初めまして、たぎょう(https://twitter.com/nei_145)です。
突然ですが、皆さんは連歌というものをご存知ですか?

僕は知りません。
マジで知りません。今この記事を書いている瞬間我が家から直線距離で最も遠い場所にいるコアラの大腸菌の数と毛穴の数で算出したエンゲル係数とBMIの比くらい知らない。

連歌。古くは「古事記」「万葉集」にもそのルーツと目されるものがあるほどの長い歴史を有し、平安時代から院政期、そして鎌倉時代にかけて発展を辿ったのち、南北朝時代に確立したとは初耳です。
室町時代に最盛期を迎えるもその後は衰退の一途を辿り、江戸の世の頃には俳諧にその座を取って代わられましたが、伝統に根差した教養として現在でも多くの人々に親しまれているなんて、まるで知りませんでした。
いかがでしたか?世の中には知らないことが多いですね。皆さんも知らないことがあったら「知らないなあ」と思ってみてください。それでは。
はい。本題に入ります。
「正解のない時代」であると叫ばれて長い月日が経ちます。混迷を極める日本経済、先行きの見えない世界情勢。分断は加速し、言説は飽和し、あらゆる意味が連帯を成さなくなったこの二十一世紀に、我々は生を受けました。
ポストモダニズムのサバトから一夜明け、資本主義による商品化という名の太陽光線が容赦なく照りつけるこの砂漠のただなかに再び緑を蘇らせるには、今を生きる僕は、あなたは、どうすればよいのでしょうか。
答えはただ一つ。

「本物の教養」を身に付けることです。
現代とは知識に溢れた時代でもあります。インターネットが普及し、一目には有益な情報が片手間に手に入る。しかしながら付け焼き刃の知識は儚いものです。変動し、複雑化する時代の荒波に揉まれ、あっという間に錆びていくことでしょう。
だからこそ、過去を知り未来を紡ぐ温故知新の礎たる「本物の教養」が、人々の生を支える太い根として機能していることが重要なのです。常に変化し続ける時の流れの中で命脈を保ち続けた伝統に学ぶその姿勢が、今最も求められています。
かくいうこのブログも実は、「本物の教養」を志す者たちが、その意志を形として刻むために設立されたものです。満開の桃花の下で涙を流しながら誓い合い、酒を酌み交わしたあの日を、僕は一生忘れないでしょう。

ここで話を戻しましょう。
連歌。前述の通り、古来より我が国に伝わる伝統にして、今なお親しまれているよくわからん何か。これを「教養」と呼ばずして、なんと呼べばよいのでしょう。
つまりこういうことです。「本物の教養」とは、連歌のことなのです。
連歌をすることは本物の教養を身に付けること、ひいてはこの「正解のない時代」を生き抜くことなのです。

それにもかかわらず、僕は連歌のことを知らなかった。友と肩を抱いて泣き、桃園に誓いまで立てた身でありながら、「本物の教養」たる連歌の何たるかを、知ろうともしなかった。知らないけど。
未来の日本を、ひいては世界を背負い、連帯を取り戻し、砂漠をオアシスへと生まれ変わらせる役割を担う我々二十一世紀の若人として、これは見過ごせません。是非とも直ちに連歌を執り行い、教養の体現者としての風格を示していく必要があります。連歌が何なのかは知らないけど。

「教養人」の威信をかけた気迫の連歌会、やっていきます。なんもわからんけど。
メンバー紹介
次世代の教養を背負って立つべく、僕を含め4人が名乗りを上げました。
こばると(@428sk1_guardian)
最近俳句を嗜んでいるため、連歌のことを1ミリだけ知っている。
みゃーこ(@mya_Lolita)
連歌のことをマジで全く知らない。
たぎょう(@nei_145)
連歌のことをマジで全く知らない。
ういお(@meshmesh_tk69)
連歌のことをマジで全く知らない。
4人中3人が連歌について一切の知識を持たない謎集団が爆誕してしまいました。残るこばるとも、その知識量にはかなりの不安があります。
こんなことで連歌会は成り立つのでしょうか。いいえ、成り立たせなければなりません。なんとしても連歌を成功させ、伝統の名を次世代に繋げなければなりません。なぜなら我々は、教養人なのですから。
ルール
- なし
あるわけないですね。だってなんも知らんし。
……とはいえ、誰かが何かを始めない限り連歌会は成立しません(たぶん)。というわけで、多少の見識を有するこばるとが行為するのを以って連歌会のスタートとする、という決定が下されました。
大丈夫、未来を担う教養人たる我々ならなんとでもなります。
それでは「誰もルールを知らない連歌会」開幕です。

こばるとのターン①
じゃ、やってきましょうか
「最初ということで、今日この会全体のテーマを設定したいと思います。今回のテーマは…」

「天文で、行きたいと思います」
(テーマ…?)
? 引き続いてやっていきます
「ではまず最初の575から行きましょうか。先達にリスペクトを込めて秋の句から始めさせていただきます」
(575…?)
(秋…?)
こんなところかな

流星や少女は飛び降りる夢を
?????
怪文だ。なにこれ
まあ最初はこんなもんでしょう
「これで1ターン終わりですね。あとは皆さんここから自由につけて頂くという形で、どんどん発展させていきましょう」
いきなり「テーマ」に加え、「575」、「秋の句」などの何を指しているのかわからない言葉が飛び出してきました。
さらに謎の怪文。見たところこの怪文こそが彼の提示したかったものであり、我々に渡されたバトンであるようです。このバトンをどのようにすればいいのかは謎ですが、ともかくも連歌会の行方は残る3人のいずれかに委ねられました。
(つける…?そういうことか!)
じゃあ次、僕やります
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
みゃーこのターン①
では詠ませていただきます

ストーカー少女は飛び降りる夢を
「つけることが前提かと思いますので、そのことを大事にしました。こばるとの句を軸に後をつける少女を表現しています」
?????
なるほど!これはいいですね。
世界が変わりましたね。先程の私の句を踏まえつつも、オリジナリティ溢れる情景が垣間見えます。なるほど、これは難しくなってきました
何が?

相変わらずの怪文ですが、こばるとは何かを感じ取ったらしく手が進んでいます。彼はいち早く、真の教養とは何かに気が付いたようです。
楽しくなってきた。もう一句投げちゃおかな
……
こばるとのターン②
また変化をつけていきたいと思います

ストーカーの少女屋上に手紙
ストーカーが活きた…!
活かしました
「一度替えたところを弄るのも無粋かなと思いましたのでそのまま発展させました。この調子でいきましょう」
なんもわからんよもう
……。
自分いいですか
ういおのターン①
未完成なので、中間報告にはなりますが
中間報告?
はい。こちらです

えっ
なにこれ
今のところまだこれです
「ここからもう少し付け加えていき、完成させていきたいと思っています。
形としては流れ星をモチーフにしていて、白黒ベースに整えながら星の形を付けていきたいんですが…なかなか難しいですね。
今のところ悩んでいるのは文字です。今は全て游明朝を使っているのですが、漢字だけフォントを変えたい。でも2段目に使える幅が狭くて…」

「流れ星と"る"の重なるところなんかも要検討ですね。まあ一応ここまで出来てる、ってことでお願いします」
面白すぎる
これ発表だよね?
俺とお前で作った合同誌の表紙?
ういおの構想する連歌の形に度肝を抜かれる3人。しかしこんなことで自らのペースを崩されるわけにはいきません。ここは真の教養人として、己の連歌を貫くときです。
じゃあいこうかな
たぎょうのターン①
付け足してばかりきましたが
「削る、ということも連歌においては必要な作業だと思うのです。ということで…」

カーの少女奥に手
えっ?
(ストー)カーの少女屋(上)に手(紙)、か。えっ?
575ですらない
お前が言うな
「擬人化美少女の句ですね。
車とはいえ、少女ですからデリケートな感情もあるでしょう。そういったところの奥ゆかしさを、手のモチーフで表現しました」
な、なるほど…
既存の句から作為的に削ることで新たな意味を見出す創造的な試みを仕掛けましたが、うまく伝わらなかったようです。どうやら彼らの教養はこの程度なのかもしれません。自分でも何やってるかわかってないけど。
下ネタかと思った
やめろマジで
一巡したことで、それぞれの連歌の形が見えてきました。
575のリズムや季語を用い、まるで俳句のような体裁で詠んでいくこばると。それを受け継ぎ、育てていくスタイルを取るみゃーこ。とりあえず語彙で遊ぶたぎょう、デザイン職人ういお。
一口に連歌と言っても、これだけ多様なスタイルの存在することが見て取れます。これも古来より続く伝統の、一筋縄ではいかない奥深さなのでしょう。
それと同時に、こうした様々なスタイル同士の偶然の邂逅により生み出されるその場限りの作品の流れこそが、連歌のそれぞれの瞬間を一期一会たるものとし、その価値をより高めているのかもしれません。知らんけど。
ちょっと提案があります
みゃーこの提案
一巡したということで
「そろそろ縛りを入れてもいい頃でしょう。そこで、ここから3ターン、つまり3人分有効な縛りテーマを発表したいと思います。テーマは…」

「一橋大学です」
待って
一橋大学????
そうです
みゃーこにより、突如として3ターンの間有効の新たなテーマ「一橋大学」が設定されました。テーマが何を意味するのか、テーマに関して具体的にどうすればいいのかは全くもって不明ですが、まあなんとかなるでしょう。教養人ですから。
……!これアリだな
乗り気な人もいますし。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- 残り3ターンの間有効なテーマ:一橋大学
こばるとのターン③
即詠力が試されますね
「ヒップホップやジャズでも即興力は必要とされるものですが、私は連歌においても同様だと考えています。こうしたテーマが出てきたときに、いかにして流れを崩さず、それでいてテーマに沿った、良いものを作るか。その能力こそが、真の教養です。
ではお見せしましょう。私の一橋大学を…」

ディクスン・カーに手が重なった女と
「ディクスン・カー。ご存じの通り、1900年代のミステリーの巨匠として知られる作家ですね。先程のカーの流れを汲みつつ、海外文学の香りを引き立てました。
またここで一橋大学ですが、文系っぽさを醸したという点で合致しているかなと。具体的な場所としては、大学図書館でのちょっとしたあどけない情景をイメージしています」
良い
良いな
流石はこばると、この中で唯一ほんのちょっとだけ連歌を知っている男です。僕の知らんミステリー作家と誰も知らん女の話で我々を煙に巻き、ふんわりした感傷でものの見事に「文系大学」を表現しています。
これいいんじゃないですか。プラス3点
は?
そうですね。3点で
まあ相場は3点でしょうね
何の相場?
合意の方は頭で丸を作ってください

決定。3点
何が3点?待ってマジで何
3点が追加されました。この数字が何を意味するのか、高いのか低いのか、これから先上下することはあるのかなどは誰にも分かりませんが、ともかくこばるとは3点です。
マジで何
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- 残り2ターンの間有効なテーマ:一橋大学
- こばると:3点
何
ういおのターン②
さっきの続きということで
「一橋の縛りを加えたうえで一旦完成とした画像を貼ります。一応見てもらっていいですか」

かっこいい
いいけどどこが一橋?
それなんですけど…

一橋の校章を加えました

傑作すぎる
明らかに一人だけ別のゲームをしている
もう僕の句集の表紙をデザインしてくれ。句は詠むから
まあこれで流れを汲みつつ一橋もクリアかなということで、二度目の中間報告を終わります
相変わらず一人だけ何をやっているのか本当に分かりませんが、面白いのでよしとしましょう。ユーモアも教養であることに違いはありませんし、連歌とはユーモアなのかも知れません。知らないけど。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- 残り1ターンの間有効なテーマ:一橋大学
- こばると:3点
たぎょうのターン②
ここは攻めず、置きにいきました

たんたんたんイオンモール 振り向かない丘に手
??????????
マジで何なんだ。いやマジで
解説するから落ち着いて
「一橋大学の学生って、イオンモールに行かないと思うんですよ。
ですからこれは一つのミスマッチを狙った句です。イオンモールに行く側の人間と行かない側の人間、その疎遠さ、断絶の感覚が振り向かないというところに暗示されているのかなと」
なおのこと分からん
何?たんたんたんって
オノマトペです
あー、なるほど……

これ、悪くないかもしれない。
えっ
一見単純なようでいて、イオンモールに行く人間とそうでない人間の二層的な構図が織り込まれているのも評価できるんですが…
前の句でも登場した手の要素がいいですね。これによって、イオンモールを差し挟んだ情景により味わいが生まれている。一見朴訥なようでいて哀愁のある、名句だと思います。

ちなみにいつ頃の季節を想定した句ですか?
九月の中旬頃ですかね
あー、いい…のか?いいかも。いい気がしてきた
構成点というよりは技術点の光る句ですね
ええ、教養を感じる見事な句でした
なぜか評価されました。流石はこばると、何か我々とは違うものが見えているのかもしれません。
この評価が今後どのように影響するのか、というかそもそも評価というシステムが連歌において存在するのかなど疑問は尽きませんが、自分の作品が褒められるのは嬉しいので良しとします。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- 一橋大学縛り終了 大学関係者の皆さん本当にすみませんでした。
- こばると:3点
みゃーこのターン③
みなさん見事でした
「3人とも、私の投げたお題をよくクリアしました。ということで今度は私のほうから、句返しのほうをしていきたいと思います」
句返し??
今度は何が始まるんだ

お題が一橋大学でしたからね。まあ当然句返しになりますね
そうなんだ
突如、句返しという新ルールが判明しました。誰が何に対して何を返すのか、返すとどうなるのかなど一切のことが分かりませんが大丈夫です。誰も分かってません。
では行かせていただきます

月曜日の日の出 月曜日の日の出!!!
あーー
これはでも…いいですね。安易なようでいて、最後の「!」がなんとも哀愁を感じると言いますか…
いいんじゃないでしょうか。わからんけど
じゃ句返し成功ということで

句返しが成功しました。
なんだかわかりませんが、成功することは素晴らしいことです。みゃーこには拍手を以って祝福といたしましょう。教養人としての礼節です。
とか言っていたら続いてこんなことを言い出しました。
句返しが成功したので、3人ともDiscordのbotでサイコロを振ってください
は???
なんで
句返しが成功したからですけど
?????

こばると > 3
ういお > 1
たぎょう > 3
で?
なるほど。では…
こばるとは3ダメージ
ういおは1ダメージ
たぎょうは3ダメージ
を、それぞれ負います

オイオイオイ
は?????????
待って さっきの3点もう失くしたんだけど
点数数えるか
「ういおは最初12点だから今11点。たぎょうは6だったから3点。こばるとは0スタートだから3増えて3減ってで今0点だね」
許せなすぎる
まだ被害が小さくてよかった
みゃーこ以外の3人が点数をむしり取られる結果になりました。
これが良いのか悪いのか、何に影響を及ぼすのかは依然として不明のままですが、とりあえず数字は低いと悲しいのでみゃーこを恨んでおくことにします。おのれみゃーこ。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功
- こばると:0点
- ういお:11点
- たぎょう:3点
こばるとのターン④
難しくなってきましたね
「月曜日の日の出ということで、日から月、月から月見そばを連想しまして。ただ、反復される月曜日の日の出にある種のサザエサニズムといいますか、長谷川町子に取り残された我々の少年時代の思い出を掘り返す、そういう意識のあるものとして詠んだものになります」

そばつゆにカレーを注ぐ今日も
ほう
説明していきますね
「カレーを作りすぎて膨大に余ったとき、三食がそのアレンジメニューばかりになるじゃないですか。そういう緩慢な、何一つ不満はないのだけどただ凡庸に過ぎてゆく日々、そういった情景を詠もうと思いまして」
ああーー 良い
非常に良い
良さみポイント高い
情景としては文句ないです。ただ…

そばつゆに、カレーを注ぐと、まずい
えっ
本当に?食べたことあるんですか?
いやまずいだろ。どう考えても
無いの?食べたことないのに言われるのはちょっとなあ
そう。何とでも言える

僕の行きつけのそば屋のカレー南蛮うどん、めんつゆにカレー入ってるけどおいしいですよ。
その指摘、言ってるだけで具体性ないのでは?
え、これ僕が間違ってるやつですか
そうだよ
どうやら完全にやらかしたようです。カレーとめんつゆに関する教養の無さを露呈してしまいました。
これダウトですね。こばるとさんは次回以降、たぎょうさんに対して優位に立てます
逆にたぎょうは非優位ですね
何も言い返せません。前述の通り、連歌とは教養。教養の無いものは容赦なくペナルティを食らうのが連歌界の掟です(たぶん)。身から出た錆、無惨にも他の参加者の前に屈する格好となりました。
優位、非優位というのが何を指すのか分かりませんし、多分他の誰も分かってないと思いますが、それが何らかの格差を示す表現であることは疑いようがないでしょう。不名誉なことです。
とはいえまだ連歌は続いています。ここからは後半戦。是非とも己の連歌を貫き、教養の風格を取り戻したいところです。どうすればいいのかは知らんけど。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功
- こばると:0点、優位
- ういお:11点
- たぎょう:3点、非優位
じゃあ次は私で
みゃーこのターン④
説明は後から。まずは見てください
![]()
今日も左手でカレーを注ぐ少女は飛び降りる夢を
なんかまとまった
まとめました
「私個人の流儀ということでつけに重点を置きつつ、重視したのはルネサンスです。
先程の『少女は飛び降りる夢を』、私はそこにルネサンスを感じた。回帰こそが重要であり、つけと回帰の二つの軸を設けることによって、ルネサンスが広がりをもつ。そうした句ですね」
あー、いいですね
前の句への回帰は嫌われることも多いですが、一方で同じパンチラインの繰り返しはいかがなものかという議論もある。そこでこうした本歌取りのようなやり方は見直すものがありますね
また「左手でカレーを注ぐ少女」と「少女は飛び降りる夢を」の二つの世界の交錯の感覚もいい。舞台転換のような動きのある句になっています
それでいてこの都都逸のような読みの小気味良さ。音も内容も整った、よい句だと思います
仰る通り、それが私の連歌のスタイルなんです。気付いて頂けて光栄です
ほんとかよ
何を言っているのかは微塵も分かりませんが、どうも良い評価だということは伝わってきます。大丈夫、教養人こばるとの目に狂いはないはずです。次行きましょう。
じゃあ自分行きます
ういおのターン③
先程の月曜日の句から作りました


最高
良すぎ
またなんかやってますこの人
せっかく反復があったので二段構えにしました
「まずベースとなる『月曜日の日の出』を提示し、その後そこから『日』だけを抽出することで、月曜日のなかにある日曜日へのこだわりであるとか名残といったものを表現しました。
またデザインにおいて嫌われる原色背景、その中でも黄色をチョイスすることで、『月曜日の日の出』という叫びの幼稚性や、文字の黒との取り合わせとして背後に潜む怖さを暗示したものです」
なるほど
素晴らしいと思います。ここまでのものなら、句取りとして認めては?
句取り
句取りということになると私が句返ししなくてはならないので、慎重に進めたいですが
どういう理屈?
句取りには賛成したい。ただ…

ここの「隹」(ふるとり)の部分、まだ「日」が作れませんか?
ギクッ
ほんとだ
これを見過ごしたとなると…少し技術点の部分に響いてきてしまうようにも感じます。
ただどうでしょう。今出てきている「日」のほどよい間隔、距離感の妙こそが、この句をこの句たらしめているポイントかもしれない。そうなるとむしろこの技術的欠点が解消されれば、全体の味を崩してしまうことにもなりかねません。
でも文字を見過ごしたこと自体はペナルティに繋がるので…
そうなんだ
私は支持したいですよ、この句
わかります。僕もそうなんです

この句には連歌そのものの困難が現れているのかもしれない。即ち、美学を取るか、技術を取るかの永遠の二者択一です。
そうだとしても、まさにそのような困難に立ち向かうこの句の性質そのものをして、私は評価の対象としたい。隹を見過ごしてでも、全体としての調和という美学を徹底したその選択自体に、私は賞賛を与えたいのです。
いいと思います。では句取りとして認めるということで
いいと思います。なんもわからんけど
ありがとうございます
句取りが成立しました。何がどうなってどうなるとこうなるのかこそ永遠の謎であるような気もしますが、これが成立すると何故かみゃーこによる句返しが行われるようです。
みゃーこのターン⑤
では句返しのほう、させて頂きます

日の目を見るな 極左足し算
強いワードだ
これはどういう…?
順を追って説明しましょう
「まずつけとしては、『日』と『目』ですね。この流れを汲みつつ、私がういおさんを超えた、ということを『目を見るな」という強い言葉で示しています。そういう意味で、私としては挑戦のつもりで詠ませていただきました。
極左足し算については、句返しですので後に繋がるようにと。遊びを利かせたものですね」
尖ってるなあ
しかしどうでしょう。前半部分で既にかなりの尖りのあるところに、後半で別のベクトルへの尖りが加わったことで殺しあってしまっている気もします
私は「日の目を見るな」だけの方が好きだったかもしれない。あるいはもう少し調和するような表現を追求した方が良かったかもしれません
確かに。同感です
では、残念ですが句返し失敗ということで…

句返しが失敗してしまいました。
一度成功させた句返しですが、どうやら失敗することもあるようです。初めて知りました。大丈夫、次があるさ。あるよね?
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功、からの失敗
- こばると:0点、優位
- ういお:11点
- たぎょう:3点、非優位
たぎょうのターン③
僕の番ですね

【左手が】汗疹に捧ぐ○△□ part27【カレー】
スレじゃん
スレです
俗が過ぎる
part26まで何話してたんだよここの住人
左手がカレーになった話でしょ
「コンセプトとしてはこばるとさんのそばつゆの句を受け継ぎつつ、お盆も近い夏の日の情景を詠みました。左手がカレーになり、汗疹が痒い…そんななんでもない、けれど確かにある夏の日の一コマを、インターネット掲示板の定型的なスタイルに乗せて固めたという感じです」
うーん俗だなあ。私はあまりこういう俗なのを連歌として認めたくはないんですが。教養を感じない
そうですか?私は好きですよ。それにこの会自体がかなり前衛的なステージまで来ているので、その範疇を外れることもない気がしますが

わかりました、こうしましょう
こばるとさん、今たぎょうさんに対して優位がありますから、その優位を使うかどうか選んで下さい
?????使うとどうなるんですか?
御存知ないんですか?
えっ
まさか、勿論知ってますとも。ここはこの句の内容を評価して、優位を使うこととしたいと思います
分かりました。ストレート優位でいいですか?
は?

ですから、ストレート優位にするかしないか、決めてください
えっ?あっ、はい。じゃあストレートで…
はい、こばるとさんがたぎょうさんにストレート優位を使いました
ストレート優位を使われました。この判断によって何が起き、これからの連歌にどのような変化をもたらすのか(あるいはもたらさないのか)全てが謎に包まれていますが、とにかくストレート優位を使われました。
なにこれ
わからん
本当に何なんだ

助けてくれ
マジで
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功、からの失敗
- こばると:0点、優位、ストレート優位を使った
- ういお:11点
- たぎょう:3点、非優位
助けて
ういおのターン④
今までのものを踏まえていきましょう

またなんか出てきたぞ
なにこれ
面白いけど何
解説していきましょう
「まず中央の一橋大学。これは今まで裏テーマとして脈々と受け継がれてきたものをあえて顕在化させることにより、今まで光の当たらなかったものが日の目を見る、そうした象徴として据えています。
また極左足し算と汗疹スレを対になるものとして意識した上で、「ネトウヨアイドル汗疹地獄」を用意し新たな構図を図りました。
ここでそばつゆですが、皆さんネギのことを考えてください。ネギは水に溶けはしませんが、そばつゆにはよく調和します。それと同じように、固着し対立する言葉の一番下にそばつゆを置くことで、様々な言葉の調和を意識させるものとなっています。
最後にボイジャーレコードですが、これは人類の新たな地平への称賛です。いかがでしょう」
なるほど…

かなり好きです。ただ…
そばつゆが下部の浮いた位置にあることで、むしろ全体としての調和を乱しているような気もしますね。個人的には無い方が好みだった
あー
じゃあ少しいいですか

一句詠むのでそばつゆ消してもいいですか?
???
今度は何なんだ
私が一句詠んで、それがそばつゆを消すに値すれば、ういおさんはそばつゆを消すということで
どういう意味だよ
分かりました。値すれば
いいんだ
よく分かりませんが、次の連歌次第でそばつゆが消えたり消えなかったりするようです。連歌のルールは奥が深いですね。教養の体現者として、ここは注意深く見守ることとしましょう。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功、からの失敗、そばつゆを消す
- こばると:0点、優位、ストレート優位を使った
- ういお:11点
- たぎょう:3点、非優位
そばつゆ消しチャンス!
そばつゆ消しチャンスじゃあないんだよ
みゃーこのターン⑥(そばつゆ消しチャンス)
じゃあ詠みます

そばを眺めろ 極右足し算
完全に前回の句を踏まえた形ですね
あまりよいとは言えない気がします。前半はともかくとしても、「極右足し算」が意味のある固まりを成していないように感じる。そういう意味では前回「言葉遊び」としてしまったのが悪い形で響いているように思えます
そうですね…
でしたらどうでしょう、そばつゆ変更で手を打っては
変更とかあるんだ
そのかわり、自分に優位が付きますがそれでいいですか?
そうなんだ
なるほど…

わかりました。私からういおさんに優位1で手を打ちましょう。それでそばつゆ変更ということで
やったーーー!!
嬉しいんだ
そばつゆが変更されるようです。何に変更されるのか、変更されたから何なのか、さっきから出てきている優位とは何なのかなど問いは増える一方ですが、またういおの作品が見られるので良しとしましょう。そばつゆ変更です。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功、からの失敗、そばつゆ消しチャレンジにてそばつゆ変更成功、非優位
- こばると:0点、優位、ストレート優位を使った
- ういお:11点、優位
- たぎょう:3点、非優位
ういおのターン⑤
できました

え、どこが変わったんだ
ここです


うどん
うどんだ
好きすぎる
説明不要でしょう
頼むから俺の句集をデザインしてくれ。あとどうでもいいんだけど…

フォントのせいで衒学的なボカロ曲の歌詞付きPVにしか見えない
ほんとだ。フォントだけに
黙れ
そばつゆがうどんになりました。こうなってくると何が真剣で何がユーモアなのかも判然としませんが、いずれにせよ面白いので良しとします。次行きましょう。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功、からの失敗、そばつゆ消しチャレンジにてそばつゆ変更成功のためうどん、非優位
- こばると:0点、優位、ストレート優位を使った
- ういお:11点、優位
- たぎょう:3点、非優位
じゃ僕で
たぎょうのターン④
煮詰まってきましたので…

味しらべ ピンクせしめし妹の手
「もうこれは新たなエッセンスを加えるだけが目的の句ですね。それ以上に言うことはないです」
こちらからも特にないな。次行きましょう
こばるとのターン⑤
うーん、難しいですが…

中道を探る力道山の腹
政治的均衡だ
保っていきましょう
「中道は言うまでもなくみゃーこさんの句から。力道山の腹はたぎょうさんの手→腹、という形で繋いだものです。
政治的バランスの取れなくなっている中に、敢えて力の象徴である力道山が中道を探っている様子を詠むことで、そのしぐれ具合を表現しました」
素晴らしい句だと思います。言うことないのではないでしょうか。流石こばるとさん、あっぱれとしか言いようがありません
そうなの?そうなのかもしれない。もう何もわからない
じゃあ挙手ということで
は?
いや挙手ですけど
えっ はい

なにこれ
もうやめよう。考えるのをやめよう
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功、からの失敗、そばつゆ消しチャレンジにてそばつゆ変更成功のためうどん、非優位、挙手
- こばると:0点、優位、ストレート優位を使った
- ういお:11点、優位
- たぎょう:3点、非優位、挙手
やめよう
ういおのターン⑤
直前の二句に対する返句ということで


本当に最高
もう面白いもん
この発表だけを楽しみにしてるまである
では解説です
「たぎょうさんとこばるとさんのエッセンスを一枚にまとめつつ、味しらべの広告としても機能するものに仕立てました。古典的な手法ではありますが、そのぶん堅実に仕上げたつもりです」
岩塚製菓の画像の解像度の低さほんとにすき
わかる。ただ、ちょっと気になってきた

たぎょう、ういお、こばるとの三人であまりに綺麗にまとまりすぎている。…これ、あなたがたグルじゃないですか?
えっ
そんなわけ
間違いない。あなたがたグルでしょう。グルで私を貶めようとしてるんでしょう。もういいです
話聞けって
あなたがたがそういうことをするのなら容赦はしません。私も本気出しますから。いいですね
謂れのない嫌疑をかけられ、本気を出されてしまいました。本気を出したから何なのか、それが連歌と何の関係があるのかなどはまるで明かされませんでしたが、みゃーこには何か考えがあるようです。
ともかく本気です。連歌会もいよいよ佳境。教養人としての自覚を再度振り絞り、できうる限りのことをしていきましょう。何すればいいのかは知らん。
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功、からの失敗、そばつゆ消しチャレンジにてそばつゆ変更成功のためうどん、非優位、挙手、本気
- こばると:0点、優位、ストレート優位を使った
- ういお:11点、優位
- たぎょう:3点、非優位、挙手
容赦しませんからね
みゃーこのターン⑦
行きますよ

白虎が右手に宿る 一回休み
一回休み!ここへきて発動ですか
ええ。ではみなさん一回休みということで、次も私の番です
そうなの?
そうらしい
~状況確認~
- 継続テーマ:天文
- みゃーこ:句返し成功、からの失敗、そばつゆ消しチャレンジにてそばつゆ変更成功のためうどん、非優位、挙手、本気
- こばると:0点、優位、ストレート優位を使った、一回休み
- ういお:11点、優位、一回休み
- たぎょう:3点、非優位、挙手、一回休み
さあ、終わらせにいきましょう
終わるんだ
みゃーこのターン⑧
「さあ皆さん」
「お気付きですか?」
「私のこれまでの連歌に隠された、本当の意図に」
意図…???
振り返ってみるか

今日も左手でカレーを注ぐ少女は飛び降りる夢を

日の目を見るな 極左足し算

そばを眺めろ 極右足し算

白虎が右手に宿る 一回休み
これがどうしたっていうんだ
左右の話が多いのはわかるけどそれが関係あるのか?
「ハッ…それだ…!!!」
「よく見てみろ…」
今日も左手でカレーを注ぐ少女は飛び降りる夢を
日の目を見るな 極左足し算
そばを眺めろ 極右足し算
白虎が右手に宿る 一回休み
「ハッ……!!!!」
「まさか……!!??」
「だめだ、やめろ………!!!!!!」
「皆さん、お気付きになったようですね……」
「もうお分かりの通り、私の連歌はあと一句で完成します。それでは詠ませていただきましょう、最後の一句を…………!!!!!!!!!!!!」
「だめだ!!!!!!」
「この世界の理を覆すつもりか……!!!やめろ…………!!!!!!!!!!!!」
「やめろおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「封印されしエクゾディア」
神の四肢たる連歌四句を揃え、五体を復活させし者、
あらゆる敵を一瞬に葬り去る。
~状況確認~
- 封印されしエクゾディア
エ
ク
ゾ
デ
ィ
ア
降
臨











やったーーーー!!!
いかがでしたか?
今回は惜しくも敗れてしまいましたが、次世代をリードする一流の教養人としての風格をお見せすることが出来たのではないかと思います。
皆さんもぜひ私たちに続いて連歌会を開催し、今を生きる力を深めていって下さい。それでは!