合いを付けながら生きていくとが大切だということを、伝えたかったのかもしれませんね。
[キャスト]dアニメ「うらみちお兄さん」より抜粋
表田裏道:神谷浩史/兎原跳吉:杉田智和/熊谷みつ夫:中村悠一/蛇賀池照:宮野真守/多田野詩乃:水樹奈々/木角半兵衛:木村良平/上武裁人:鈴村健一/猫田又彦:小野大輔/風呂出油佐男:三木眞一郎/出木田適人:堀内賢雄/枝泥エディ:花江夏樹/縁ノ下カヨ:髙橋ミナミ/辺雨育子:佐藤利奈/カッペリーニ降漬:中井和哉/アモン:津田健次郎/蛇賀眩衣:日笠陽子/小百合:定岡小百合/神の声:大塚芳忠
[スタッフ]
原作・監修:久世 岳/監督:長山延好/シリーズ構成:待田堂子/キャラクターデザイン:髙橋瑞紀、柴田裕介/音響監督:小泉紀介/音楽:羽岡 佳/アニメーション制作:スタジオブラン
[製作年]
2021年
©久世岳・一迅社/「うらみちお兄さん」製作委員会
