きょうはヨガを始めた頃に「これって腹筋のトレーニングと一緒じゃん」と思われるであろう、舟のポーズについて書きます。
英語だと boat pose 。大海を渡る船ではなく、ボートになって湖や川にプカプカ浮くイメージでやります。
今日の解説は「沈みかた」の話なので、脳内で水の上に乗っているイメージで読んでください。
舟のポーズはこーゆーやつです
あー、これね。となりますね。
とてもメジャーなポーズです。

楽しくやりましょう。
体幹がしっかりしてきたら、膝を揃えて伸ばしていきましょう。
これは、見た目の何倍も大変です。

ヨガは、こういう大変さを目線の決まった状態で「涼しそうな顔をしてやる」ことが、他のワークアウトとの大きな違いです。
沈む気配なんて全くない “感じ” こそが “極意” です。
気配とか言っちゃって、これだからヨガはスピリチュアルでうさんくさい。
わたしはこーゆー、胡散臭さが大好きです♡
舟の沈み方から自己を見る
ヨガが他のワークアウトと違うのは、崩れかたの観察=内部の神経回路の観察であるところ。
その日のやりにくさ=その日のコンディションで、まるで占いのようです。
繰り返す崩れ方=繰り返すコンディションです。
自己の傾向を知るのにいろんなポーズがあります。
ヨガでは行為と心がつながっていると考えるので、生活行動によって変化する心を見ようとします。ちょうど数年前のパンデミックで行動量が減った頃に、このことを書きました。
身体を動かしながらの観察の癖づけが、内面を観察する忍耐力につながっていきます。
日常で誰かに挑発されても乗らないでいられるとか、そーゆーことです。
舟の沈み方3選
サンスクリット語で「ナヴァーサナ」と呼ばれるこの「舟のポーズ」は手足が宙に浮くので、ヨガで重要視される肛門と尿道の奥にあるエネルギーの着火ポイントに近い坐骨・骨盤底筋・腹筋・背筋が土台になります。
ここが燃えてこないとポーズにならず、燃えたとしても雑な燃え方になります。
雑な燃え方というのは、着火ポイントに近い部分をの力が尽きて、他のパーツを動員してそのパワーを補おうとする燃え方です。
今日はそのパターンを紹介します。
1)胸のあたりから丸まって沈んでいく
お腹で背骨を立てて、背筋で伸ばしておくエナジーがローになると、このようになります。

丸まって沈んでいきます。
ばいなら〜。
2)手と首がリキんでパワーが分散し、沈んでいく
腹筋と脚を上げておく力が尽きると、外側の筋肉でこのポーズの形を「なんとかもたせておく」状態になります。
その間に、首の胸鎖乳突筋や手指の力を総動員してなんとかキープするのですが・・・

手が www
このほか、肘を外に張って腕全体を総動員する人もいます。
さらにその後は横隔膜まで総動員することになり、ピコピコ動く愉快なおもちゃのようになります。
そんな滑稽な自分を観察することこそが、ヨガの奥義です。プライドの鎧をぶち壊して、軽やかにゆくのです。
どんなコントのような瞬間も、呼吸は優雅に続けましょう。
3)真ん中が割れて浸水して沈む
横から見ても前から見ても舟の状態でありながら、
「お前はもう、沈んでいる」
という状態が、これです。

腹筋&内転筋が枯れた状態です。
横から見るとポーズができているように見えても、真ん中がゆるんでいます。
太ももの内側の力が尽きちゃっているために、先の「宮尾すすむハンド」と同じ原理で、実は足首を使っている状態。
足首同士で押し合う力を擬似的な腹筋・背筋のように使って、時間をもたせています。身体の知恵ってすごいんですよね・・・。
あの手この手でポーズをもたせる w
「沈むくらいなら、これでもええんやで」の3ステップ
ステップ1:骨盤の中の力を着火させる

手で膝を抑えて、つま先を少し浮かせるだけでOK。
胸が丸まってこないよう、目線の位置も重要です。
ステップ2:内側の力を得たら、ひざ下を持ち上げる

骨盤の中の力を使えるようになったら、膝を閉じて脚を上げたままにして、内腿の筋力を育てましょう。目標は、スネが水平になるところ。
手で膝を外側から抑えていて構わないので、腹筋の次に内転筋、そしてこの過程で付帯的についてくる腸腰筋(脚を引きつけておく力)も鍛えましょう。
胸が丸まってこないようにするために、3つの沈み方に共通する「下半身の強さ」をまずは作ることが重要です。
ステップ3:自力で膝を閉じておけるようになったら手を伸ばす

ヨガは呼吸が楽にできることを最重要視するので、肺に近い位置にある部位である腕と手は最後に意識します。
なので、腕を伸ばすのは最後でよいです。
これができるようになると、手首や手指、肩や首につい力が入ってしまう原理がわかるようになってきます。
下半身、腹筋背筋に力がないから肩こりするんだなとか、そういうこともわかってきます。
* * *
今日書いたことは、インストラクター全員が知っていることで、もし指摘されたことがないのであれば、それはスルーしてもらえているということです。
わたしのような昭和のインストラクターになりますと、同世代かそれ以上のかたに「手が宮尾すすむになってますヨ☆」と、ささやき女将のように丸聞こえの耳打ちをすることもありますが、現代は「基本的に指摘はしない」という流れへ向かっています。
なのでどのインストラクターさんも
「笑顔で~」
と言うわけです。
この一言で今日お伝えした沈み方の1と2はカバーできるわけなので、大人の言い換え力 No.1 のフレーズです。
沈み方の3については、内腿にヨガブロックを挟んで練習するとよいですよ☆
現場からは以上でーす(^^)
<わたしからのお知らせ>
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気楽にはじめましょう。