【個人の見解】
親子で楽しめる・・・・・・☆☆☆
暴力・残酷描写がない・・・☆☆☆☆☆
性的・刺激的な描写がない・☆☆☆
娯楽性・・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
満足度・・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
学習・教訓的要素・・・・・☆☆☆☆☆
総合・・・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
今日は、『青い花』をご紹介いたします。女性同士の恋愛をとても爽やかなタッチで描いている、とても美しいパステル調の色合いを感じる素敵な作品です。

アニメ「青い花」 (C)2009 志村貴子・太田出版/青い花製作委員会
人間の恋愛の形は自由だと思うのですが、今でこそだいぶ理解が進んできたとはいえ、いまだにトランプ大統領のような考え方の人もいるので、このアニメの評価は人によって分かれるかもしれません。
でも、下のオープニングを見て下さい。この作品の上品で美しく、格調の高い芸術性を感じていただけると思います。
この作品は志村貴子による漫画作品が原作で、『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)に2004年11月から2013年7月にかけて連載されたものをアニメ化したものです。
テレビでは、今話題のフジテレビで2009年7月から9月に放送されたものです。

アニメ「青い花」 (C)2009 志村貴子・太田出版/青い花製作委員会
万城目ふみは、長身でおとなしい性格の女の子。高校入学を機に、鎌倉にも戻ってきて幼馴染の奥平あきらと再会する。

アニメ「青い花」 (C)2009 志村貴子・太田出版/青い花製作委員会
子供のころは、身長があきらの方が背が高かったのですが、高校で再開した時にはふみの方がずっと大きくなっています。

アニメ「青い花」 (C)2009 志村貴子・太田出版/青い花製作委員会
この物語は、ふみとあきらが最終的には、結びつきが強くなるのですが、その過程で、ふみは、高校の先輩である杉本恭己(やすこ)と付き合い始めます。

アニメ「青い花」 (C)2009 志村貴子・太田出版/青い花製作委員会
しかし結局は別れてしまいます。でもその先輩からの一言がきっかけで「幼馴染のあきらとの関係に気が付き」、あきらとの関係は深まっていきます。
アニメ「青い花」 (C)2009 志村貴子・太田出版/青い花製作委員会
最終的には「オープニング映像のラストのような関係」になったかももしれませんね。

アニメ「青い花」 (C)2009 志村貴子・太田出版/青い花製作委員会
この作品は、ふみとあきら以外にも、付き合っている恋人たちの「それぞれの思い」が結ばれるように見えて、結ばれない、「もどかしい状態」をパステル調に美しく・時に悲しく描いています。
江ノ電沿線など、鎌倉とその周辺が舞台で、別々の女子高に通う2人の女子高校生を描いたピュアな作品だと思います。

アニメ「青い花」 (C)2009 志村貴子・太田出版/青い花製作委員会
男性から見ると、女性同士の恋愛は美しく見えたりするのかもしれませんが、女性から見てこの作品がどう捉えられているかは、気になるところです。
本作では、オープニングなどでは、綺麗な花と美しい二人(ふみとあきら)の姿が描かれています。
美しいキャラクターデザイン・背景描写は、見る者を作品の世界に巧に、いつのまにか取り込んでいくのです。
この作品に似た傾向のアニメとして、「ささめきこと」があります。
もっと積極的に、明るく女性同士の恋愛感情を描いているのに対して、対極的ともいえるくらい内面からのアプローチが丁寧におこなわれているように思えます。

dアニメストア『ささめきこと』冒頭紹介画像
還暦が迫り、人間の恋愛感情というのは、結局は性別にかかわらず「持続的に相手を大切にする思い」が一番大切なような気がしています。
変な悟りかもしれませんが、人の心は、複雑に見えて単純で、単純に見えて複雑なのかもしれません。どんなに科学が進んでも、一個人に分かる人間の気持ちの摂理は、ごく一部なのかもしれません。
でも、それでもなお、生き物の体の表面上の魅力は衰えるかもしれませんが、お互いに「持続的に相手を大切にする思い」が続く限り、このような美しいドラマは生まれるのではないかと思っています。
この作品は、現在dアニメストアでは配信されていません。
たまたま、以前録画していたDVDが出てきたので、この感想を書いていますが、どこかで配信される機会もあるかもしれません。
もしこのアニメに出会うことがあれば、一度その世界感を満喫していただければと存じます。※
なお、YouTubeで探すと、オープニング映像や第一話と二話を見つけることができました。
kindleで原作コミックも読めれば、楽しんでみようと思います。

スタッフ(ウィキペディアより)
監督 - カサヰケンイチ
シリーズ構成 - 高山文彦
キャラクターデザイン・総作画監督 音地正行
プロップデザイン - 冷水由紀絵
美術監督 - 小林七郎
色彩設計 - 石田美由紀
撮影監督 - 大河内喜夫
編集 - 後藤正浩
音響監督 - 明田川仁
音楽 - 羽毛田丈史
音楽プロデューサー - 伊藤善之
音楽制作 - ランティス、フジパシフィック音楽出版
プロデューサー - 浅香敏明、松倉友二、山本幸治、斎藤彩
アニメーション制作 - J.C.STAFF
制作 - 青い花製作委員会(メディアファクトリー、フジテレビジョン、読売広告社、J.C.STAFF、博報堂DYメディアパートナーズ)
エージェントリリース
フジクリエイティブコーポレーション(日本を除く全世界)
ライトスタッフ(英語版)(北アメリカ)
群英社(台湾)
主題歌
オープニングテーマ「青い花」/最終話挿入歌「悲しみ知らん顔」
歌 - 空気公団 / 作詞・作曲 - 山崎ゆかり / 編曲 - 窪田渡(空気公団名義)
エンディングテーマ「センティフォリア」
歌・作詞 - Ceui / 作曲 - 小高光太郎、Ceui / 編曲 - 小高光太郎
