
2024年8月公開
監督:二村真弘
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あらすじ:1998年7月25日に和歌山市で起きた毒物混入事件は4人が亡くなり、大勢が後遺症で苦しんでいる。その後の捜査と裁判によって林眞須美の死刑が確定した。長男と夫は無実を信じて活動を続けている。そんな日々を二村監督が取材した。
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正直申し上げて、私が知っている以上の情報はありませんでした。本作の多くは、どのような人物だったのか、実家のある小さな漁村、長男と夫の日常を取材した内容でした。捜査と裁判がおかしいという点はあまり触れられていない印象です。どっちつかずの内容だと思います。ただ、結末は衝撃的です。監督がやらかします。
私は2007年に大学で受講した臨時授業で、数多くの冤罪事件があることを知りました。それ以来事件の見方が変わりました。この事件も当時の授業によって認識を改めました。
私の立場としては、林眞須美さんが無罪か有罪か、そんなことはどうでもいい、それよりもこの事件の捜査と裁判がおかしいので裁判をやり直すべきというものです。この事件に限らず今市事件なども裁判をやり直すというか、刑事訴訟法の大幅な改定をやっていただきたいと考えています。まあ、無理やろなあ。取り調べの可視化すら進んでいませんから。再審請求なんていくらやったところで通らないですし。
でも、変えていかなければ明日は我が身です。近所で知らない間に事件が起きて、なぜか自分が逮捕されて有罪判決になることがありえるのです。市民が危機感を持たなければ何も変わりません。
眞須美さんはやっぱり犯人だとおっしゃるネット記事や動画がちらほらありますが、そういうことをおっしゃる方々は自分が逮捕されても同じことが言えるんですかね。身近な問題だと認識していただきたいものです。