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Mozc(Google日本語入力)を利用したT-Code(4) 補助入力のアイデア: 一部の部首と読み一致熟語変換

※この記事は漢直アドベントカレンダー 2025 の16日目の記事になります。 なお,Mozcを利用した部首合成変換の記事の作成が遅れているので,No.4の方がNo.3より先での紹介となります。

はじめに

T-Codeは直接入力できない漢字が多いので,補助入力に頼る機会が多いです。 そこで,部首合成変換,交ぜ書き変換に加えて何か便利な変換をいつも探しています。

その時次のようなポストがx.comにありました。

T-Codeの開発者である山田氏も次のようにおっしゃっています。

それでもわれわれは度忘れをする。そういった時にいちいち表を見るのはわずらわしい。 それで将来の標準タイプライタは同じ字に対して二重、三重のコードを準備しておけばよい。 第一のコードは能率一点張りのタッチ用コード、第二・第三のコードは意識的に考えながら検字できる、 はっきりとした構造をもったものを、索字ファンクション・キーと共に使えるようにする。

ということで,第3,第4のコードを考えてみたいと思ったのが今回の記事になります。

読み一致かつ同じ部首(文字部品)を含む文字で変換する方法の提案

前述の岡さんのポストでは入力間違いを修正する方法としての工夫というのをされていましたが, ここでは,直接入力できない文字の入力方法として考えてみます。

例えば,素のT-Codeでは「裁」は入力可能ですが,「載」や「栽」は入力ができません。

ただ,似たように文字で同じ漢字の部品を持っていて,それぞれはっきり違った意味になっています。

そこで,T-Codeで入力できない漢字に限り,

  • 車裁 → 車載
  • 連裁 → 連載
  • 掲裁 → 掲載
  • 裁倍 → 栽培

みたいな感じで,「同じ読み」を含みかつ「漢字の同じ部品」を含む文字で 置き換えて入力できるようにする方法を考えてみました。 ただし,置き換えた文字がもう既にあらかじめ登録されている時は登録しないことにします。

岡さんと同様にmecabのipadicとその他色々なネットにあふれる日本語情報を色々組み合わせて そういうものをJulia言語で生成するスクリプトを作成しているところです。

しかし,バグバグなので(というか日本語特有の音便が実装できてないので)スクリプト自体をまだ公開できる感じではないのですが, 一部どんな変換になって「しまって」いるかどうかについてご紹介します。

完昏草際

実はT-codeでは「冠婚葬祭」のどの字も直接入力することができません。 ですが,読みと漢字の一部を含んでいる文字である「完昏草際」の入力で変換することがユーザー辞書に登録することで可能となります。

取味

「趣味」と「取味」は「走」がないだけでよく似ているし読みも一緒ですよね。 ならそれで変換してしまいましょう。

心蔵と干蔵

「心蔵」も「干蔵」も読みも一緒でよく似ている(というか心蔵って素で間違える人もいてそうな…)ので, これで変換できるようにしてしまいます。

無浅いん食

「浅」が「せん」と読めることを知らなければなかなか出てきませんが,ひらがな二文字の入力を漢字一文字で省略します。

よく映れました

T-Codeでは「晴」は直接変換できません。 「映」は「は-える」なのですが,同じ「日」を部首に持ち,「映える」と「映れる」は活用が一致しないので別語句と判定できるじゃないか,と考えてこんな変換が成立しているっぽいです。まさに作った人の意図を超えた仕様になっています。

ujimushi的所感

何というか,漢直の「漢字を直接入力できる」という表現力の高さ(?)と,Mozcのユーザー辞書による変換機能の高さの 素晴らしい融合を見たような気がします。

これは「かな」だけしか入力を受けつけないユーザー辞書では絶対に不可能な変換方法であるとともに

をまざまざと見せつけているように感じます。

また,このような変換が可能になると,この変チクリンな変換をするために覚えていない漢字を覚えようとしたり, 少ない漢字で色々な表現が可能となる漢直とかの夢も膨らみます。

現時点で,ujimushi的な妄想的観点からの思考から発言すると 「MozcやGoogle日本語入力のポテンシャルを引き出せるのは漢直しかない」 のであって新配列では到底こんなことは現状ではできんやろ,といえるのではないかと思います。

さいごに

今回は,「読み一致かつ同じ部首(文字部品)を含む文字で変換する方法の提案」を記事にしてお送りしました。

Mozcのユーザー辞書を利用することで新たな漢直の可能性が見出だせたのではないかと思います。

これからも他の人(今回は岡さん)の考え方をパクッて,どんどんズルい漢直道を邁進したいと考えています。

それではまた。




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