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人生の時間を逆算して、マネー・リテラシーの実践勉強をした

わたしも年齢を重ねまして、少し年上の先輩たちが定年の話をしています。

こういう話をするまでわからなかったことに直面するようになりました。

 

20年前から知っている人でも、「この人はそもそも働くこと自体を負けみたいに考えるんだな。何と戦っているんだろう?」と、その考えを初めて知ることがあったり、逆に「この人は総合的に楽しさを優先する人なんだな。上手に過去のプライドを断捨離されているな」と、現在の精神の姿を知ってあらためて尊敬することになったり。

生き方との出会い直しのように、話すこと・知ることの性質が変わってきています。

 

 

定年の話では、わたしはよく小津安二郎監督の『お早よう』という映画を思い出します。

まだ元気なおじさんが(当時は定年が55歳)「会社から追い出される」とボヤきつつ、それでも明るく、その時代ならではの別の仕事にたどり着きます。

その姿を見て、近所の人が彼から商品を買って応援することを自然に気にかけながら暮らしている。小さなエピソードとして出てくるこの題材が好きです。

そんなこんなで、今日は人生の後半とお金の話です。

 

 

あと数年で更年期の体調が終わりを迎えるのを楽しみに

わたしはできればこの世を去る直前まで、外に出かけて人と話す機会や仕事があったらうれしいと考えるタイプなのですが、これから中年・高年・老年の年齢を長~く過ごすことになります。

そんなこんなで思うところがあり、このたび資産運用の勉強をしました。

 

更年期の終わり頃をマイルストーンにすることで「5年後」「10年後」という単位での資産の持ち方をポジティブに捉えられるようになりました。

この心身のモードが変わる時まで、しばらく動かせないところへお金を入れ替えて「時間の複利」について学ぶ期間にしてみよう。

そんな気持ちが芽生えました。

 

そこで証券口座のアカウントを作り、預金をえいやっと以下に分散させました。

 

 

実践リスト

  • 定期預金(なんとこれすら初めて。6ヶ月)
  • 金銭信託(1年)
  • 国債10年)
  • 社債(2年/7年)
  • NISA(中身は投資信託。これから積み立てる)
  • 新規公開株(IPO)落選・当選両方経験。当選分は売らずに保有

 

やってみないと全然理解できなかった

社債IPO以外は数千円から移せるので、もっと早く国債だけでも移しておけばよかったというのが教訓です。

こんなにあっさりしたものかと驚きながら、選択&確定ボタンを押し進め、各用語と概念を学びました。

IPOは、かつて金融関連の職場にいたという、ヨガでお会いする方から雑談レベルでお話を聞いて、エイヤでボタンを押しました。

 

 

こりゃ時間のある人がやるものだと、実際やってみてちょっと思った

社債」を買ってみて驚いたのですが、人気の社債は即日完売するんですね。

総在庫に対して証券会社ごとに割り当て数が違うようで、「A証券のサイトでは時に売り切れた」「B証券のサイトでは時まで買えた」なんて情報が飛び交っていました。

ネットがなかった時代に公衆電話でチケットぴあに電話をかけまくった、あの頃を一瞬思い出しました。

 

 

魑魅魍魎のマウンティング世界

高配当の人気社債になると、買ったことを自慢する人がSNS上に登場し始めます。

それと同時に、(たぶん)買えなかったと思われる人が「その社債は損をする。買った奴はバカだ」みたいな予言や呪詛を吐く。そんな魑魅魍魎の世界があることを知りました。

アタクシすごいものを見てしまいました。

 

 

個別株や新規公開株も含めると、価値観は無限

「自分はこんなに儲けた」と発信する人がこんなにいるのかと驚きました。

現在はわたしのスマホに流れてくる広告が守銭奴地獄みたいになってます。

一方で、若い頃から株主優待を外出の機会にするために航空会社の株を買っている人がいたり、ブランドとの付き合いを楽しみのひとつとする人もいて、価値観はそれぞれなんだなと、あらためて思いました。

 

 

ワーキングメモリを食う個別株は苦手

個別株は、ハマる人はハマるのだろうなと思いました。

とにかく数字が「増える」「得をする」ことをゲーム感覚で優先できる人はハマりそう。

お得だけどダサい日用品を買ったあとにモヤモヤするタイプの人は、個別株には向いてない気がします。(わたしはこっち)

 

なので、肉乃小路ニクヨさんが本に書かれていた「そのサービスを気に入って使っていて、よく目にする会社の株を、応援として推し活のように買う」というのは、すごくいいポリシーだと思います。

そこで、好きな食品を売る会社が上場していたら買おうと思って調べたのですが(六花亭とかカルディとか)、わたしの推したい会社はどこも上場していないのでした。

 

 

思考力があるうちに

ひとつのことにトライすると、それに付帯して知らない概念・用語の学習がついてきます。

円と円以外の所有比率、源泉徴収の有無、無担保の意味、IPO当選株の購入手順、それぞれの利息金の入金ペースなどです。

 

昔は資産に関すること全般を信頼できる金融機関の担当者にお任せ、という人も多かったんですよね。角田光代さんの小説『紙の月』みたいな世界。

その役割を、今はAIがやってくれます。

特に資産運用のように数字と時間に関する算出は ChatAI にサクッと聞いてしまったほうが早く、意味の説明もしてくれます。しかもAIは手数料で儲けようとしません。

 

 

仕組みをインプットして、あとは必要なときに継続学習

今回は感度をつけるために集中的にいろいろやりました。

実際にお金を動かしながら用語・仕組みを覚えたことで、これから年齢を重ねて判断力が鈍ったときでも、概念を捉えているから大丈夫と思えるようになりました。

 

最も興味深い変化は、メディアで資産運用の話をしている人を見ても「いけすかねぇやつだ」と思うことがなくなり、「あー、なるほど。この人はそっちを重視する派か」と思うようになったことです。

さらに専門家の説明を聞いたときにも、「これは老人の動きたくない感覚におもねりすぎ。60歳未満の人にとっては損をさせる情報だな」などと、時間感覚とバランスした意見や視点が自分の中に生まれてきたことです。

勢いよく決めつけ口調でペラペラ喋る人に今後遭うことがあっても、自分なりの質問をすることができそうです。

 

 

社会を見る感覚の変化

いろいろ買ってみてわたしが思ったのは、利率が2%に近づいてきた現在は、定期預金ではなく「国債」を買ったほうがいいということでした。これだけはシンプルに、そう思います。

証券会社のアカウントがなくても、国債はゆうちょでも買えます。

 

とにかく 国>地方>会社 という単位で発行されている債券や調達について知ると、社会に対する帰属意識がほんのり補強されて、損得ではない視点で生活意識が変わります。

あとは、上場している企業が受ける期待の性質というのかな、そういうことも、想像の範囲が広がります。

 

 

集中的に勉強しないと自分ごととして入ってこなかった

現代はウェブで簡単に預金を動かせるとはいえ、各商品(?)の仕組みは実践しながら学ばないと、わたしには複雑に感じました。

昔はトラベラーズ・チェックを持って海外旅行へ行ったものだけど、その頃を思うとものすごい変化。わたしったらめちゃくちゃ長生きしてる!(笑)

 

世界の Money が個人レベルでネットを介して繋がって、もう脳のキャパシティに自信がなくなってきたよ・・・と思うこともあるけれど、それは同時に、脳の寿命を感じ始めているということでもある。

 

 

未来の自分に対して

安住さんの日曜天国(というラジオ)で、前に「60歳からは胃が丈夫な人がモテて、70歳を過ぎたらサッと立てるだけですごくモテる」みたいな話を聞いたことがあって、その話が意識の深いところに刻まれています。

今回重い腰を上げて様々な設定を行い、

 

 

 「うちこさんや、あんたはとにかく、

  胃腸と足腰さえしっかりしててくれればいいから!」

 

 

と言えるところまで今やれることはやったので、あとは食べて運動して、未来のモテ期に備えて胃腸と筋力を鍛えます(^^)。




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