
昭島駅につく。何も考えずに改札を出て階段を下り、線路脇の小道を進む。
マップなんて必要ない。なぜなら我々のホームだから。
(曲やセトリの感想は他の人に任せた)
6人の物語
いち観客の立場から上から目線で人の成長なんて言葉を使うのは何様だよって感じではあるのだが、UnveilingとUnendingの対比や会場が同じ昭島であることを踏まえると、そういうアングルが用意されていないと考えるほうが不自然だから許して欲しい。
平塚さんは天性のあの繊細な声色を自身の武器として表現として昇華できていた気がする。今回の正拳も、大変お美しゅうございました。 にいなぴは、たまに出てくる不思議な部分がバレ始めている一方で、ステージ上の彼女のあの真っ直ぐなパフォーマンスに心を奪われました。 小宮山さんは、経験を重ねるごとにアップデートされた中野りんか像を毎回みせてくれて、それに我々は翻弄され、更に引き込まれていきます。 齊藤未莉依さんの未雨先輩のソロ曲見ましたか?最高すぎるでしょ。 佐倉未雨が式宮碧音に対抗できる強者であることを初めて披露したソロ曲で表現しきっていた。 コンテンツライブの醍醐味はやっぱりこの演者の表現とキャラクター性が噛み合ったときの、得も言われぬ感覚なんだよな。ああ、いつ見てもあの白衣装が美しい。
そして、結局今回も我々はこれらと同じくらい吉武千颯と和泉風花の力の前に圧倒されたという事実は忘れてはいけない。
新衣装の異質感
2部が始まって眼の前に現れたのはコンテンツライブには珍しく"リアル"な衣装を身にまとった6人。 ライブの前日に突如お披露目となった「アルシュトーン」の呼び名は、どうやらポッピンパチェンスの文脈だけには留まらないようだ。
トライアムトーンとアルシュシュはそれが世界の日の目を浴びたその日から、一定の対称性を保ったまま進んできた。 お披露目となった各々3つの楽曲、2グループセットでの対バン出演、先輩ユニットとのジョイントライブの開催。 Earthly Lightによってその対称性が崩れたことに呼応するかのように、2部のセットリストはグループ間の垣根を超えた編成の雨あられだった。
この、既存のユニットの延長線上にはない衣装はある種の異なる世界観を表現するための衣装なのかもしれないと思ったのは、雨音ファンファーレが終わった後だった。 コンテンツライブにおいて演者はキャラクターを表現し全うすることを是とされているはずであることは、Re:ステージ!においても同様であろう。プリズムライブを軸として進んでいるストーリーラインにおいて、他校のグループがましてやユニット名を冠して一つになるなんてことは考えづらいことではあるし、実際新曲の『遡行的インサイド』にはUnveilingやUnendingなどといった言葉が印象的に使われていた。これらは、全くもってメタな楽しみ方を提供されている。
なので、ガチガチなフィクションとしてのアイドル衣装から少し外した"リアル"な衣装が採用されたのかもしれない。その考え方をベースにすれば、新衣装→ユニット衣装→新衣装という、着替えを2回挟むことの意味が見えてくる。事実、ソロ曲は"ちゃんと"ユニット衣装で披露された。これは本当に嬉しかった。それは、そうでしかないのだから。
という堅苦しいことは抜きにして、皆さん本当に衣装がお似合いで良かったですね。
課せられたいくつもの役割
カバー曲、若干やりすぎかなとは思っている。ほんの若干ね。でも本当にありがたいのは事実。 今回特に自身のキャラのソロ曲もあるときた。しかも初披露なので、おそらく皆さん気合の入り方が違ったでしょう。 そんな状況なのに、6人の新曲(くそむずい)もあるとか。なにあの曲。クソムズでしょ。伊藤翼なにやってんの。好き。
既存曲のカバーがあれだけやってくれたことは、素直に本当に素晴らしい。 先輩ユニットのカバーを追加で課せられた6人には、本当に頭が上がらない。
ただ、既存曲のカバーだけが彼女たちの本当の価値では決してないので、キャラクターもそれを演じる6人もRe:ステージ!の新しいキャラクターを自分のものにするために突き進んでくれている。
そうでなければ、わずか1年でファンがここまで熱狂する、この状況にはなっていないはずだ。 新しい6人がキャラクターを大事に思ってくれていることはすでにもう十分伝わってくる。 その上で、キャラクターを育むには、やはり立ち止まることも、振り返ることも必要だと思うし、それだけ時間も必要だとおもう。
Unendingの先に
OPを巻き戻しRe:スタートすることでUnendingを表現した1部。 Re:ステージ!コールを連打することでUnendingを表現した2部。 期せずして我々もUnendingを構成する一つの要素となっていた。 完全に悪ふざけ。ただここでは、"気付いた"らもう、俺達には全力で面白がる選択肢しか残されていない。 大した間を置かずに困惑は笑いへと移り変わっていた。
UnendingやRe:は決して同じことを繰り返すような単純なことを表しているわけではない。 リステは、今までコンテンツが紡いできた楽曲という非常に尊い財産を、大事に箱にしまうことではなく歌い継ぐことを選んだ。
昨今のリステを取り巻く状況への懸念もあるという気持ちはわかる。 自分が今この気持ちにたどり着いた理由も、正直なぜかわからない。
ただ自分はリステに関しては進むことを支持し続ける。
アニメ化まで支えてくれた古参のファンに改めて大きな感謝を述べたい。 和泉風花という逸材をRe:ステージ!の大きな物語に組み込むことができた。 「私たち、四季を遊ぶんです!!」1曲だけで乗り切ったあの1年を覚えている。 その期間を耐え忍んだことで、吉武千颯という鬼才が活躍する時代にRe:ステージ!が存在し続けられている。 複数回にわたるキャスト降板の中、不安と閉塞感が蔓延する中での新ユニットの追加。 これらの決断が才能の萌芽を見せる若い4人との出会いに繋がった。 リステ10周年にさらなる動きを心の底から望んでいる。
ああ、カナリアからのドンキュロスで痛めた脚が疼く。