
2024年8月日本公開
監督:ジュスト・フィリッポ
脚本:ヤシネ・バッダイ、ジュスト・フィリッポ
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あらすじ:2030年3月、フランス北部に住んでいるミシェルは労働争議の最中に経営者へ暴力を振るってしまい、監視下で日々を送っていた。南米コロンビアで大きな被害を出していた高濃度酸性雨がフランスにも迫り、元妻エリースが寄宿舎にいる娘セルマを救出したいとミシェルに相談した。なんとか3人で逃げ出したが、車は腐食して動かなくなり徒歩で移動していく。親戚などの連絡もつかなくなる中、果たして彼らはどうするのか。
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酸性雨の恐ろしさがニュースの音声のみで伝えられる序盤は絵的に何のつかみもありません。ところどころで目を背ける事態がありますが、家は腐食して崩れていくのに周りの木々は元気なままだったり絵作りがうまくいっていません。
登場人物はお互いに皮肉や嫌味をぶつけ合うばかりです。冷静な避難などまったくできません。無計画です。酸性雨は他の災害と違って逃げ場がないから仕方がないかもしれないけどもう少しなんとかなりませんかね。
脚本と演出がうまくいっていない、人物は上映時間100分の間ひたすら皮肉を言って罵り合うというたいへん醜い映画でした。怒鳴り合う元夫婦と娘も中盤から協力していくのかと思いきや全然そんなことはないし、途中で助けてくれた人も情緒不安定かよっていうくらい皮肉ばかりだし、たまんないね! 何を見せられているのでしょうか。今年屈指のクソ映画です。
ただし、水が強酸性になったら何がどうなるのか……川に落ちたらヒトが溶ける、水道配管が腐食して家の中も強酸性水溶液だらけになるといった絵はたいへん良かったと思います。良い点はそこだけです。