
- パッケージと外観:安っぽさは否めないが…?
- スペックと内部構造
- バッテリーと充電方式
- 点灯モードと明るさ
- 本家「RovyVon」と実使用感を比較レビュー
- トレラン・ハイキング目線での評価
- まとめ:結局「買い」なのか?
今回は、UL(ウルトラライト)ハイキング界隈などでひそかに話題となっている、ダイソーのLEDハンドライトをご紹介します。
なぜこのハンドライトがそこまで話題になっているのか?
それは、見た目があのRovyVon(ロビーボン)にそっくりだからです。
RovyVonをご存知ない方は、ぜひ私が以前書いたブログ記事も読んでいただきたいのですが、国内外のアウトドアショップで取り扱われている、超軽量・高性能な新進気鋭のハンドライトメーカーです。
そして驚くべきことに、今回の「RovyVonライク」なライトを作っているのは、なんと日本のオーム電機(OHM)。
ホームセンター好きなら誰もが知っている、各種ライトで有名なあの国内メーカーです(製造自体は中国製です)。
商品が補充されたばかりのようで店頭にはまだたくさん並んでいましたが、果たしてその実力はどうなのか?実際に購入して細かくチェックしてみました。
パッケージと外観:安っぽさは否めないが…?


まずパッケージですが、330円(税込)とは思えないほど綺麗な仕上がりです。
しかし、中身を開けてボディを触ってみると……超安っぽいプラスチック製です。

面白みがなく、所有欲をそそるような高級感は何一つありません。
「これは大失敗したかな?」と一瞬頭をよぎりました。
まあ、330円ですから当然といえば当然です。
ところが、ボタンを押してみてビックリ。
光がものすごく強くて、正直驚かされました・・。これが330円!?
スペックと内部構造

搭載されているLEDチップを見ると、チップメーカーのCREEやOSRAMの現行モデルにはないような形状をしています。
おそらくですが、中国のLuminus(ルミナス)製ではないかと推測します。
高スペック品には劣りますが、Luminusは決して低品質なメーカーではなく、最近のフラッシュライトでもよく採用されているので、むしろ安心ポイントと言えるでしょう。
そして軽い。

たった33gですよ・・。
バッテリーと充電方式
バッテリー: 400mAhの14500リチウムイオン電池内蔵。

充電方法: 本体のUSB Type-A端子を直接ポートに挿して充電するタイプ。

汎用品のバッテリーなので、知識がある方ならカスタムの余地もあるかもしれません。
14500はほぼ単三サイズなので多く出回っており、もう少し高容量のものと交換するのもアリかもしれませんが、当然自己責任で。
直接USBポートに挿せるのはケーブルレスで楽ですが、使い勝手の面では少し好みが分かれるところです。
とはいえ、330円で充電式というのは何度でも言いますが信じられないコスパです。
点灯モードと明るさ
操作はボタン一つで行います。

メインライト: ハイモード(110lm) ➔ ローモード(40lm) ➔ 点滅モード
ランタンモード(側面): ハイモード(25lm) ➔ ローモード(10lm) ➔ 赤色点滅 ➔ オフ
パッケージには「ハイモードで1.4時間持つ」とありますが、常に110lmを維持して1.4時間もつわけではなく、徐々に照度が落ちていく仕様だと思われます。
それでも、この価格を考えれば十分すぎる電池の持ちです。
本家「RovyVon」と実使用感を比較レビュー
実際にRovyVonのライトと並べて比較してみました。

サイズ感: 長さ・太さともにRovyVonの約2倍。体積でいうと4倍近くの差があります。
重量: 全く気にならないレベルで、どちらも本当に軽いです。
明るさ(メインライト): お互いハイモードで比較すると、さすがにRovyVonに軍配が上がります。

ブーストモードを比べると圧倒的な差が出ます。

ローモード同士ならほぼ互角といった印象です。

ランタンモードの「質」に違いあり
驚いたのは側面のランタンモードです。
圧倒的に300円ライトのほうが上。

ただ、RovyVonは演色性が高く、温かみのある光で色が綺麗に見えます。一方、オーム電機のライトは真っ白な光(クールホワイト系)。そのため、ルーメン数以上に実際の光が明るく感じられ、物の輪郭もよく見えます。
ただ、あまりにも明るいので、テント泊の際に吊るして使うと「他の人の迷惑になるかな?」と心配になるほどの眩しさです。ローモード(10lm)でも7時間もつので、テント内ならローで十分でしょう。
トレラン・ハイキング目線での評価
光の質(演色性)については価格なりで、あまり期待はできません。
照射範囲は遠くまでクッキリ届くというよりは、輪郭がぼんやりと広がるタイプです。
遠くまでハッキリ照らしたい人には不向きですが、個人的にはトレイルランニングやハイキングの予備ライトとして使う場合、足元の光の輪郭がぼやけている方が視覚的なストレスやリスクが少ないと感じるので、ここはプラス評価です。
まとめ:結局「買い」なのか?
【良い点】
- とにかく安い(330円)
- とにかく軽い
- 必要十分な明るさと機能性
- ケーブル不要で直接充電が楽
【悪い点】
- 安っぽいプラスチックボディ
- 防水性がない
- 演色性が低い(光の質はそれなり)
- すぐに光量が落ちる
Hiモードでも、外が寒いと数分ですぐに光量が落ちるのがめちゃくちゃ気になります。
チップ側のコントロールの問題よりも、バッテリーの電圧の問題が大きい気がします。
なので、これ一つで山に行くようなことは当然オススメは出来ません。
しかし結論として、「予備ライトがない人」は買いの一択です。
すでにRovyVonのような高性能な超小型ライトを持っている人が買い足す必要は全くありません。
しかし、ヘッドライト以外のサブライトを持っていない人や、古くて重いライトしか持っていない人なら、この軽さと値段(330円)なら持っておいて絶対に損はありません。
日本のオーム電機の製品ということもあり、応援がてら買ってみるのも悪くないと思います。
そして、この大ヒット製品を踏み台にして、ぜひオーム電機さんにはCREEやOSRAM、日亜などの高性能チップを使った「小さく、高品質で、耐久性もある」プレミアム路線のライトも開発してみてほしいですね。
そういうモノづくりこそ、日本メーカーの得意分野だったはずですから。
ただ、正直なところ、アマゾンでロビーボンのコピー品を700円くらいで購入した方が幸せになれる様な気もしますが・・・。