ゆもつよメソッドというテスト技法を知ったので調べた
https://jasst.jp/symposium/jasst21tohoku/pdf/S3-1-1.pdf
「ゆもつよメソッド」とは、湯本剛氏によって開発されたソフトウェアテストの分析および設計手法
このメソッドの主な目的は3つ
- テスト対象を大きく捉えて、テストしなければならないことを網羅しているかをわかりやすく整理したい
- 1つ1つの仕様を細かくとらえず、機能単位で大きく捉えるとテスト対象にどんな機能があるのかわかりやすい
- 同じフォーマットで成果物を作成することで粒度が揃った成果物を作成したい
- 可読性が高い成果物ができる
- 解釈のブレ度度合いが下がる
- テスト設計技法の利用度が上がる
- 大きく捉えることで、抽象的なレベルとなり、異なるテスト対象への経験を活かしやすくしたい
- 「入力範囲チェック」や「表示確認」といった抽象的なレベルで分析・整理した経験や成果物は、異なるテスト対象へ活かしやすくなる
ゆもつよメソッドの特徴は、この目的達成のために「何の機能について」、「何をテストするか」、「どうテストするか」をそれぞれ明確にするための工程があること(他のテスト開発手法にはない)
なので、このメソッドの手順に沿うとテストの網羅性と効率を向上させることができる
工程
- モデル作成(仕様理解)
- 機能一覧作成
- テストカテゴリ作成
- 次画面遷移
- 入力範囲
- 表示
- サウンド
- 計算
- ...
- 起こりうる不具合検討
- 仕様項目&期待結果作成
- 「入力エラーになること」など、機能ごとにテストカテゴリに属する仕様項目(確認したいこと)を挙げていく
- 属する仕様項目がない場合は「なし」と書く(テストしたいことがないことをわかるようにする)
- 無いからといって行ごと消さない
- 「入力エラーになること」の期待結果は「入力エラーのメッセージが表示されること」になる
- テスト条件は仕様項目や期待結果には書かない(書くと詳細設計になってしまう)
- テスト分析マトリックス作成
- テスト対象全体を俯瞰して、機能ごとにどのくらいテストするのかを明確にする工程
- 最後はピボットテーブル作成
- 機能を左、テストカテゴリを横に並べた表を作る
- 仕様項目数をマスに埋めていく
- これまで作成した結果を俯瞰して確認することができる
- 空欄=確認したいことがないこともわかりやすくなる
- 妥当性の確認がしやすい、試験のボリュームをざっくり把握しやすいというメリットがある
まとめ
ゆもつよメソッドは、テスト対象を⼤きくとらえ、テストすべきことをフォーマット化された成果物に沿って同じ基準で整理することを重視したテスト開発⼿法
同じ基準で作業できるため、チームで分担して作業できる
テスト開発の早い段階でテストに⼤きな抜けや漏れがないか、⼗分なテストとなるか確認できるのが強みとなる
他参考
https://www.jasst.jp/symposium/jasst12tokyo/pdf/A2-6.pdf
https://www.jasst.jp/symposium/jasst20kansai/pdf/S5.pdf
https://jasst.jp/symposium/jasst13tokyo/pdf/A2-3.pdf
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