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私は何に腹を立てているのか

昨日は、来週に控えた自部門主催イベントの最終打ち合わせ。新規商材を活用した好事例の発表を軸に、業界レジェンドの基調講演や、大学との共同研究発表、登壇者全体でのトークセッションと内容盛りだくさんの企画である。これらの情報や提言を通じて、新規顧客獲得につながるのがイベントの狙いである。

これだけの役者をブッキングするのも一苦労だったが、その役者陣を上手に調理できるかのほうがもっと大変で、それは本番の私の力量にかかっている。参加者の好奇心をくすぐる問いかけを行い、まだ語られていない示唆を引き出す。これができれば参加者は大いに満足するだろうし、主催者である我々に対する信頼度も高まり、ゆくゆくの契約増にも大いに寄与するだろう。

ただし、そういう刺激的な問いかけは諸刃の剣である。相手が「いい質問ですね」と喜ぶか、「なんて馬鹿な質問をするんだ」と怒るかは、聞いてみるまで分からない。そんな赤か黒か1/2の勝負で片方に全ベットするのだ。

ここで、両方に賭けるような腰の引けた質問をすると、怒られもしない代わりに退屈な奴と思われて、侮られてしまう。こいつ安パイに逃げたなと。

私は安パイが一番ダサいと知っているので、その選択肢を捨てて、赤黒の勝負に出ているのだが、これがまたとてつもないストレスなのだ。それ聞いちゃう?でもほんとはそこが一番気になる。でも自分だったら恐ろしくて聞けない。そんなぎりぎりを攻めた、死中に活を求めるような掛け合いを想像して、いまから胃が痛い。
 

自分がやっている事業も、それを推進するためのイベントの企画や運営、ドブ営業も、すべて自分の希望で、自分の意志でやっている。だからそれがいかにプレッシャーのかかるものであったとしても、不満に思うことはない。

一方で、「やりたいことやれてるんだからいいでしょ」とばかりに、ヒラの役職と低賃金に塩漬けされている現状について、面白くない思いを抱えているのも事実だ。

おそらく私は、高い役職と報酬を得る者は、そうでない者よりもリスクを取り賭けに出るべきなのだと思っている。

ここで言うリスクというのは、それに取り組む価値が不透明で未確定であるものに力を注ぐということ。そして賭け金は、失敗したときの自分のメンツだ。

会社というのは、市場に対して常に新しい価値を投入し続けなければならない。

一度市場に受け入れられた商材やサービスを掘り当てたとして、ただそれを単純再生産することを目的としていれば、いつか需要を満たしたときに市場から見放されるのだ。

もちろん、二の矢、三の矢が、一の矢のように成功する保証はない。それでも誰かがその役を引き受けなければ、会社の長期的発展は望めない。そのことだけははっきりしている。現状維持は衰退なのである。

その役目から勤め先の経営幹部は逃げているし、そのみんなが逃げている挑戦を私はしていると自負している。

私のように未知の領域に挑む意気地もないくせに、安全な外野からぴーちくぱーちく言うだけの高額報酬チューチューの寄生虫ジジババどもはやっぱり許せないという気持ちになる。

寄生虫ジジババどもは、「俺だって長時間労働している」と、稼働量でその価値を主張しているのだが、私からすれば同じ商材の拡大再生産は典型的な労働集約型労働であり、創造性の低いものとみなしている。少なくとも経営幹部を自称する人間が従事する性質のものではない。それこそ平社員で出来る業務だ。

繰り返しになるが、高い地位と報酬を得るということは、「不確実な物事に対して一つの選択を決断する」ということとセットでないと釣り合わない。そこから逃げてるのに報酬だけネコババしている現実を恥ずかしいと思うべきだし、かわりに逃げないで戦ってる人間をリスペクトして、報酬や地位で報いることくらいはその不当に窃取した権限で行使できるんだから、「俺の代わりにありがとう」という気持ちをもって、出すもん出せやと思うのである。

と、ここまで書いて、経営幹部の皆様は私を遇すると自分の創造性の限界を直視し、負けを認めることになる。それを受け入れられるだけの器を持っておらず、根拠不明の小さなプライドを後生大事に抱えて、それがいつ破壊されやしまいかと怯えながら暮らしているのだ。彼らにとって私の存在は、会社の将来を構想する便利な助っ人ではなく、経営幹部自身の無能を曝け出す危険性を孕んだ脅威でしかないんだよな。

会社勤めで新しいことに挑む人は、新しいことそのものの困難さと同じくらい、困難さと処遇との乖離を無視し続けることの困難さと闘っているのだろう。そんな見えない仲間を想像して、来週からも踏ん張ろう。




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