
2024年5月公開
監督、脚本:大森立嗣
原作:吉田修一
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あらすじ:琵琶湖の西岸にある介護施設で入居者が殺害された。西湖署は介護士の松本を疑う。若い刑事の濱中と先輩の伊佐美はその方針で捜査を進めるが、やがて松本を暴行や恫喝で自白させようとするのだった。そんな西湖署は以前に大臣や医師会長の絡む薬害事件を捜査していて圧力を受け捜査を打ち切ったことがあった。その薬害事件を調べる雑誌記者の池田が西湖署元刑事からの密告を得て琵琶湖へやってくるのだった。薬害事件と介護施設の事件が複雑に絡み合う。
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何の証拠もないから自白させて立件しようとする警察の横暴が展開されました。その描写がきつくてきつくて……ここのところ精神的にえぐられる映画が続いていたのでまたまた精神的に喰らってしまいました。
若い刑事が先輩刑事の圧力を受けながら介護士を激しく責める様子は、また警察の横暴かよと怒りやら何やら沸いてきましたが、それがあまりにも長尺なので疲れてしまいました。
薬害事件のほうはまさかの展開となりますし、そちらもいろいろ長くて、何よりも濱中刑事と介護士である豊田のエッチがめちゃくちゃ長くて、とにかく長いんです。
ひとつひとつが長いんです。
くどいぐらいに長くて、過去回想が繰り返されるのもくどいし、今の絵と過去の絵が同じだったりするときもわざわざ過去の絵を繰り返すし、それもくどいし、そういうところを削って編集してくれたらだいぶすっきり見やすい映画になったと思います。
無駄な場面はないと思います。だけど、ひとつひとつが長いのです。それがなければかなり良い映画になっていたでしょう。
というわけで、自白が証拠採用されないように法律改正されたらいいんですけどね。それにしても伊佐美の「殺したかどうかではなく殺したかもしれない」というセリフは我々も反省すべきところでございます。元刑事の「最初から不正をしようと思って警察に入るやつはいない」というのはそうかもしれないけど全部が全部そうでもないでしょう。