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票田としてのPTA

今日は長女(小2)の授業参観。コロナの制約がほとんど緩和され、両親で参加オッケーとなったために押し寄せる保護者の数がとんでもないことに。児童は1000人いるから、ざっと計算して1500人くらいはいるのだろう。大人の数が多すぎて圧迫感MAXの参観は、子ども達が緊張していつもの本領を発揮できてない様子で若干不憫だった。

私も息苦しくなって教室をエスケープし、外に出る渡り廊下で涼んでいると、「あんどうさん」と声を掛けられた。

振り向くと、同じ地区のパパ友会を結成しようと活動していたお父さんだった。正月の餅付き大会でLINEを交換してから、通りですれ違ったさいに挨拶するくらいの関係だ。その彼が、わざわざこんなクソ暑い日にスーツに身を包んでいる。

「あら、こんなバシッとキメてどうしたんすか」と軽く茶化すと、「これからPTA総会でして…」ときまり悪そうに返答を受ける。ふと首からぶら下げたネームプレートに視線を落とすと「PTA副会長」の記載が。副会長だったんかい……!!去年が小学生の親としね1年目だったので、そのあたりの詳しい話はまるで無知だった。彼は続ける。
「今日信任されればですが、今年は会長です」
話の展開が早すぎて脳の処理が追いつかない。「はぇー、そうですかぁ、頑張ってください」と上ずった声で激励する。委任状出してフケる気満々だったのでこちらの方がバツが悪く、じゃ教室に戻ります、と足早に退散した。

随分地域活動に熱心な人だなぁと一人感心していたのだが、そういう裏があったのかと一人納得する。やけに自治会長とも仲が良いし、小学校の父親の会だけでは飽き足らず、地区の父親の会の発足まで手掛けている。なるほど、これは4年後に市議にでも出馬する気だな。私はまんまと彼の票田として取り込まれていたというわけだ。

他の市は知らないが、少なくとも私の住んでいる市の市議は、小学校のPTA会長経験者をウリにしている候補が多い。明日投開票の市議選でも現職新人合わせて6人ほどPTA関係者が紛れ込んでいる。政治家への野心があるが、特に地盤を持たない人間にとってはPTAというのは格好の場だ。過去の投票結果を見ると、1200票当たりが当落線なので、市内でも大きめの小学校のPTAを抑えるとかなりの数の有権者に顔を売ることができる。しかも選挙のかなり前の段階から、合法的に。

市長と違って市議は複数人当選するから主義主張よりも「票田」の獲得のほうが大事だ。第一の票田は政党、次に業界、そして地域だ。地域を抑えるのはなかなか容易ではない。毎日辻立ちする枝野スタイルを取れる信念の人はなかなかいないし、よほど弁がたたないと、怪しいやつと思われて敬遠される。普通の能力の人が手っ取り早く顔を売るには町内会とPTAを抑えるのは常套手段、というわけだ。

とここまで妄想を勝手に膨らませたが、その予想が当たるのかは4年後までお預け。せいぜい彼とは距離を取っておこうと思う。




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